CY8ER(BPM15Q)の徹底解説まとめ
CY8ER(サイバー)とは、「はくちゅーむ」などの楽曲で知られる5人組女性アイドルグループである。前身ユニットであるBPM15Qが2015年に結成され、CY8ERとしては2016年から2021年まで活動を行っていた。2021年1月、日本武道館での公演「CY8ERなりの横浜アリーナ」をもって、解散。プロデュースはメンバーの苺りなはむ、楽曲提供はトラックメイカーとして有名なYunomiが主に行っており、「世界を騒がすガチマジアイドル」をコンセプトに、EDMなどを取り入れた楽曲で注目を集めた。
CY8ERの概要
CY8ER(サイバー)とは、「世間をさわがすガチマジアイドル」をコンセプトに、2016年から2021年まで活動を行っていたアイドルグループである。解散時のメンバーは苺りなはむ、小犬丸ぽち、ましろ、病夢やみい、藤城アンナの5人。苺りなはむがメンバー兼プロデューサーを担当しており、大人の事情に振り回されない、新しいアイドルの形を追求しながら活動していた。所属事務所は、苺りなはむが代表を務める15STYLE、所属レーベルはビクターエンタテインメント。
2015年に前身となる2人組ユニットBPM15Q(ビーピーエムいちごキュー)を結成、2016年よりCY8ER(サイバー)として活動を始める。グループ名は、当初4人での活動を予定していたことから、BPM15Q(159)の2倍である318をもとに「CY8ER」となった。サウンドプロデュースはYunomiが主に行っており、「はくちゅーむ」「リミックスタート」などEDMサウンドを取り入れた個性的な楽曲が揃っている。イベントも特徴的なものが多く、全曲披露するまで帰れないライブイベント「耐久サイバー」、318円からライブを観られる「オタメシサイバー」などで注目を集めた。
ファンの通称は「サバイ族」。ファン向けに、座談会やチェキ撮影を中心としたイベント「サバイ族総会」が行われたこともある。ライブチケットは券種が分かれていることが多く、楽屋訪問や未発表音源のダウンロード等豪華特典がついた「VIPチケット」、低価格で5枚~30枚の綴りチケットを購入できる「布教用綴りチケット」など、ファンの目的に合わせた様々な価格帯のチケットが用意されていた。
CY8ERの活動経歴
前身ユニットBPM15QからCY8ERへ
2015年、苺りなはむ、にかもきゅによる2人組ユニット「BPM15Q」を結成。結成当初からシンガポールでのフェスに出演、台湾で自主企画を開催するなど、ワールドワイドに活動を行う。7月、渋谷を始め新宿、原宿などを回りながら、9時間にわたってゲリラライブとハグ会を開催し、大きな話題となる。8月に「BPM15Q!」のMV、9月に「すれ違い僕と君の通信」のライブ映像を、YouTubeにて公開。
2016年には、iTunes store J-POPチャートで3位、総合チャートで13位を獲得。結成1周年の節目となる5月、初のワンマンライブを渋谷にて行う。また、代表曲となる「はくちゅーむ」のMVを公開。再生回数は400万回を超えている。
2016年5月、2度目のワンマンライブ「BPM15Q 2nd one-man live」を渋谷で開催。同ライブで、新メンバーの加入と、グループの改名が発表された。元々はオリジナルメンバー2人に新メンバーを加えて新たに活動を始める予定だったが、にかもきゅが活動を辞退。12月15日にBPM15Qとして最後のライブを行った後、12月24日に新メンバーPOCHI(小犬丸ぽち)を迎えた「CY8ER始動ライブ」を行った。
新メンバーを加え本格始動
2017年1月、ましろが加入し、3人体制となる。2月に初ワンマンライブ「CY8ER 1st one-man live『~僕達の音楽は鳴り止まない~』」を渋谷WWW-Xで開催。3月には初シングル『リミックスタート』、4月には2枚目となる『手と手』をリリース。「CY8ER東名阪ツアー&恵比寿リキッドルームでツアーファイナルワンマンをしたい!」という目標のもと、クラウドファンディングを募ると、わずか2日で目標金額の200万円に到達。募集終了までの約1ヶ月半で、470万円以上の支援を受けた。
4月24日、新メンバーに藤城アンナ、なぁたんコロ虫、病夢やみいの3人を加えることを発表。以降6人体制で活動を行う。5月、アイドルグループ合同企画展「武道館アイドル博」にて、防護服を着用したハグ&チェキ会を実施。
7月より、東名阪ツアー「CY8ER LUCID DREAMING TOUR -覚醒夢」を開催。クラウドファンディングでの約束通り、9月には恵比寿LUQIDROOMにてツアーファイナルを迎える。
2018年1月より、初の全国ツアー「NEWGENE TOUR」を開催。東京をスタートし、福岡、宮城、名古屋、沖縄など全国11都市を約4ヶ月かけて巡った。ツアーファイナルは、SHIBUYA O-EASTにて開催。ツアー中であった3月、なぁたんコロ虫が脱退。以降解散まで5人体制で活動を続けていく。8月には、4回目となるワンマンライブ「SOUND OF ME」を新木場 STUDIO COASTで開催。楽曲提供を多数行ってきたYunomiがDJを務め、凝った演出と迫力あるサウンドでファンを魅了した。同ライブで、ツアー「LAST CIRCUS TOUR」を行うことを発表。11月より東名阪を巡るツアーが開催され、EX THEATER ROPPONGIにてツアーファイナルを行った。
「オタメシサイバー」「耐久サイバー」などのイベントで話題に
出典: twitter.com
2019年1月、代官山にあるイベントスペースにて、無料イベント「サバイ族総会」を開催。東京にてCY8ER主催のイベント「心拍数三一八」も開催され、以降名古屋、大阪でも順次公演が行われた。同イベントでは、ZOC、悲劇のヒロイン症候群などのアイドルグループと共演。4月には、チケットが3種類に分けられたイベント「オタメシサイバー」を開催。318円の「オタメシチケット」、3180円の「サバイチケット」、10318円の「ヤバイチケット」が用意され、金額によって入場順や特典が異なっていた。5月には、全曲やるまで帰れないイベント「耐久サイバー」を開催。曲名が書かれたボールを引き、出た曲を披露していくのだが、一度引いたボールも箱に戻さなければならないという厳しいルールが課されていた。6月には、6回目となるワンマンライブ「CY8ER DEATH MATCH」が行われた。
10月、公式SNSにて「大切なお知らせ」があることを告知。10月18日に、緊急で入場無料ライブが行われ、ライブ終盤、2020年1月22日にメジャーデビューアルバムをリリースすることが発表された。
2020年1月、アルバム『東京』のリリースをもって、ビクターエンタテインメントからメジャーデビュー。リリース記念ライブと特典会も行われた。
解散ライブ「CY8ERなりの横浜アリーナ」
出典: twitter.com
2020年7月、無観客配信ライブ「伝えたいこと」をYouTubeにてプレミア公開。2021年1月に解散することが発表された。「CY8ERなりの横浜アリーナ」と題された解散ライブを日本武道館で行うことを伝え、苺りなはむが「夢を叶えて解散します!」と語った。
12月には、ベストアルバム『CY8ER』をリリース。
2021年1月10日、日本武道館で解散ライブ「CY8ERなりの横浜アリーナ」を開催。公演の途中で、新曲「エンドロール」と「約束」、最後に「Hometown」が披露された。これら3曲は、シングル『エンドロール』に収録されており、同シングルは開演前に内容不明のCDとして販売、終演後には手渡しが行われた。
2022年1月10日、解散ライブの映像がYouTubeに投稿された。
なお、BPM15Qは、苺りなはむとにかもきゅにより、2022年5月に再始動している。
CY8ERのメンバー
苺りなはむ
出典: twitter.com
水色担当。神奈川県出身。4月11日生まれ。CY8ERのオリジナルメンバー兼プロデューサー。所属事務所である「15STYLE」の社長も務める。中学生の時にスカウトされたことをきっかけに芸能デビューし、2010年にアイドルグループ「BiS」に加入。脱退後、雑誌『Nicky』の専属モデルとなる。2012年、アイドルグループ「アキシブproject」の発起人になり、結成を発表。メンバーとして2014年まで活動する。2014年9月には、自身のアルバムが3ヶ月で5000枚売れなければ、芸能活動を引退するというミッションに挑んだ。無事に成功し、BPM15Q、CY8ERのメンバーに至る。解散後は、アイドルグループ「HO6RA」のプロデュース、にかもきゅと再びタッグを組みBPM15Qを再始動させるなど、アイドル界に存在感を示し続けている。
ふわふわとした個性的な声を持っており、機械音を中心とした楽曲との親和性も高い。「いちごの国のお姫様」というキャラクター付けをしており、芸能活動初期には苺モチーフのアクセサリーをつけていることも多かった。
小犬丸ぽち(こいぬまる ぽち)
出典: twitter.com
黄色担当。埼玉県出身。1993年11月1日生まれ。「POCHI」名義でDJ活動を行っており、2015年にフランスで開催された、エンターテイメントの祭典「JAPAN EXPO」の公認二次会「KANPAI NIGHT」に出演したこともある。2016年にCY8ERに加入してからは、リーダーを務めていた。脱退後は、YouTuber「夕闇に誘いし漆黒の天使達」のメンバーともやん(中村友哉)との結婚、妊娠を発表した。
小柄で可愛らしいビジュアルと歌声を持っており、ポジティブでグループ内では太陽のような存在であったという。DJ活動を行う中でお酒を飲む機会が多かったことから、テキーラなどのショットを好んで飲むという意外な一面も持っている。
ましろ
出典: twitter.com
目次 - Contents
- CY8ERの概要
- CY8ERの活動経歴
- 前身ユニットBPM15QからCY8ERへ
- 新メンバーを加え本格始動
- 「オタメシサイバー」「耐久サイバー」などのイベントで話題に
- 解散ライブ「CY8ERなりの横浜アリーナ」
- CY8ERのメンバー
- 苺りなはむ
- 小犬丸ぽち(こいぬまる ぽち)
- ましろ
- 病夢やみい(やみゆめ やみい)
- 藤城アンナ(ふじしろ あんな)
- 旧メンバー
- にかもきゅ
- なぁたんコロ虫
- CY8ERのディスコグラフィー
- シングル
- 『リミックスタート』
- 『手と手』
- 『かくしぇーむ』
- 『デッドボーイ、デッドガール』
- 『タイムトリップ』
- 『サマー/さよならフラッシュバック』
- 『エンドロール』
- 配信限定シングル
- 『ばいばい。』
- 『HANNARI』
- 『GOOD LUCK』
- 『ごーしゅー!』
- アルバム
- 『BPM15Q ALL SONGS』
- 『ハローニュージェネレーション』
- 『東京』
- 『CY8ER』
- DVD
- 『LUCID DREAMING TOUR -覚醒夢- at LIQUIDROOM』
- 『CY8ER - NEWGENE TOUR FINAL @SHIBUYA O-EAST』
- 『CY8ERなりの横浜アリーナ at 日本武道館』
- 『4,5,6th One-man LIVE DVD BOX』
- CY8ERの代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)
- 「はくちゅーむ」
- 「BPM15Q!」
- 「手と手」
- 「かくしぇーむ」
- 「ハローニュージェネレーション」
- 「ドキドキパリラルラ」
- 「カタオモイワズライ」
- 「デッドボーイ、デッドガール」
- 「タイムトリップ」
- 「サマー」
- CY8ERの名言・発言
- 小犬丸ぽち「ぽちは黄色になりたい、ぽちがみんなの太陽になるから」
- 苺りなはむ「CY8ERはみんなが起こした奇跡なんだよ!」
- CY8ERの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ファンからエキストラを募った「デッドボーイ、デッドガール」MV
- 波紋を呼んだ「防護服ハグ会」
- 日本武道館は「苺りなはむの約束の場所」