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巡音ルカ（VOCALOID）の徹底解説まとめ

巡音ルカ（めぐりね ルカ）とは、音楽制作ソフトの開発・販売等を行っている会社「クリプトン・フューチャー・メディア（通称：クリプトン）」から発売されている音声合成ソフト・デスクトップミュージック（DTM）用ボーカル音源の1種およびキャラクターである。声優・浅川悠（あさかわ ゆう）の声をもとに制作され、ヤマハが開発した音声合成システム『VOCALOID（通称：ボカロ）』に対応したボーカル音源となっている。VOCALOID（通称：ボカロ）初の日本語と英語、2つの言語に対応したソフトとして作られた。

『EXIT TUNES PRESENTS』シリーズ

『EXIT TUNES PRESENTS Megurhythm feat.巡音ルカ』

『EXIT TUNES PRESENTS Megurinemotion feat.巡音ルカ -10th ANNIVERSARY BEST-』

巡音ルカの代表曲

Just Be Friends

ボカロP Dixie Flatline初の巡音ルカ歌唱楽曲。公開日は2009年7月4日である。
歩む道を違えてしまった恋人との悲しい別れを歌ったR＆Bナンバーとなっている。歌詞は男性視点とのこと。恋人と過ごしてきた大事なこれまでを思い出しながら、恋人と別れようとする男の心情が綴られた歌詞に涙する人が続出。ニコニコ動画での再生回数はミリオンを達成しており、ボカロ史に名を残す名曲として扱われることが多い大人気巡音ルカ歌唱楽曲である。人気ボカロ曲の収録を行うコンピレーション・アルバムシリーズ『EXIT TUNES ボカロコンピ』シリーズへの収録や、ボカロの公式音楽ゲーム『初音ミク -Project DIVA-』関連の作品、さらには同じくボカロ公式音楽ソーシャルゲーム『プロジェクトセカイ』にも収録がされた。『巡音ルカ V4X』のデモンソングの1つとしても使用された。2015年6月25日に、本楽曲を原作とした小説『Just Be Friends.』が発売されている。

ルカルカ★ナイトフィーバー

ボカロP samfreeの2曲目となる巡音ルカの歌唱楽曲。公開日は2009年2月12日である。
samfree曰く「今回の曲調はユーロビートです。」。その言葉の通り、電子音を使った気持ちのいいリズムと疾走感のあるダンス・ミュージックとなっている。「巡音ルカ」視点の楽曲となっており、画面越しに巡音ルカがユーザーに語りかける形の口調の歌詞が制作されている。巡音ルカを代表する楽曲の1つとも数えられる事が多い。2010年3月7日にニコニコ動画での再生回数がミリオンを達成。samfree初のミリオン達成楽曲となる。
2009年2月17日には、姉妹曲「たこルカ★マグロフィーバー」の公開が行なわれた。
さらに2021年5月2日にアレンジ版「ルカルカ★ナイトフィーバー 2015」がニコニコ動画の公式チャンネルにて公開された。なお「ルカルカ★ナイトフィーバー 2015」は、原曲の「ルカルカ★ナイトフィーバー」に関わりのある人々で作られた楽曲となっている。なお、この時点でsamfree（2015年死去）は亡くなっており、彼の眠っていた楽曲が世に出る事が決まった事に対する敬意を払って作られたのが、「ルカルカ★ナイトフィーバー 2015」だった。

magnet

ボカロP 流星Pによる巡音ルカと初音ミクのデュオソング。公開日は2009年5月1日である。
動画のアップ主コメント欄に書かれた流星Pのコメントによると「テーマはミク×ルカのエロスデュオ。」とのこと。後にブログにて「なんかエロスな雰囲気の曲を作ってミクルカでデュエットさせたいなーと思って出来たのがこの曲です。」という事を明かしている。それらのコメント通り、ミクとルカによる色気のある大人な雰囲気の恋愛曲となっている。ニコニコ動画にて投稿からたったの3日で再生回数が殿堂入り（10万回再生）を達成し、後にミリオンを達成した。カラオケでの配信や初音ミク公式の音楽ゲーム『初音ミク -Project DIVA-』関連の作品への収録も行なわれており、巡音ルカだけではなく、初音ミクも代表する名ボカロ曲である。

巡音ルカのミュージックビデオ（MV/PV）

ダブルラリアット

ボカロP アゴアニキによる巡音ルカ歌唱楽曲。公開日は2009年2月5日である。
アゴアニキいわく「今の自分の現状や、今までたどって来た道とか、色んな思いのこもった曲になりました。」とのこと。「ルカを最初に見たときに、ダブルラリアットをしているイメージが降りてきました。」という制作に関する裏話も明かされている。曲名の「ダブルラリアット」とは、株式会社カプコンが制作したゲーム『ファイナルファイト』、『ストリートファイター』に登場する必殺技の名前である。両腕を横に伸ばし、竹とんぼのように回転して相手にラリアットを叩き込む技となっている。本楽曲では、その「ダブルラリアット」の動きを比喩表現として使い、自分自身の生き方を見つめていくといったような内容の作詞が行なわれた深い楽曲に仕上げられている。約42時間という驚きのスピードで、ニコニコ動画にて殿堂入りを達成した後、約1ヶ月後の2009年3月7日には再生回数ミリオンを達成した。
MVでは巡音ルカが曲名通りにずっと「ダブルラリアット」を繰り返しているさまが描かれている。そのほかにもflashを用いた様々なギミックが存在していたが、2020年にAdobe FlashPlayerがサービスを終了した事で、楽曲が投稿されていたニコニコ動画への提供も終了してしまい、以降ギミックを楽しむ事はできなくなってしまった。

インタビュア

ボカロP クワガタPの巡音ルカ歌唱楽曲。公開日は2011年11月4日である。クワガタPの特徴である「日々の葛藤」、「ジレンマ」、「弱さ」、「不満」といった人間の心情を扱った歌詞を綴ったロックバラードソングとなっている。MVの制作を担当したのは、ボカロP 150（ワンハーフ）Pが主宰で作りあげられたボカロ楽曲シリーズ『終焉ノ栞プロジェクト』でキャラクターデザインを務めた人気絵師のさいね。さいねの透明感溢れる美しい色使いが、クワガタPの生み出す切ない楽曲内容と見事にマッチした涙を誘うMVに仕上がっている。
じわじわと人気を伸ばし続け、投稿から10年が経った2021年1月29日、ニコニコ動画にてクワガタPの3曲目となるミリオンを達成した。根強い人気のある巡音ルカ歌唱楽曲となっている。

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