かみあり(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『かみあり』とは2007年から不定期に連載された後、2009年より隔月化されて2019年まで『月刊ComicREX』にて染屋カイコが連載していた神道コメディ漫画。コミックス全9巻完結。島根県の出雲が舞台。八百万の神々が一同に集まる神在月の季節に、関西から出雲に引っ越してきた中学生・千林幸子が日本や海外の神々や悪魔たち、そしてゲームやアニメを基にした流行り神たちと遭遇し、交流する様をコミカルに描く。タイトルの『かみあり』は出雲地方の10月を指す「神在月」からとったもの。

ソロモン王の小瓶に封じられし72柱の一柱。26の軍団を持つアガレスと同じ性質を持つ皇子。カラスの姿をしており、アガレスの肩にとまり行動を共にしている。皇子だが話し言葉は女性。

カイム

ソロモン王の小瓶に封じられし72柱の一柱。30の軍団を率いる地獄の大総裁。元は天使で、趣味は詭弁を弄すること。普段はツグミの姿をしているが、人や鳥人の姿をとることもある。動物の声や水の音の意味が分かる。ゆりゆり天使ガブリエルのファン。

グレモリー

ソロモン王の小瓶に封じられし72柱の一柱。26の軍団を率いる地獄の公爵。ソロモン王の72柱の中で女の姿で現れるのはグレモリーだけ。カノンのファン。

ユニコーン

人間相手に膝枕を要求するが、相手が純潔じゃないと分かると八つ裂きにして食べてしまう下級悪魔。非常に獰猛なので純潔の乙女以外は突き殺す。純潔の乙女以外にも女装した男性も許容範囲。傲慢がすぎてノアの箱舟から追い出されている。角には水を浄化する機能がある。日本では聖獣に思われがちだが善と悪、相反する特性がひとつの存在の中に成り立っている。
神在月の出雲において悪さをしないように、アガレスに力の源である角をへし折られる。

ジャック・オ・ランタン

ジャック・オ・ランタンの生前は人間としてアイルランドに住んでおり、嘘つきでずる賢かった。ある時自身の魂を取りに来た悪魔をだまし、自分の魂を取らないことを約束させる。しかし死後、生前の行いが悪かったため天国には行けず、悪魔に魂を取らないと約束させてしまっていたので地獄にも行けなかった。そこでジャックはカブをくりぬいてその中に悪魔からもらった炎をいれランタンを作り、それを手に行く当てもなく彷徨っている、という経緯で誕生した魔人。
神在月の出雲で、女の子を襲っては痴漢行為を行い生命力を吸い取っていたため、日本武尊がおとり捜査でおびき寄せ退治された。その際に幸子が女性に変装した日本武尊を助けようとしてジャック・オ・ランタンをカバンでぶん殴ったのを逆恨みをし、ハロウィン当日には徒党を組んで幸子へお礼参りをしようとする。様々な神の怒りをかうが、最後はカーリーによって殲滅させられた。

『かみあり』の用語

五行

神々にはそれぞれ特有の性質を持つ神もおり、その性質には木・火・土・金・水があり、総称して「五行」という。五行の性質には相性があり、性質を高めあう関係を「相生」といい、性質を打ち消しあう関係を「相剋」という。

流行り神

一過性の流行で信仰される神。昔は時代背景や状況によって降誕していたが、近年では神をモチーフにしたものがはいっている流行りの娯楽の漫画やゲームなどからも降誕している。自身の来歴などがわかっていないことも多く、神としての自覚があまりないので問題行動が目立つ場合もある。問題が起きたときにすぐに対処できるように臨時神在対策課が存在している。
リグドラはゲームから、ゆりゆり天使ガブリエルやカノンはマンガから降誕した流行り神である。

臨時神在対策課

流行り神対策の総括を担当している課。流行り神はなんの脈絡もなく派生するゆえ、問題行動が目立つためにそれを未然に防いだり、対処したりする。「臨時」という名称がついているが、神話などをモチーフにした二次創作作品がどんどんと生みだされるため、仕事は常に山積み状態である。
安倍晴明が室長を務めており、賀茂光栄は清明の補佐を担当している。対策課に所属していないが、清明と仲のいい白虎などは業務を手伝っている。何か騒動をおこした神たちが罰として一時的に対策課で奉仕活動を行うこともある。

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