かみあり(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『かみあり』とは2007年から不定期に連載された後、2009年より隔月化されて2019年まで『月刊ComicREX』にて染屋カイコが連載していた神道コメディ漫画。コミックス全9巻完結。島根県の出雲が舞台。八百万の神々が一同に集まる神在月の季節に、関西から出雲に引っ越してきた中学生・千林幸子が日本や海外の神々や悪魔たち、そしてゲームやアニメを基にした流行り神たちと遭遇し、交流する様をコミカルに描く。タイトルの『かみあり』は出雲地方の10月を指す「神在月」からとったもの。

ネズ忠

出雲の主である大国主(おおくにぬし)の神使。赤いチョッキをきている。女の子に目がない。大眼がネズミの穴に落ちたことがきっかけで幸子と出会い、その後幸子に境界の門をくぐらせ、ちょっかいをだしたため、お目付け役が必要と清明が判断ししたため、大眼のお預かりとなった。

鬼子母神(きしぼじん)

幸子の同級生である西周の寺の御本尊。元々は夜叉で人を食べたり悪さをしていたが、釈迦のおかげで更生して鬼から子供たちを守る護法善神になった。それにかけて鬼子母神は鬼から神になったので、「鬼」の文字は本来、一角目の点、つまり鬼の角がない漢字を用いる。多産と豊穣の象徴であるザクロの入った袋を腰につけている。
ハロウィン騒動の際には、自身の檀家の娘の出産に立ち会うがジャック・オ・ランタン等の騒ぎで妊婦の容態が悪化してしまい怒りをつのらせる。無事に出産が終わると怒りを爆発させ、カーリーに飲み込まれた。

豊磐窓命(とよいわまどのみこと)

境界・扉の守護を司る門神(かどのかみ)。名前の窓は「真戸」を意味している。右目を前髪で隠した少年姿をしている。元々は天磐門別命(あめのいわとわけのみこと)という一柱の神で別名が櫛磐窓命または豊磐窓命だったが、時が経つにつれて個別に祀られるようになった。天孫降臨に随行している。
ハロウィンの際には、弓を使用して魔物たちをけん制していた。

櫛磐窓命(くしいわまどのみこと)

境界・扉の守護を司る門神(かどのかみ)。左目を布で隠した老人姿をしている。キセルを吸っている。元々は天磐門別命という一柱の神だったので豊磐窓命とは担う役割は同じ。天孫降臨に随伴している。可愛い女の子に弱い。

藤原采女亮政之(ふじわらのうねめのすけまさゆき)

髪や化粧、理容師や美容師の守護を司る神。通称、御髪大明神。独特の若者言葉を話し、幸子曰く「ルー語」で絵美曰く「DAIGO語」。神力で髪を伸ばすことができるが、加護を求める人間には神頼みだけではなく自分で努力する行動を求める。守護の性質から自身も理容師・美容師の技術をもつ。
生前は父親が天皇に仕えており御所の宝物守護をしていたが宝物である剣を紛失してしまい、それを探すために探索しながら髪結業したのが髪結職が始まり、そのことで祀られた。先祖が大化の改新で有名な藤原鎌足。

朱雀(すざく)

天の四方のうち南方を守護する四神の一柱。京都の朱雀は京都の南にある巨椋池に宿っていたが豊臣秀吉が行った灌漑工事のため池が干拓地になってしまったことで力が弱くなり小鳥の姿しかとれなくなっている。失った炎気を得ようとして、火神であるヒヌカンと大眼の加護をもつ幸子にとりついたが、最終的にはゆりゆり天使ガブリエルに恫喝された。

青龍(せいりゅう)/玄武(げんぶ)

天の四方を守護する四神。
青龍は東方を守護し木気を司る。京都では東山大文字山に宿っている。
玄武は北方を守護し、水気を司る。京都では丹波高地に宿っている。

小子部連栖軽(ちいさこべのむらじすがる)

宗一郎の祖先で氏神として祀られている。生前はヤマト王権にて帝に仕え、帝の命令で雷を捕また。「生きても死んでも雷を捕まえた男」と評されており、逸話は日本霊異記に載っている。雷を捕まえたいきさつから、栖軽や子孫である宗一郎などには雷の加護がある。人間だった頃も身長は低めだったが、氏神となった時に気がついたら人の手のひらに乗るくらいのサイズになっていた。清明は心の中で栖軽のことを「日本最古の天然ドジっ子」と認定している。
帝ですら直視できなかった雷を捕まえられる力をもち、あちらとこちら、善と悪など相対する2つの境界線を侵犯する「文化英雄(トリックスター)」。

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