煉獄瑠火（鬼滅の刃）の徹底解説・考察まとめ

煉獄瑠火のプロフィール・人物像

CV：豊口めぐみ

煉獄瑠火（れんごく るか）とは、『鬼滅の刃』の登場人物で、鬼殺隊最高位の剣士“柱”の一員である煉獄杏寿郎（れんごく きょうじゅろう）の母。鬼とは超常の力を持つ人食いの怪物であり、鬼殺隊はこれを狩ることを目的とする組織である。
凛とした顔立ちの美女で、死を前にしてもなんら動じることなく息子に道を説く、強く気高い精神の持ち主。主人公・竈門炭治郎（かまど たんじろう）が鬼殺隊に入隊する八年前に死亡している（約二年の修業期間を過ごしているため、物語開始時から数えると六年前）。

代々柱を輩出する煉獄家に嫁ぎ、夫・槇寿郎（しんじゅろう）との間に杏寿郎、千寿郎（せんじゅろう）の二子を設ける。夫婦仲は非常に良好で、槇寿郎は後に彼女のことを「最愛の妻」だと語っている。しかし次男である千寿郎が幼い頃に病に倒れ、闘病の末に息を引き取った。
いよいよ死期が近づいてきた時、その頃から類稀な剣才を発揮していた杏寿郎を枕元に呼び、彼に「弱者を守ることは強く生まれた者の責務」との教えを授ける。これは後々に至るまで杏寿郎の生きる指針となり、剣士として大成する原動力ともなった。

一方、当時柱として精力的に活躍するも、己の才能の限界と鬼殺隊の未来に絶望していた槇寿郎は、妻に先立たれたことで決定的に覇気を失い引退。その後は屋敷に引き籠り、昼間から酒を飲んでは息子たちにも暴言を吐くなど、見る影も無く零落していった。
作中での出番は少ないものの、良くも悪くも煉獄家の人間に様々な影響を与えた重要な人物である。

煉獄瑠火の来歴・活躍

煉獄家に嫁ぐ

人々を襲う鬼を狩るため、これを唯一殺す力を持つ刀を手に活動する鬼殺隊。その最高位の剣士“柱”を代々排出している煉獄家に嫁ぎ、当時の当主である槇寿郎と夫婦となる。恋愛結婚だったのか、見合い結婚だったのかは不明だが、夫婦仲は非常に良好。杏寿郎、千寿郎の二子に恵まれる。
煉獄家では、妊婦は観篝（かんかがり）という「七日おきに二時間ずつ大きな篝火を見る」煉獄家伝来の儀式を行うこととなっており、一族の男性がみな炎のような色の髪をしているのはこの儀式の影響である。

この頃、剣士としてさらなる高みを目指す手掛かりを得ようとしてか、槇寿郎は煉獄家に伝わる代々の記録を読み進める。しかしその中に記されていた“始まりの呼吸の剣士”のあまりにも隔絶した実力と、そんな彼でさえ鬼の頭領・鬼舞辻無惨（きぶつじ むざん）を仕留めることができなかった事実に打ちのめされる。「神の如き力を持つ始まりの呼吸の剣士でさえ無惨を倒すことができなかったのなら、自分たちが鬼を根絶することなど不可能なのではないか」との想いに囚われ、次第に迷いを抱いていく。こういった夫の苦悩を瑠火がどの程度知っていたのか、どのように対応していたのかは作中で描かれていない。しかし精神的に追い詰められながらも槇寿郎が鬼殺隊の剣士として力を振るい続けた理由の一端は瑠火にあり、なんらかのフォローは行っていたと思われる。

病を得て息を引き取る

千寿郎が幼い頃に病を得て倒れ、数年の闘病生活の末、主人公・炭治郎が鬼殺隊に入隊する八年前に死去。最後まで取り乱すことなく自分の死、そして残されていく子供たちに向き合い続けた。
いよいよ死期が迫ったことを感じた時、杏寿郎と千寿郎を枕元に呼び寄せ、当時すでに類稀な剣才を発揮していた杏寿郎に、「天から授かった才は、世のため人のために使わなければならない。弱気人々を助けることは強く生まれた者の責務」との言葉を授ける。

その後の煉獄家

己の才能の限界と鬼殺隊の未来に絶望していた槇寿郎は、妻に先立たれたことで完全に心の支えを失う。その後は屋敷に引き籠り、昼間から酒を飲んでは息子たちにも暴言を吐くなど、見る影も無く零落していった。
一方、杏寿郎は父の転変の理由も分からぬまま長男として家を支え、瑠火から授かった言葉を胸に修行に励み、鬼殺隊に入隊。鬼殺隊の任務すら放棄するようになった槇寿郎に代わって、次代の柱として期待されるようになる。

息子・杏寿郎を迎えに現れる

杏寿郎は柱にまで上り詰め、瑠火の「弱き者を守る」という教えを体現する存在となっていく。しかしある時、任務の中で鬼の中でも別格で強大な力を持つ“上弦”の鬼と戦い、傷ついた仲間たちや一般市民を守るために持てる力の全てを尽くして奮戦。壮絶な死闘の末にこれを退けるも、自身も致命傷を負って命を落とす。
守り切った仲間たちに後事を託し、家族への遺言を伝えた後、その視線の先に姿を現す。それが杏寿郎が最後に見た幻だったのか、それとも本当に彼を迎えに来た霊魂だったのかは定かではないが、「自分はあなたの教えをちゃんと守れただろうか」との息子の問いに「立派にできましたよ」と誇らしげな笑みを返した。

杏寿郎の死と彼が最後に残した言葉は、後に煉獄家へと伝えられ、落ちぶれていた槇寿郎を再起させることとなる。

煉獄瑠火の関連人物・キャラクター

煉獄杏寿郎（れんごく きょうじゅろう）

槇寿郎との間に生まれた長男。どのような苦境や困難の中にあっても前向きさを失わず、弱き人々のために力を尽くす、溌剌とした快男児である。
幼い頃から剣才に恵まれ、その力を世のため人のため正しく使うよう瑠火に諭される。この言葉を胸に修行に励み、やがて父の跡を継ぐ形で鬼殺隊の柱へと昇格。鬼に脅かされる弱き人々を守り、苦難の中にある仲間を助け、鬼との戦いを鮮烈に駆け抜けた。

炎柱・煉獄杏寿郎（鬼滅の刃）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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煉獄杏寿郎とは、『鬼滅の刃』に登場する鬼狩りの剣士である。
鬼殺隊の中で最高位の剣士である『柱』の一人。『炎の呼吸』を使う炎柱。
正義感に溢れ、人間を鬼から守ることが自身の責務だとする男。その強さと行いから大きな信頼を得ている。炭治郎たちに大きく影響を与えた人物である。

煉獄千寿郎（れんごく せんじゅろう）

槇寿郎との間に生まれた次男。物心つく前に瑠火が病死したため、千寿郎の中に母の記憶はほとんどない。
父は零落し、頼りの兄は不在がちという境遇で育つも、柔弱ではあるが卑屈さは感じさせない真面目な少年。煉獄家の血を受け継いではいるが剣才は槇寿郎や杏寿郎に遠く及ばず、幼い頃からの夢であった鬼殺隊の剣士となることを諦め、新たな道を模索していく。