かみあり(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『かみあり』とは2007年から不定期に連載された後、2009年より隔月化されて2019年まで『月刊ComicREX』にて染屋カイコが連載していた神道コメディ漫画。コミックス全9巻完結。島根県の出雲が舞台。八百万の神々が一同に集まる神在月の季節に、関西から出雲に引っ越してきた中学生・千林幸子が日本や海外の神々や悪魔たち、そしてゲームやアニメを基にした流行り神たちと遭遇し、交流する様をコミカルに描く。タイトルの『かみあり』は出雲地方の10月を指す「神在月」からとったもの。

幸子が通う学校の高等部に通う高校2年生。身長192センチ。弓道部所属。顔は整っているが、表情はあまり変わらない。口数も多いほうではなく、物事の説明をめんどくさがる癖がある。実家は神社で、先祖である小子部連栖軽が氏神として祀られている。栖軽の影響か雷にたいしての加護をもつ。神々についての知識は豊富。渉と東周の友達。
ハロウィン騒動の際には、ジャック・オ・ランタンに絡まれている幸子に遭遇し、自身もジャック・オ・ランタンに追われる身になる。そしてロプトの術で一時、幸子と魂が入れ替わり双性状態になる。クトゥルフ神話騒動においては、クトゥルフ神話の遊びが黄泉に近い出雲の地でやること自体が危険性だと知りながらも、親友である渉と東周と遊んでいた。

折田渉(おりた わたる)

幸子が通う高等部に通う高校2年生。千歩の兄。宗一郎と東周とは友達。千歩同様に、どこか周囲と思考がずれている。千歩が藤林長門守に弟子入りし、忍者の卵になったことを悔しがっている。虫が苦手。
バイト代もシナリオ作りのための資料収集につぎ込むほどにクトゥルフ神話の創作を趣味として情熱を注いでいる。クトゥルフ神話で遊んでいて奈落に迷い込んだ時は、目をキラキラさせながら興奮していた。クトゥルフ神話の影響で奈落に迷い込む人の子の魂を救おうとするヒュプノスに協力して、「帰還のあるクトゥルフ神話」のシナリオ作りをすることになる。

桑門東周(くわかど とうしゅう)

幸子が通う高等部に通う高校2年生。西周の兄。宗一郎と渉の友人。実家の寺の跡取りだが、剃髪しておらず髪の毛を茶髪に染めている。

九条都(くじょう みやこ)

幸子の通う学校の高等部の女子生徒。チアダンス部所属。虹太が告白してきた際に、付き合う代わりにチアガールの服を着るように要求した。

日本の八百万の神々

白虎(びゃっこ)

天の四方のうち西方を守護する四神の一柱。京都や東京といった各呪術都市にそれぞれ四神は存在する。五行においては金行、臓器は肺、食べ物は辛い物を司っている。また女性の守護も司っている。
京都の白虎は普段から虎の姿をとっているが、人型に変身すると着物を着たガタイのいい壮年姿になる。東京の白虎は本来の虎の姿だと猫に間違われるため、普段からスーツに虎の耳と尻尾を生やした姿で人型をとっている。
京都の白虎は清明と仲がいいため、臨時神在対策課の仕事を手伝っている。

リグドラ

北欧神話を基にしたゲームから降誕した流行り神。ゲーム内では火蜥蜴という設定で精霊として存在しており、リグドラという名前も古英語のリグ(炎)と古英語のドラカ(竜)からとった完全な創作のもの。顕現した時は仲間も一緒だったため混乱はしなかったが、かなり怖い思いをした、と感想をもらしている。口が悪いが仲間思いの性格。旅の仲間の中では料理担当。
顕現後、同じ炎気をもつヒヌカンの世話になっていたが逃げだし、白虎にちょっかいをだしていたところに幸子と会い、懲らしめられた。その後罰として臨時神在対策課にて奉仕活動をすることになった。ハロウィン騒動の際には、気を失った幸子に神降ろしをした。

ヒヌカン

沖縄の竈・台所を司どる火の神。竈は異界と此の世を媒介しているため境界の守護も司る。ヒヌカンは祀られている家ごとにいるので祀られている家の数だけヒヌカンがいることになる。台所を司っているので人間の奥様方との仲が大変良い。
同じ炎気を持つリグドラの世話をしていた際に少し目を離した隙に逃げられてしまうが、幸子のおかげで捕まえることに成功する。その礼として幸子と絵美に加護を与える。ヒヌカンの加護を得た2人は粉モノを今までよりもうまく焼けるようになった。

ビリケン

アメリカ生まれ大阪育ちの、大阪の通天閣に祀られているローカル神。少年の姿だが性格は男前。関西では、七福神にビリケンを足して八福神(末広がりで縁起がいい)というローカル設定が存在する。

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