ひぐらしのなく頃に卒(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『ひぐらしのなく頃に卒』とは、竜騎士07原作のアニメ作品で、2020年放送の『ひぐらしのなく頃に業』の続編。同シリーズは2006年から断続的にアニメ化されてきた人気作である。
繰り返される昭和58年6月の中、日本の田舎町・雛見沢村で次々に起きる怪事件。その全ては、村を出て行こうとする古手梨花を引き留めるために、北条沙都子が裏で糸を引いたものだった。果たして沙都子は事件の裏でどのように暗躍していたのか、無数の惨劇を重ねた彼女たちの行く先に何が待ち受けるのか。物語は真の結末に向けて動き出していく。
CV:伊藤美紀
村の診療所で働く看護婦。とはいえ診療所で働く姿はあまり見られず、私服で出歩く方がよく見られる。雛見沢村の古い伝承や過去の事件を調べるのが趣味で、それをたびたび村の子供に話して聞かせている。特に圭一は分かりやすく怖がってくれるのでお気に入りらしい。
年に一度の綿流し祭の前後にだけ村を訪れるフリーカメラマンの富竹と交際しており、基本的には尻に敷いている。上述の調査のために聖域である祭具殿に忍び込むのを手伝わせるなど、富竹をいいように使ってはいるが、鷹野は鷹野で彼にそれなりに好意を抱いている。
しかしそれらは仮初の姿であり、実態は雛見沢症候群を研究するための組織「入江機関」の実質的最高責任者。
両親を失い、児童養護施設で虐待を受けて育ち、そこから救い出してくれた高野一二三を養父として敬愛している。その高野は雛見沢症候群の研究に人生を捧げていたが、雛見沢症候群を軍事利用していた事実を抹消したい国家の思惑もあり、学会はそれを封殺。高野は失意のまま死亡する。恩人の人生を無意味なものにさせないため、なんとしても雛見沢症候群の名を文献に残すことを悲願としている。
後援者を失い、入江機関の三年以内の解体が決定。手段が選べなくなった鷹野は、入江機関直属の特殊部隊「山狗」と共に雛見沢村の住人を皆殺しにし、その事実をもって雛見沢症候群の名を世に残す恐るべき計画を企てる。世間的には「雛見沢大災害」と呼ばれるようになるこの事件こそ、梨花がループを繰り返した最大の原因でもあった。
富竹は彼女の監視のために派遣されてきた自衛隊の人間で、お互いそれを承知で接している。恋人のふりをしているのは、村人からそう勘違いされたのをそのまま演じているだけだが、実のところ鷹野の方は富竹に本気で入れ込んでいた。彼への思慕と、亡き父への誓いとの間で苦しむも、後者の想いが強過ぎて止まることができずにいる。とあるループの中では、計画の遂行のために死なせるしかなかった富竹のことを想い、涙するシーンも見られた。
鷹野三四(ひぐらしのなく頃に)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
鷹野三四(たかの みよ)とは、『ひぐらしのなく頃に』の登場人物で、雛見沢村にある入江診療所に勤務する看護婦。普段は知的で物腰柔らかいが、時に他人を見下したような態度をとり、ヒステリックな面も見せる。
筋金入りのオカルトマニアで、フリーのカメラマンである富竹ジロウとは親しい間柄。劣悪な環境の孤児院で育ち、ここを脱走して雛見沢村で医者をしていた鷹野一二三の養女となる。養父の生涯を賭した研究が闇に葬られようとしているのを知り、これを阻止するために軍隊による雛見沢住民の虐殺・雛見沢大災害を画策した。
知恵留美子(ちえ るみこ)
CV:折笠富美子
圭一たちの通う雛見沢分校の唯一の教師。廃校寸前だった雛見沢分校に自らの意志で着任した高潔な女性。これは教育委員会の指示を無視したもので、生徒を想う心は人一倍強く、圭一たちからも頼りにされている。
半面、そういった無理を押し通した身である上に、村では新参者なので、雛見沢での立場はかなり弱い。「沙都子が鉄平に虐待されているのでは」と案じた圭一たちに相談され、何度か北条家を訪れた際にはまったく相手にされず追い返されており、村における立場の弱さが顕著に表れている。
熱烈なカレーマニアで、三食常にカレーを食べ、カレーをバカにする者に対しては容赦せず、果ては校舎裏にカレー用の菜園を作って野菜を収穫している。
作者の竜騎士07がファンであることを公言している『月姫』シリーズに登場する、「シエル」というキャラクターの公認パロディキャラクターであり、カレー好きという特徴はここに由来している。
公由喜一郎(きみよし きいちろう)
CV:山野史人
雛見沢村の村長。御三家と呼ばれる村の有力家系の当主ではあるが、村の実質的な権力は園崎家に牛耳られており、まったく頭が上がらない状態。
本人は人当たりの良い好々爺だが、村のためなら体を張る姿も見せる、村人にとって頼れる人物である。
『ひぐらしのなく頃に卒』の用語
雛見沢村(ひなみさわむら)
物語の舞台となる山村。本州中部地方の日本海側にある鹿骨市(架空の都市)の一部であり、人口は2000人ほど。モデルは白川郷だといわれている。
豪雪地帯に位置し、冬になると村中が雪で覆われる。産業はほとんどが農業や林業などの一次産業で、二次・三次産業の従事者は隣にある興宮(おきのみや)地区へ通勤している。宿泊施設は無く、観光業もほぼ成立していない。
長らく外部から隔絶された環境にあったため、良くも悪くも古い習慣を今も残し、村八分なども行われている。
御三家
雛見沢村の運営を担ってきた三つの家系、園崎家、古手家、公由(きみよし)家のこと。
物語の時代設定である昭和58年において、園崎家のみが絶大な財力と発言力を持ち続けており、村で彼らに逆らえる者はほぼ皆無である。
雛見沢分校(ひなみさわぶんこう)
雛見沢村にある小学校兼中学校。子供の数が少ないので、学年の違う生徒も全員が同じ教室で授業を受けている。
オヤシロ様
雛見沢村で崇められている、古手神社の祭神。かつてこの地に現れた鬼を調伏し、人と共に生きられるよう取り計らったとされる。
梨花は「オヤシロ様の生まれ変わり」だと村人から信じられており、高齢者を中心に大切に扱われている。
綿流し祭
毎年6月に行われる、古手神社の祭事。長年使い続けた布団やドテラの綿をほぐして川に流すというもの。
「ひぐらしがなく頃に」の各シリーズでは、この祭りを皮切りに惨劇が相次いでいく。
雛見沢症候群
雛見沢村に特有の風土病。雛見沢村一帯に生息する寄生虫が原因で発症し、病気の進行と共に精神に変調をきたし、猜疑心の肥大化、幻覚や幻聴、強烈な攻撃性の発露といった症状に陥る。空気感染するため、雛見沢村で暮らす以上感染を防ぐ方法はほぼ無い。
末期患者の多くは傷害や殺人といった事件を起こすか、あるいはリンパ腺の異様な痒みに耐えかねて己の喉を掻きむしり、動脈を傷つけた末に出血多量で死亡する。作中で描かれる惨劇の原因であり、この病気に罹患した者の一人称(つまり誰も彼もが怪しく見える状態)で描かれる本作がミステリーとして非常に難解なものとなった理由でもある。
女王感染者
雛見沢症候群を発生させる寄生虫の親株を宿した人間のこと。作中では梨花が該当する。
自身は雛見沢症候群特有の症状を発症せず、また周囲の人間の雛見沢症候群の進行を緩和する性質を持つ。梨花が村人たちから大切にされているのは、御三家の娘であるということに加えて、彼らがこの効果についてまったく無意識に理解しているため。
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目次 - Contents
- 『ひぐらしのなく頃に卒』の概要
- 『ひぐらしのなく頃に卒』のあらすじ・ストーリー
- 『ひぐらしのなく頃に業』の物語
- 鬼明し編
- 綿明し編
- 祟明し編
- 神楽し編
- 『ひぐらしのなく頃に卒』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 前原圭一(まえばら けいいち)
- 竜宮レナ(りゅうぐう れな)
- 園崎魅音(そのざき みおん)
- 園崎詩音(そのざき しおん)
- 北条沙都子(ほうじょう さとこ)
- 古手梨花(ふるで りか)
- 主要人物の家族
- 前原伊知郎(まえばら いちろう)
- 竜宮保典(りゅうぐう やすのり)
- 竜宮礼子(りゅうぐう れいこ)
- 北条鉄平(ほうじょう てっぺい)
- 雛見沢の神々
- 羽入(はにゅう)
- エウア
- その他の人々
- 富竹ジロウ(とみたけ じろう)
- 大石蔵人(おおいし くらうど)
- 鷹野三四(たかの みよ)
- 知恵留美子(ちえ るみこ)
- 公由喜一郎(きみよし きいちろう)
- 『ひぐらしのなく頃に卒』の用語
- 雛見沢村(ひなみさわむら)
- 御三家
- 雛見沢分校(ひなみさわぶんこう)
- オヤシロ様
- 綿流し祭
- 雛見沢症候群
- 女王感染者
- 雛見沢大災害
- 『ひぐらしのなく頃に卒』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):彩音『Analogy』
- ED(エンディング):鈴木このみ『Missing Promise』