スモールフット(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『スモールフット』とは、2018年にアメリカで制作・公開されたミュージカル仕立てのファンタジーアニメ映画。『怪盗グルーシリーズ』や『ミニオンズ』も手掛けた原作者が総指揮を務める。歌唱力を併せ持つ豪華声優陣が、挿入歌でも盛り上げた。雲の上の極寒の地に暮らすイエティのミーゴが、伝説とされていたスモールフット(人間)に遭遇したことで物語が始まる。イエティとスモールフットの間には過去の確執があり、お互いに歩み寄れずにいた。古い考えに縛られずに真実を追求したことで、双方の関係が変化していく。

別名:ビッグフット。大きな足でモジャモジャな毛皮に包まれた生き物。ツノが生えている。人間からは伝説の恐ろしい生き物とされている。

スモールフット

イエティ(左)スモールフット(右)

イエティから見て、伝説の小さな足を持つ生き物。人間のこと。イエティの世界では、ストーンの教えで存在しないものとされていた。

ストーン

ストーンキーパーが身につけている

イエティと人間の関係を悪化させないために、嘘の真実が刻まれた石。ストーンキーパーが全身に身につけている。ストーンの真実に逆らうことは犯罪行為であるとされていた。

SES

スモールフット縁結びサークルのこと。メンバーはリーダーのミーチー、グワンギとコルカ、そしてフリーム。ストーンの真実に疑問を持ち、本当の真実を追求する集団。洞窟に本部があり、スモールフットの持ち物の数々を保管している。スモールフットを信じているだけではなく、探している。

『スモールフット』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

ドーグル「痛いとわかってても、ガツンと行くことだ」

ミーゴの父親であるドーグルが、カタツムリ(太陽)を目覚めさせるためにゴングを鳴らす練習を始めたミーゴの指導をするシーン。重要なアドバイスの中で最も大切なことは「痛いとわかってても、ガツンと行くことだ」とドーグルはミーゴに伝える。
物語の終盤でも似たようなセリフがある。人間に攻撃を受けていたという過去の真実を知り、村人を守るためにスモールフットの存在は勘違いであったと嘘をついて、落ち込んでいるミーゴとドーグルが話をするシーン。ミーゴはゴング鳴らしを継いで、何も知らなかった頃と同じように暮らすことを決意していた。ドーグルはゴングとは違う方向に的を合わせ、ストーンキーパーやミーチーが暮らす祠へ向けてミーゴを飛ばそうとする。その際ドーグルが「痛いとわかってても、頭でガツンと行け」とミーゴに伝えた。ドーグルはカタツムリの目を覚ますことではなく、村人の目を覚ますきっかけを作ったミーゴの後押しをしたのであった。

スモールフットの持ち物を大切に保管しているSES

スモールフットの持ち物をパーシーに紹介するSESのメンバー

SES(スモールフット縁結びサークル)は、スモールフットの存在を証明するために様々な証拠を集めていた。“スモールフットの皮”として保管していたのは、ダウンジャケットである。スモールフットは毎年脱皮していると思い込んでいた。“巻物”として保管されていたのは、トイレットペーパーである。中にはスモールフットの秘密が書き込まれているのではないかと推測していた。初めに見つけた証拠はスモールフットの小さいブーツであり、スモールフットの存在を確証できる一番の証拠品であった。

ミーゴ「無知が恋しいよ」

ミーゴがスモールフットの存在は勘違いであったと村人に嘘をついた後に、父親と2人きりで話をするシーンでの一言。スモールフットのことや、SESの存在や人間との確執など様々な真実を知れば知るほどに、何も知らずに楽しく暮らしていた頃が幸せだったと感じてミーゴが「無知が恋しいよ」と溢した。

『スモールフット』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

多くのアドリブを交えて演じたミーゴ役の木村昴

出会ったばかりのミーゴ(左)とパーシー(右)が、言葉が通じ合わずに噛み合わないシーン

アメリカではミーゴ役にチャニング・テイタムが起用され、木村昴はチャニング・テイタム感も感じさせつつ日本版オリジナルのミーゴを演じた。セリフがなくアドリブシーンも多くあり、雲の下に降りたミーゴが壊れた飛行機を見つけて興奮するシーンでは、約3分間にわたってミーゴの躍動感があるアドリブの叫びが展開された。言葉が通じ合えないミーゴとパーシーが話すシーンでも、コミカルなアドリブが盛り込まれた。

宮野真守(パーシー)が歌う「PERCY'S PRESSURE」は名曲「Under Pressure」の替え歌

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