ムカデ人間（映画）のネタバレ解説・考察まとめ

ニューヨークからヨーロッパ中を巡っていた旅行者の女性。ジェニーと共に気ままな旅を楽しんでいた。バーに向かう最中道に迷い、ハイター博士の家に助けを求めてしまうことから絶望的な運命を辿ることになる。「ムカデ人間」にされる直前に逃げ出し、ハイター博士の怒りを買い一番辛い「真ん中」にされてしまう。繋がれたカツローが耐えられずに出した便をなす術なく口に受け入れてしまった。繋がれてから咽び泣くことしかできなかったが、最後の最後までジェニーを心配していた。カツローが自殺し、ジェニーが病死したあと、誰もいないハイター邸で1人死を待つことになった。

ジェニー／演：アシュリン・イェニー

リンジーと旅行していた女性。迷い込んだハイターの家で出された睡眠薬入りの水を飲んでしまう。わがままで気性の荒い彼女だったが、捕まった後は何もできず泣き叫ぶだけだった。一番後ろに繋がり、前に繋がれたリンジーと手を握り合い励まし合う。まもなく彼女だけ病気にかかり次第に弱っていく。最後までリンジーの手を握っていたが力つき、リンジーの後ろで彼女を残し死んでしまう。

カツロー／演：北村 昭博

麻酔銃によってハイター博士に捕獲された日本人。日本語しか話せないヤクザの男。「ムカデ人間」の一番前のリーダーにされてしまう。ハイター博士に終始反抗的な態度を貫き、幾度となく反撃を試みた。乱暴な態度だが後ろの女性たちのことは常に気遣っていた。便意に耐えられず、繋がれたまま脱糞してしまった時はそれを受けるリンジーに対して何度も謝っていた。ハイター博士を攻撃し、隙を見て地下室を脱出するが追いつかれて観念する。神様に自分の今までの愚行を懺悔し、許しを乞い「それでも人間でありたい」と言って自らガラス片で首を切って死んだ。

クランツ刑事／演：アンドリュー・レオポルド

多発している行方不明者を捜索している刑事。フェラー刑事とともに疑いのあるハイター博士の家を訪れる。ハイター博士の言動を冷静に観察し、疑いを強める。捜査令状を催促するハイター博士に「20分で戻る」と言い一度家を出た。再び訪れるも誰も出て来ず、家の中に突撃する。気になっていた地下室を捜査するとそこには病室・手術室という異様な光景があった。フェラー刑事の危険を察知し助けに戻る。プールに浮かび死んでいるフェラー刑事を発見するが隠れていたハイター博士に撃たれてしまう。苦しみながらも銃を発砲し、見事ハイター博士の眉間を貫く。そのままプールに落ちフェラー刑事と並んで水に浮かんでいた。

フェラー刑事／演：ピーター・フランケンシュタイン

クランツ刑事の相棒の刑事。共にハイター邸に訪れるが、ハイター博士の出した水に口をつけてしまう。捜査令状を取り、再びクランツ刑事とハイター博士の家に戻る。クランツ博士と別れて捜査しているときに睡眠薬の副作用により吐き気に襲われる。クランツ刑事が彼の元へやって来たときにはすでにハイター博士の手にかかりプールに浮かび死亡していた。

エイミー／演：ローズマリー・アナベラ

リンジーとジェニーの友人。リンジーがホテルで電話していた相手。リンジーは「戻ったらプレゼントがある」とエイミーに言っていた。

『ムカデ人間』の用語

シャム双生児

結合双生児のことをシャム双生児という。受精卵が一卵性双生児になるときに分裂し損ねた際に生じる。およそ5万〜20万出生にあたり一組の割合で発生するといわれている。生存率は5％〜25％。同性以外の結合双生児や3人以上の結合双生児は確認されていない。

ハイター博士はこの結合双生児（シャム双生児）の分離手術の名医だったが、実際は本人たちが分離を望んでいることは極めて稀だった。

ムカデ犬