志波海燕(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ

志波海燕(しばかいえん)とは、久保帯人によって『週刊少年ジャンプ』で連載されたバトル漫画作品『BLEACH』の登場人物で、死神であり元十三番隊副隊長。没落した名門貴族志波家の長男で、死神の学校である真央霊術院(しんおうれいじゅついん)をたった2年で卒業した天才。護廷十三隊に入隊してからもわずか6年で十三番隊副隊長の地位に就いた実力者である。自身の妻を殺した虚(ホロウ)との戦闘で霊体ごと体を乗っ取られ、当時の部下であった朽木ルキアに刺されて死亡する。

志波海燕のプロフィール・人物像

性別:男
年齢:不明
誕生日:10月27日
身長:183cm
体重:68kg
肩書:護廷十三隊十三番隊 副隊長
出身:流魂街(るこんがい)
斬魄刀:捩花(ねじばな)
解号:水天逆巻け「捩花」
好きなもの:おはぎ
嫌いなもの:甘すぎる玉露

CV:関俊彦

志波海燕(しばかいえん)とは、久保帯人によって『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて2001年36・37合併号から2016年38号まで連載されていたバトル漫画作品『BLEACH』の登場人物で、死神であり護廷十三隊十三番隊元副隊長。故人。一人称は「俺」。
没落した名門貴族志波家の長男で、空鶴(くうかく)と岩鷲(がんじゅ)の実の兄である。
才気にあふれた人物であり、死後の世界の中でも貧民街に類する流魂街の出身にも関わらず1回目で入試に合格し、死神を育成する学校である真央霊術院(しんおうれいじゅついん)をわずか2年で卒業する。

護廷十三隊十三番隊隊長の浮竹十四郎(うきたけじゅうしろう)からのスカウトで護廷隊に入隊し、わずか6年で十三番隊副隊長の地位に就いた実力者である。だが110年前に浮竹から副隊長になって欲しいと言われた際は断っていた。
浮竹が病弱なため十三番隊は海燕が仕切ることも多く、隊員達からも慕われていた。ルキアが十三番隊に入隊した際は上級貴族の養女という身分とそれゆえの特別待遇から馴染めずにいたが、海燕は他の隊員と同様に接してくれたため打ち解けることができ、その面倒見の良さから修行に付き合うこともあった。どことなく主人公である黒崎一護に似ていると評されていたが、一護の父である一心(いっしん)が志波家出身であったため、お互いが血縁者であることが判明する

妻である志波都(しばみやこ)を殺した虚(ホロウ)メタスタシアとの戦いで自身の肉体を乗っ取られ、ルキアによって刺され戦死する。この際、海燕はルキアや浮竹には最期まで恨み言など決して言わず、自らを救ってくれた感謝の気持ちと迷惑をかけた謝罪の言葉を遺した。
それでも海燕の最期はルキアの心にトラウマを遺し、やむを得ない状況とは言え大切な部下を助けることができなかった浮竹や、肉親である空鶴と岩鷲にも大きな影を落とした(アニメ版では融合された際僅かながら海燕の自我が残っており、原作と違い海燕自身が自らルキアが構えた刀に飛び込むような形に描写されている)。
後に虚が住む世界・虚圏(ウェコムンド)にて復活したメタスタシアが、高い戦闘能力を保有する虚の組織・十刃(エスパーダ)のアーロニーロ・アルルエリに取り込まれ、融合していた海燕の容姿と声、記憶、霊圧、能力などもアーロニーロのものとなる。

志波海燕の能力

斬魄刀とは

死神が持つ特殊な刀。現世で死に、成仏することなく狂暴化して生きている人間を襲うようになってしまった霊体である虚(ほろう)をこの刀で斬り伏せることで、罪を洗い流し、その魂を元の人間のものへと戻し尸魂界へと送ることができる。
斬魄刀と死神の存在意義とは決して虚を消滅させることではなく、虚を浄化し、再び人間へ転生できるように尸魂界で送り返すことである。
所持者自身の魂を元として形作られているため、始解以降の形状や能力は死神一人一人によって全て異なる。普段は斬魄刀を所持している死神本人によりその力を封印され、一般的な日本刀の形状で扱われている。
斬魄刀は二段階の力の解放をすることができる。その一段階目の解放を「始解」。二段階目の解放を「卍解」という。解放の際は解号(特定の言葉と斬魄刀の名前)を口にしなければならないが、必要しないものもある。
斬魄刀はそれぞれが意思を持っており、始解、卍解をするには斬魄刀の協力が必須である。

斬魄刀「捩花」

志波海燕の所有する斬魄刀は「捩花(ねじばな)」と呼ばれている。
始解の解号は「水天逆巻け 捩花」である。この解号を言いながら斬魄刀を片手で回すと三叉槍(さんさそう)の形に変化する。他の死神だと始解ではただ刀の形が変化するだけの者もいるが、志波海燕の場合始解をすることで水を操る事ができる。三叉槍自体が水をまとうため、水場でなくても使うことができる。
この始解は三叉槍を持っている手首を軸として回転させて舞うように攻撃するのが特徴的である。攻撃は三叉槍による斬撃に加えて、水が斬撃波のように襲ってくる。朽木ルキアとの戦闘では、この三叉槍にルキアは斬魄刀を挟まれ手放してしまっていた。単純な攻撃だけでなく、このような細かい動きをすることもできる。

志波海燕の来歴・活躍

志波海燕の初登場

ルキアが十三番隊に入隊し不安を抱える中、自分の思いをルキアに伝える海燕

朽木ルキアが十三番隊に入隊した初日、副隊長である志波海燕と出会う。志波海燕がルキアのいる部屋に入り挨拶をするが、ルキアは困惑しまともに返事ができなかった。そこで志波海燕はルキアを叱責するも、持ち前の気さくさですぐに打ち解ける。その後も剣の修行に付き合うなど、ルキアを含めほかの隊員達とも友好的な関係を築いていた。
突然名門貴族の養女となり、十三番隊に配属された朽木ルキアは周りから疎まれていたが、副隊長である志波海燕は他の隊員達と同様に分け隔てなくルキアと接していた。この当時のことを振り返って朽木ルキアは「海燕殿の隣は心地良かった。」と評している。

メタスタシアとの戦闘

海燕の妻を殺した虚「メタスタシア」と、海燕が戦闘する場面

ある日、志波海燕の妻である都の部隊が虚(後にメタスタシアという名の個体であることが判明する)のデータ採取に向かうが全滅したという報せが届く。それを聞いた海燕はすぐに虚の討伐に向かおうとするも隊長の浮竹十四郎によって静止される。それでも海燕は虚を討伐しに行こうとしたため、浮竹は今わかっている二つの情報を海燕に伝えた。それは、「敵虚は移動型ではなく一か所に巣を作りそこに留まって捕食する常駐型であること」、そして「その住処」についてのものだった。この二つの情報を聞いた海燕は、浮竹、ルキアと共にその住処に赴くのであった。そこには昨晩妻を食らった虚がいたが、海燕はその虚と一人で戦うことを希望する。海燕の気持ちを理解した隊長の浮竹十四郎はそれを許し、男の誇りを懸けた戦いを見守ることする。戦いの途中で、敵虚(メタスタシア)の能力により、虚を斬ることができる斬魄刀を失った海燕はメタスタシアに押され気味になるが、隊士であり男勝りな性格の朽木ルキアに隊長の浮竹十四郎は、彼自身の誇りのためにじっと見守り絶対に手を出さないように伝える。しかし、海燕は霊体ごと取り込まれてしまうことになる。

志波海燕の死

海燕がルキアによって刺され死ぬ直前、ルキアに対して感謝を述べる場面

才能に恵まれていた海燕だが、虚であるメタスタシアとの戦いにおいて自身の斬魄刀を失ったことで圧倒的に不利な状況に陥る。海燕もかなり健闘するが敵に大きなダメージを与えられず、決定的な攻撃をすることができなかったために最終的には霊体ごと乗っ取られてしまう。霊体を乗っ取られた海燕は、仲間である朽木ルキアに向かって攻撃を仕掛ける。霊体を乗っ取られてしまった海燕の人格はすでに消えてしまっており、海燕の姿となったメタスタシアが襲い掛かってきた。状況が呑み込めなかった朽木ルキアはしばらく身動きが取れなくなってしまったが、隊長である浮竹十四郎から放たれた「殺せ!」という命令に反応して我に返り、虚であるメタスタシアに斬魄刀を突き刺しとどめを刺す。

とどめを刺されたメタスタシアは一瞬海燕の人格が戻り、仲間を殺さなければいけない役を担ってくれた朽木ルキアに対して感謝の気持ちを述べ、ルキアのおかげで心をここに置いていけるという言葉を残して消えてしまう。これによって心優しい朽木ルキアは、どうしようもない状況だったとはいえ「仲間を殺してしまった」というトラウマを抱えて生きていくことになった。

アーロニーロ・アルルエリとしての再登場

海燕を容姿をしたアーロニーロがルキアの前に出現し、困惑する場面

破面(アランカル)・虚圏(ウェコムンド)潜入篇にて、十刃の一人であるアーロニーロ・アルルエリが朽木ルキアと一騎打ちの戦闘になる。アーロニーロの能力は死んだホロウを食らうことでその霊圧と能力を自分のものとすることができるというものだった。
ルキアにとって大切な上官であった志波海燕を取り込んだメタスタシアを食らっているため、その姿形と能力を見せることでルキアを惑わせた。そして海燕の記憶を駆使し、終始ルキアを圧倒。頭上で串刺しにしてみせるが、ルキアの斬魄刀・袖白雪の「参の舞・白刀」で頭を貫かれる。白刀は海燕亡き後に得た技で、海燕の記憶をもってしても避けられなかったのだ。決して、海燕が弱かったわけではない。
様々な虚の能力よりも海燕の記憶と能力に頼り、ルキアに精神攻撃を仕掛けたことが結果として仇となった。最期は「嫌だ嫌だ嫌だ」とかなり激しい断末魔をあげ、苦痛を訴えながら爆死した。

志波海燕の関連人物・キャラクター

朽木ルキア

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市丸ギン(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ

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市丸ギンとは(いちまるぎん)とは、久保帯人によって『週刊少年ジャンプ』で連載されていたバトル漫画作品『BLEACH』の登場人物で、護廷十三隊三番隊元隊長。 その実力は護廷十三隊の中でも相当なもので、たったの一年で真央霊術院を卒業している不世出の天才。 市丸ギンは「尸魂界(ソウルソサエティ)篇」の終盤で護廷十三隊を裏切り、藍染惣右介と共に虚圏(ウェコムンド)に行く。だが市丸ギンの行動はすべて幼馴染である松本乱菊のためであった。最期は藍染惣右介との決闘に敗れ、黒崎一護に思いを託し死亡する。

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銀城空吾(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ

銀城空吾(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ

銀城空吾とは、『BLEACH』に登場する完現術者(フルブリンガー)の集まりである「XCUTION」のリーダーで、死神の力を失った一護の前に現れて完現術(フルブリング)を身に着けさせる。一護の前に代行証を得ていた初代・死神代行で、一度は死神と協力関係を結んだが代行証を捨てて姿をくらまし、仲間を集めて復讐の機会をうかがっていた。一護が身に着けた完現術を奪い、護廷十三隊に挑もうとするが、死神の力を取り戻した一護に敗れて死亡し、魂は尸魂界へ送られた。千年血戦篇では月島と共に一護に手を貸している。

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雀部長次郎忠息(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ

雀部長次郎忠息(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ

雀部長次郎忠息(ささきべちょうじろうただおき)とは、『BLEACH』に登場する護廷十三隊の一番隊副隊長で、天候を操る強力な卍解を持ち、何度となく隊長への昇進を打診されても頑なに断り続け、一番隊隊長山本元柳斎重國(やまもとげんりゅうさいしげくに)を支えるために副隊長でありつづけた忠義の男だ。無口な性格で、作中での会話シーンは少ない。滅却師の軍団「見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)」が尸魂界に宣戦布告した際、卍解を奪われて殺害される。

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日番谷冬獅郎(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ

日番谷冬獅郎(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ

日番谷冬獅郎(ひつがや とうしろう)とは週刊少年ジャンプで連載していた『BLEACH』の登場人物で、護廷十三隊の十番隊隊長。史上最年少で隊長の座に就いた天才で、氷雪系最強の斬魄刀「氷輪丸」の所持者。女性死神からの人気も高く、元々の実力は高いもののそれに驕らず、鍛錬に励む努力家。 少年のような見た目で銀髪の翡翠眼が特徴的。主人公、死神代行の黒崎一護(くろさき いちご)からは「冬獅郎」と呼ばれ、なぜか慕われているが、本人は必ず「日番谷隊長だ」と頑なに訂正している。

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