ひぐらしのなく頃に卒(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『ひぐらしのなく頃に卒』とは、竜騎士07原作のアニメ作品で、2020年放送の『ひぐらしのなく頃に業』の続編。同シリーズは2006年から断続的にアニメ化されてきた人気作である。
繰り返される昭和58年6月の中、日本の田舎町・雛見沢村で次々に起きる怪事件。その全ては、村を出て行こうとする古手梨花を引き留めるために、北条沙都子が裏で糸を引いたものだった。果たして沙都子は事件の裏でどのように暗躍していたのか、無数の惨劇を重ねた彼女たちの行く先に何が待ち受けるのか。物語は真の結末に向けて動き出していく。
竜宮レナ(ひぐらしのなく頃に)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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竜宮レナ(りゅうぐう れな)とは、『ひぐらしのなく頃に』の登場人物で、「かぁいいもの」を偏愛する女子中学生。元々雛見沢の出身だが、幼い頃に親の仕事の都合で茨城県に引っ越し、昭和56年までをここで過ごし、その後昭和57年に故郷へ戻った。転校してきたばかりの前原圭一の面倒を見たりと、優しく献身的な性格で、無自覚な善意の塊。本名は「竜宮礼奈(れいな)」だが、幼少期に実母が不倫相手との子供を妊娠したことで、両親が離婚したことをきっかけに、「レナ」と自称するようになり、周りにもそう呼ばせるようになった。
園崎魅音(そのざき みおん)
CV:ゆきのさつき
圭一の一学年上の受験生で、部活仲間の一人。園崎家は雛見沢村で大きな権力を持つ家であり、魅音はその跡取りになる予定。学校ではクラス委員長を務める。
「部活」と称して圭一たち五人にカードゲームや鬼ごっこを吹っかけ、些細なことでも全力で楽しむガキ大将気質。これには「村に不慣れな圭一が孤立しないように」といった彼女なりの心遣いもあるようで、圭一たちも特に不平も無く付き合っている。
気配り上手な一方で、あまり考えずに言葉を発する癖があり、彼女が不用意なことを口走ったために事件が起きるという展開も従来のシリーズではたびたび描かれた。テンションによって力量が大きく上下する気分屋で、周囲の人間関係を意識し過ぎて動くべき時に動けず状況を悪化させたこともある。
圭一に対しては好意を抱いているが、それを知られるのは恥ずかしいらしく、言葉や態度にすることは稀。一方の圭一は、“女性として”という点ではあるいはレナ以上に魅音を意識している節があり、表向きには互いに友達として認識しながら想いが擦れ違っている状態である。
園崎魅音(ひぐらしのなく頃に)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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園崎魅音(そのざきみおん)とは、『ひぐらしのなく頃に』の登場人物で、姐御肌のムードメーカーであり、通っている学校では委員長を務めている。勝気かつ男勝りでやや強引な性格で、一人称に「おじさん」を使うことが多い。趣味で集めているゲームを、皆で遊ぶ事を主旨とする「部活」の部長をつとめる。毎日放課後に部活を開き、持ち前の明るさでメンバー達を盛り上げている。転校してきた前原圭一に好意を抱いており、親友である竜宮レナとは親友であり良きライバルでもある。雛見沢村で権力を誇る御三家の園崎家の次期頭首の顔も持つ。
園崎詩音(そのざき しおん)
CV:ゆきのさつき
魅音と瓜二つの容姿を持つ、彼女の双子の妹。外見上の違いらしい違いは髪型だけであり、これを入れ替えるだけで家族でもどちらがどちらか見抜けなくなる。
全寮制のお嬢様校に通っており、魅音も特に言及していなかったため圭一たちとは物語の中で出会うまで面識が無かった。口調も服装も女性らしいものだが内面はかなりしたたかで、どのような事態を想定していたのかダム闘争の際にはアメリカで銃器の扱いを学んできたこともある。頭の回転も早く突発的なトラブルにもうまく立ち回る一方、雛見沢症候群の影響もあるのか激しやすい性格で、短絡的な行動に走ることもしばしば。
園崎家のしきたりで家を出され、現在は興宮で両親と暮らしている。沙都子の兄である悟史に想いを寄せており、彼が行方不明になった今もその身を案じ続けている。このこともあり、沙都子を溺愛している。
実は現在の詩音は“本物の魅音”であり、次期当主の証である入れ墨を彫り込む日に、そうとは知らずちょっとしたイタズラで“本物の詩音”と入れ替わり、以来そのままになっている。本来自分が歩むはずだった日の当たる人生を歩み、同時に園崎家の闇をも背負わせることになった“本物の詩音(=現在の魅音)”には、愛憎交じり合った複雑な想いを抱く。
園崎詩音(ひぐらしのなく頃に)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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園崎詩音(そのざき しおん)とは、『ひぐらしのなく頃に』の登場人物で、同作ヒロインの一人園崎魅音の双子の妹。物語の舞台である雛見沢村に隣接する興宮で両親と暮らし、全寮制の学校に通っているがサボりがちで、「エンジェルモート」という店でウェイトレスのアルバイトをしている。魅音とは瓜二つで、服や髪型をそろえると見分けがつかないほど。勝気かつ男勝りでやや強引な性格の魅音とは正反対に、女の子らしさを前面に出している。北条悟史に想いを寄せているが、魅音が好意を抱く前原圭一の事も気になっている。
北条沙都子(ほうじょう さとこ)
CV:かないみか
圭一の部活仲間の一人。圭一たちより年下で、アニメ及びコミックでは小学校の高学年程度、実写版では中学生という設定である。
「~ですわ」といった、いわゆるお嬢様言葉で話す少女。しかしいまいち正しい使い方になっておらず、かえってバカにするような言い回しになることも少なくない。イタズラ好きで、あちこちに様々なトラップを仕掛け、それを用いて人を驚かせるのが趣味。主な被害者は圭一だが、才能があるのかトラップの技術自体は非常に高く、状況によっては訓練した兵士でも引っ掛かるほど。
ダム問題の際、北条家はダム賛成派として活動。そのため村八分にされた上に両親は事故死、自身は兄の悟史と共に叔父夫婦に引き取られる。そこで叔父から虐待を受け、頼りにしていた悟史も失踪。自分が甘え過ぎたせいで兄は出て行ったのだと思い込み、虐待に耐えながら健気に悟史の帰りを待ち続けていた。
悟史と同年代で似た雰囲気のある圭一に対しては、甘えたい欲求もある一方で、悟史への義理や虐待の恐怖から生じた男性への警戒心などで素直に接することができずにいる。圭一を特に狙ってトラップを仕掛けているのも、構ってほしい気持ちの裏返しである。
かつて梨花が繰り返される惨劇を完全に回避した先の世界で、彼女に誘われて一緒に聖ルチーア学園へと入学。しかし生来の勉強嫌いが災いして落ちこぼれ、退学も許されないまま特別教室に移される。ひたすら勉強漬けの日々を送る中、次第に「自分を見捨てた」と梨花を憎むようになる。
そんな折にエウアと出会い、彼女によってかつての梨花と同様に一定の範囲内で過去へと遡る力を得る。梨花の事情を全て知った上で、彼女の悲願であった「聖ルチーア学園を目指す」という夢を挫くために新たに惨劇を巻き起こすことを決意。入江診療所に忍び込み、雛見沢症候群を発症させる薬品「H173」を盗み出し、これを使って梨花の周囲で惨劇を巻き起こしては過去に戻ることを幾度となく重ねていく。
北条沙都子(ひぐらしのなく頃に)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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北条沙都子(ほうじょう さとこ)とは、『ひぐらしのなく頃に』の登場人物でトラップの名手であり、様々なトラップを自在かつ効果的に駆使する女子小学生である。生意気な性格で年上である前原圭一に、事あるごとにちょっかいをかけたり、憎まれ口を叩いたりしている。古手家の一人娘である古手梨花と親友で、互いに両親を亡くした者同士、寝食を共にする仲である。沙都子の兄である北条悟史を強く慕っており、兄のやっていた野球では、圭一が事前交渉で投げさせたスローボールを見事に打ち取った。活発で運動神経は大変良好である。
古手梨花(ふるで りか)
CV:田村ゆかり
圭一の部活仲間の一人。沙都子とは同学年で非常に仲が良く、一緒に行動することが多い。実家は神社で、両親はすでに死去しているため、古手家最後の人間。その境遇もあって村人からは手厚く見守られ、大いに愛され、特に高齢者からは非常に大切にされている。綿流し祭りでは神具である鍬を手に奉納の舞を納めた。
朗らかで愛らしい僕っ子で、「にぱー☆」や「みぃ」など口癖多数。さらにですます口調の“です”だけを用い、そのおっとりした雰囲気でいつも周囲を和ませている。一見天真爛漫に見えるが中身はかなり狡猾で大人びており、自分の見た目の良さを理解し、それを武器にするしたたかな一面を持つ。
古手神社の祭神であるオヤシロ様こと羽入を認識し、会話することができる唯一の存在。羽入とは気軽に話せる友人のような関係で、普段の口調は彼女のそれを真似たもの。さらに五感などの感覚を共有しており、辛いものが嫌いな羽入をからかう、あるいはお仕置きするため激辛キムチを冷蔵庫に常備している。
疑心暗鬼を著しく助長する、シリーズの惨劇の多くの引き金となった雛見沢村特有の風土病「雛見沢症候群」の親株である“女王感染者”。女王感染者は自身が疑心暗鬼に囚われることはなく、その周囲にいるだけで「雛見沢症候群」の進行を抑制することができる。村の高齢者からかわいがられているのは、彼らが無意識下でそのことを理解しているからである。
『ひぐらしのなく頃に』シリーズは、いわゆるパラレルワールド的な手法で昭和58年6月に起きる様々な惨劇を描いているが、梨花はそのほぼ全てで6月中に死亡し、「記憶を持ったまま羽入によって復活し、別の惨劇が起こる昭和58年6月に送り込まれる」という極めて特殊な立場にある。時折り露わになる異様に大人びた言動は、繰り返される惨劇のループの中で百年分の時を生き、懸命に抗いながらも“どうやっても自分の死を回避できない”という絶望と諦観に磨り潰されかけている彼女の素顔である。そのため、村の外部からやってきた圭一が新たな何かを起こしてくれるのではないかと期待していた。
前作『ひぐらしのなく頃に業』の二話冒頭で成長した姿(=死の運命を打ち破り、“昭和58年7月以降も幸せに生き続ける未来”に辿り着いた証拠である)で羽入と再会し、再び昭和58年6月の世界へ送り込まれる。「今の自分はただ幸運にすがっていた頃とは違う」と力強く言い切り、再び過酷な運命に挑むことを決意するも、なんら希望の見出せない中で狙いすまされたかのように惨殺されることを繰り返し、次第に憔悴していく。見兼ねた羽入から、自身の死と引き換えに時間の繰り返しを終わらせる神剣「鬼狩柳桜」の存在を教えられる。しかしその後、親友だと思っていた沙都子こそが一連の事件の黒幕であったことを知って衝撃を受ける。
古手梨花(ひぐらしのなく頃に)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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古手梨花(ふるで りか)とは、『ひぐらしのなく頃に』の登場人物で、古手神社の一人娘。同学年の北条沙都子と同じ家で生活をしている。毎年6月に行われる「綿流し祭」では、巫女役を務めている。周囲をいつも和ませるが、時に年齢に似合わぬ冷静さも見せる不思議な雰囲気の女の子。自分のことを「ボク」と呼び、「み〜」「にぱ〜」などの口癖を持つ。村人からオヤシロ様の生まれ変わりであると崇められているが、実はオヤシロ様の正体は羽入という少女の見た目をした存在であり、梨花は羽入の姿を唯一目にする事のできる存在である。
主要人物の家族
前原伊知郎(まえばら いちろう)
CV:松本保典
圭一の父親。画家をしており、前原家の大部分は彼のアトリエとなっている。
かなりの気分屋で、仕事がうまくいっていない時は気難しいものの普段は気さくな性格。非常に口が達者で、本気の彼にかかれば「口先の魔術師」の異名を取る圭一ですらあっさり丸め込まれてしまう。彼のこの辺りの気質と才能は、間違いなく息子の圭一に受け継がれている。
画家としてはかなり売れている方で、ビジネスパートナーでもある妻と一緒に頻繁に上京している。にもかかわらず雛見沢村に引っ越してきたのは、仕事にかまけている間にいつしか距離を作ってしまった圭一ともう一度向き合うためらしく、息子の交友関係(特に女の子との仲)を同年代の友人のような態度で温かく見守っている。
竜宮保典(りゅうぐう やすのり)
CV:家中宏
レナの実父。妻の礼子を愛し、家庭を大事にする良き父親だったが、その礼子に不倫され離婚を突き付けられてから無気力になってしまう。礼子の不倫相手とレナが会っていたことを知った際は、発作的に娘を殴ってしまい、これが自己嫌悪をさらに深めることともなった。
現在は郷里の雛見沢村に戻っているが、未だ妻に裏切られ娘に手を上げてしまったショックから立ち直れず、働くこともできない日々を送る。リナというホステスに入れあげ、これに貯金を貢ぎ続ける日々を送り、薄々これらのことを感づいているレナからも良い顔はされていない。
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目次 - Contents
- 『ひぐらしのなく頃に卒』の概要
- 『ひぐらしのなく頃に卒』のあらすじ・ストーリー
- 『ひぐらしのなく頃に業』の物語
- 鬼明し編
- 綿明し編
- 祟明し編
- 神楽し編
- 『ひぐらしのなく頃に卒』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 前原圭一(まえばら けいいち)
- 竜宮レナ(りゅうぐう れな)
- 園崎魅音(そのざき みおん)
- 園崎詩音(そのざき しおん)
- 北条沙都子(ほうじょう さとこ)
- 古手梨花(ふるで りか)
- 主要人物の家族
- 前原伊知郎(まえばら いちろう)
- 竜宮保典(りゅうぐう やすのり)
- 竜宮礼子(りゅうぐう れいこ)
- 北条鉄平(ほうじょう てっぺい)
- 雛見沢の神々
- 羽入(はにゅう)
- エウア
- その他の人々
- 富竹ジロウ(とみたけ じろう)
- 大石蔵人(おおいし くらうど)
- 鷹野三四(たかの みよ)
- 知恵留美子(ちえ るみこ)
- 公由喜一郎(きみよし きいちろう)
- 『ひぐらしのなく頃に卒』の用語
- 雛見沢村(ひなみさわむら)
- 御三家
- 雛見沢分校(ひなみさわぶんこう)
- オヤシロ様
- 綿流し祭
- 雛見沢症候群
- 女王感染者
- 雛見沢大災害
- 『ひぐらしのなく頃に卒』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):彩音『Analogy』
- ED(エンディング):鈴木このみ『Missing Promise』