毛利小五郎(名探偵コナン)の徹底解説・考察まとめ

毛利小五郎(もうりこごろう)とは、『週刊少年サンデー』の青山剛昌原作の漫画・テレビアニメ作品『名探偵コナン』に登場する人物で、本作のヒロイン・毛利蘭の父親である。妻の英理とは別居中。探偵事務所を開き、私立探偵をしている。以前は見当外れな推理ばかりだったが、コナンが眠った小五郎の声を借りて推理を披露し、様々な難事件を解決するようになってからは「眠りの小五郎」として有名になった。好きなものは酒とタバコとギャンブルときれいな女性。

探偵事務所の下のポアロで働く喫茶探偵。小五郎の一番弟子。
小五郎を先生と呼び慕い、探偵としてのいろはを学んでいる。
詳しい額は不明だが、授業料としてひとつの事件当たりいくらか払っている。

少年探偵団から迷い猫の飼い主探しの依頼をされた小五郎が依頼料がもらえないからと渋い顔をした際には、「じゃあ僕が依頼します」と言って沖野ヨーコサマーライブのプレミアムチケットを提示した。
差し入れのサンドイッチを持ってきたら偶然聞こえてしまった、と言って小五郎への依頼に同行することが多々ある。

彼の本来の姿は警察庁の降谷零で、黒の組織に潜入捜査中の捜査官。「安室透」は、降谷の隠れ蓑である。
小五郎は彼の本名や潜入捜査していることは知らない。

renote.net

沖野ヨーコ(おきの よーこ)

画像中央が沖野ヨーコ

小五郎が大ファンのアイドル歌手。
彼女がテレビに出るときはリアルタイムで見ながら録画もしていて、後で何度も見返している。
様々なグッズを揃え、ヨーコが歌う主題歌を聞くためだけにドラマのエンディングだけを見るなど、小五郎は結構なオタクである。

前述の事件で親しくなってからは新曲のCDなどはヨーコから直接貰うようになった。
そのため、通常初回限定版を買うとついてくるバンダナやキーホルダーなどのグッズは「そこまではさすがに申し訳ないから」と断っているので、小五郎は持っていない。

毛利小五郎の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「こんなつらくて悲しいウソで一生縛りたくねーからな」(「見えない容疑者」事件にて)

「見えない容疑者」事件(単行本37巻、アニメ305~306話)で発したセリフ。

小五郎の幼なじみで女優の雨城瑠璃は、ある洋館で起きた殺人事件の犯人を知りながらかばっていた。
小五郎はその事件の真相と、瑠璃が犯人をかばっていることを見抜き、瑠璃を説得して犯人に自首を進めさせた。

犯人と自分との関係が実は生き別れた親子だったことを小五郎に見抜かれた瑠璃は、「幼なじみを助けると思って」小五郎の胸の中に留めておいてほしいと言うが、小五郎は相手がお前ならなおさら応じるわけにはいかないと言って述べたのが、こちらのセリフ。
その後、瑠璃は犯人である父親に自首を促し、父親は瑠璃からの説得に応じて自首をした。

「見えない容疑者」の概要

俳優である南雲暁が売れない劇団員だったころに付き合っていた女性との間に生まれたのが、小五郎の幼なじみで女優の雨城瑠璃だった。
瑠璃の母親が妊娠に気付いたのは、南雲と別れて小五郎の知っている瑠璃の父親と出会ってから。
瑠璃がこの事実を知ったのは、南雲と共演したときに南雲の母親(瑠璃から見れば祖母)に似ていると言われたから。
それから2人は人知れず会うようになった。

この密会を俳優の風見良輝に知られてしまう。
風見は今のところ愛人関係だと思っているようだが、万が一瑠璃と南雲が親子であることが知られてしまったら、そしてそれが口外されてしまったら瑠璃の家族に迷惑が掛かってしまうのではと恐れた南雲は、風見を殺害。
また、現場の部屋から出てくるところを偶然瑠璃に見られてしまった。

小五郎が南雲と瑠璃の関係を親子だと見抜けたのは、結婚の挨拶をしたときの英理の父親と、瑠璃と親しくしている自分に対する南雲とが重なったから。
南雲の態度は、自分の女に手を出すなという嫉妬からくるものではなく、娘を心配する親心からくるものであると見抜いた。

「英理の裸を見ていいのはこの世で唯一…俺だけだ」(「妃弁護士SOS」にて)

英理を相手にした裁判で負けた腹いせに素っ裸で謝罪させ、その映像を録画しようとして3人の男が英理を誘拐した。
英理からのヒントで監禁場所を特定した小五郎がその場所へ向かうと、英理が4階の窓から顔を出して居場所を知らせてくれたが、男のひとりに口をふさがれ室内に引きずり込まれてしまう。

排水管を伝って4階まで上った小五郎は、英理がスタンガンで気絶させられそうになっていたところを間一髪で助け出した。
そのとき、スタンガンを向けながらゲスい顔で英理を裸にしようとしていた男に向けて放ったのがこちらのセリフ。

小五郎は大外刈りからの三角締めで男を制圧した。他の2人も蘭が制圧している。
小五郎と英理は解決後の事情聴取を後日にしてもらい、恋人繋ぎをしながら映画デートに向かっていった。

「妃弁護士SOS」の概要

英理を誘拐したのは、DVで離婚訴訟に負けたリーダー格の男と痩せたギャンブル男、太った浮気男。
裁判で英理にこっぴどく負けた3人が集まり「妃英理被害者の会」と自称して、英理に裸での謝罪を強要、その様子を動画で撮影しネットにアップしようとしていた。
逆恨みもいいところである。

英理を助けるために駆け付けた蘭のことも「裸動画」のターゲットにしようとしていたが、リーダー格の男は小五郎に、ギャンブル男と浮気男は蘭に制圧された。

毛利小五郎の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

探偵事務所が入っているのは持ちビル

毛利探偵事務所が入っているビルは、1階が喫茶ポアロ、2階が探偵事務所、3階が毛利家の自宅になっているが、実はこのビル、小五郎が親から相続した持ちビルだったのだ。
そのため、当然探偵事務所と自宅の家賃を払う必要がない。

そればかりか、1階の喫茶ポアロから毎月テナント料として約30万円の家賃収入がある。
仮に探偵の仕事がなくなって依頼料が0になってしまっても、小五郎が食いっぱぐれることはない。

別居の真相は小五郎が素直になれなかったから

小五郎と英理が別居を始めてから長いが、その真相は10年前に遡る。
10年前、小五郎がまだ刑事だったころ、殺人事件を起こして取り調べを受けていた村上丈という男が付き添いの警官の隙を見て拳銃を奪い、逃走を図ろうとした。
そのとき、蘭を連れて小五郎の着替えを届けに来ていた英理が人質にされてしまった。

小五郎は咄嗟に拳銃を構えて発砲するが、弾は男ではなく英理の太ももを掠めた。
英理が自力で立てなくなったことに狼狽えた村上はその場で拘束されたが、小五郎はこの一件を機に刑事を辞めてしまう。
当時のことを思い出した蘭は、自分の銃の腕に自信があるからと発砲した小五郎が誤って英理を怪我させ、それが別居の原因だったのかと小五郎に不信感を抱く。

だがしかし、小五郎は最初から英理を狙って発砲していたのだ。
脚を怪我した人質は、逃亡を図る犯人にとって足手まといにしかならない。小五郎はそれを狙って英理の太ももを掠めるように撃ったし、英理もそれを分かっていた。

ではなぜ別居することになったのかというと、人質事件後、英理が脚の痛みをおして作った手料理を小五郎が食べなかったから。
英理が感謝の思いで作ってくれたのは分かっていたが、料理を作ってくれたことへの感謝や脚の怪我の心配を素直に言えず、「こんなモン作るくらいならさっさと寝てろ!」と言ってしまった。

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