非常食先輩／竹内（鬼滅の刃）とは【徹底解説・考察まとめ】
非常食先輩（本名：竹内）とは、大正時代を舞台にした吾峠呼世晴の漫画作品『鬼滅の刃』の登場人物で、人食いの怪物・鬼を狩ることを目的とする鬼殺隊の剣士。下の名前は不明。
鬼殺隊と鬼の最後の決戦の際、恩人に報いるために鬼殺隊に与した鬼の青年・愈史郎と行動を共にする。その愈史郎が消耗しているのを見て、「協力する、自分を食べろ」と申し出たことでファンから注目を浴びる。鬼殺隊の隊士が尋常ならざる決意で鬼との戦いに臨んでいることをその言動で示しつつ、最後まで戦場に立ち続け、無事に生き延びた。
非常食先輩（竹内）のプロフィール・人物像
非常食先輩（本名：竹内）とは、大正時代を舞台にした吾峠呼世晴の漫画作品『鬼滅の刃』の登場人物で、人食いの怪物・鬼を狩ることを目的とする鬼殺隊の剣士。
鬼殺隊とは、人食いの怪物・鬼を狩るために結成された組織で、その直接的な戦闘要員・剣士として活動する。見た目は少年漫画によくある短めのツンツン頭で、同僚の村田と親し気に言葉を交わしていることから、年齢も彼と同程度だと思われる。階級や技の流派などは不明ながら、死亡率の非常に高い鬼との戦いを切り抜け、ついには同僚の剣士たちと共に敵地・無限城での最終決戦に参加する。
この時、無惨を裏切り鬼殺隊に味方する鬼・珠世の従者で、自身も鬼である愈史郎（ゆしろう）と行動を共にする。戦いの中で彼が鬼であることに気付くも、鬼殺隊のために尽力する愈史郎を信用し、そのまま共闘。物語の影で戦い続け、無限城の中に巣食う鬼を次々に討ち果たしていく。
そんな折、鬼の頭領・鬼舞辻無惨（きぶつじ むざん）の動きを妨害するために術を用いていた愈史郎が消耗しているのを見て取ると、「協力する、自分を食べろ」と申し出る。このことでファンから注目されるようになり、本名が分かるまで「非常食先輩」の愛称で親しまれた。
鬼殺隊の隊士が尋常ならざる決意で鬼との戦いに臨んでいることをその言動で示しつつ、最後まで戦場に立ち続け、無事に生き延びる。数十年後を舞台とした最終回では、彼の子孫と思われる人物が登場している。
非常食先輩（竹内）の能力・呼吸・装備
全集中の呼吸（ぜんしゅうちゅうのこきゅう）
全集中・水の呼吸で戦う主人公竈門炭治郎（かまど たんじろう）。一定以上の力量を持つ者なら、このように視覚的なエフェクトが出る。
鬼殺隊の剣士が修得している、身体能力を劇的に上昇させる特殊な呼吸法。水、炎、雷、岩、風の五つを基本に、いくつかの型が存在する。作中では水の呼吸であれば荒れ狂う水流、炎の呼吸であれば燃え盛る炎が斬撃と共に放たれているように描かれているが、これらは全て「周囲の者にはこう見えている」という一種の演出であり、実際に水や炎が出ているわけではない。
非常食先輩（竹内）もこれを修得しているものと思われるが、実際に戦うシーンが作中にほとんど存在せず、どの呼吸法を学んだかは不明。
日輪刀（にちりんとう）
鬼殺隊の剣士に支給される日本刀。一年中日の差す陽光山という地で採れる、猩々緋砂鉄（しょうじょうひさてつ）と猩々緋鉱石（しょうじょうひこうせき）を鍛えて作られた特殊な刀で、これでその首を刎ねることで、太陽の光を浴びる以外には基本的に不死の存在である鬼を殺すことができる。また、持ち主の全集中の呼吸の適性によって刃の色を変える特性を持つ。
非常食先輩（竹内）もこれを得物としているものの、本人と思われる人物が刀を抜いて構えているシーンは少なく、どのような色に刃が変わっているかは不明。
非常食先輩（竹内）の来歴・活躍
鬼殺隊に入隊する
命を賭して鬼と戦う、鬼殺隊の剣士たち。
経緯は不明ながら、鬼殺隊に入隊する。このことから、鬼が放たれた藤襲山（ふじかさねやま）で七日間を生き延びる、参加者の半数以上が命を落とすことも珍しくない過酷な最終選別を突破したことは事実である。
熾烈極まる鬼との戦いを潜り抜け、何人もの仲間を失いながら生き残り、“鬼を滅ぼす”という意志をより強固にしていった。
味方であることは理解しているにしても、憎むべき鬼である愈史郎に「無惨打倒のために自分を食べろ」と言い出すところからして、尋常ならざる決意を胸に鬼殺隊の一員として活動していることがうかがえる。ファンの間では、単に「鬼に家族を殺された」程度ではない、たとえば「最愛の人を鬼にされてしまい、これを自ら始末することになった」などの相当な悲劇を経験して鬼殺隊に入ったのではないかと推察されている。
柱稽古に参加
柱稽古の様子。このどこかに非常食先輩（竹内）も参加していた（2コマ目中央のツンツン頭がそうではないかという声もある）。
その後鬼による被害は不自然なほど急激に現象していく。鬼殺隊当主・産屋敷耀哉（うぶやしき かがや）は、これを「鬼の頭領である無惨が、鬼殺隊を壊滅させるために準備をしている」と判断。鬼の討伐に忙殺されていた隊士を集め、鬼殺隊最高位の剣士“柱”の主導による強化訓練「柱稽古」を実施する。非常食先輩（竹内）もこれに参加し、過酷な修練を繰り返し剣腕を磨く。
そんな折、唐突に無惨が産屋敷の屋敷に乗り込んでくる。しかし耀哉はこれを予測しており、妻や娘たちともども自爆。さらに無惨に毒を打ち込み弱体化させることに成功する。
今こそ好機と“柱”を中心とする剣士たちが駆け付けるも、無惨は彼ら全員を鬼たち最大の拠点である無限城に引きずり込む。非常食先輩（竹内）も仲間と共にこれに巻き込まれ、鬼との最後の戦いに臨む。
無限城の戦い
愈史郎と共に無限城の戦いに臨む鬼殺隊の剣士たち。非常食先輩（竹内）もこの一行に加わっていた。
無限城の中には、無惨によって作り出された強力な鬼が徘徊していた。“柱”たちが主力となってこれを突破していく中、自身は仲間と共に負傷者の救援や後詰として活躍する。
この時、無惨を裏切り鬼殺隊に味方する鬼・珠世の従者で、自身も鬼である愈史郎（ゆしろう）も鬼殺隊の隊士を装って参加しており、たまたま彼と同道することとなる。戦いの中で彼が鬼であることに気付くも、鬼殺隊のために尽力する愈史郎を信用し、そのまま共闘を続けた。
無惨は空間と空間を意のままに連結する特殊な力を持つ鬼を遠隔で操り、鬼殺隊を抹殺せんと図る。これに気付いた愈史郎は、この鬼を自分が支配することで無惨の目論見を阻止しようとするも、相手の圧倒的な力に消耗し劣勢に陥る。これを見た非常食先輩（竹内）は、無惨を倒す力になるならと愈史郎に「自分を食べろ」と申し出るも「うるさい黙れ」と怒鳴り返され、その迫力に委縮しながら謝罪の言葉を口にした。
無惨との最終決戦
自分の命だろうと、出会って間もない鬼だろうと、無惨を倒すためならなんでも使う。この恐るべき割り切りの早さが非常食先輩（竹内）の強みである。
他の隊士たちの援護もあり、愈史郎はなんとか無惨の目論見を阻止することに成功。その後戦いは地上に移り、“柱”を中心とする鬼殺隊の剣士たちが連携して無惨に挑んでいく。ここに至るまでの戦いでかなりの力量を身に着けてはいたが、無惨と直接戦うには程遠く、非常食先輩（竹内）は同僚の村田と共に主力となる剣士たちの救護に奔走。鬼殺隊の悲願、無惨打倒の瞬間を見届ける。
その後愈史郎は世に紛れて密かに生きる道を選び、自身は多くの隊士たちと同様にただの市井の人となる。結婚して子にも恵まれ、数十年後を描いた最終回には、彼の子孫と思われる人物が登場している。
非常食先輩（竹内）の関連人物・キャラクター
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