僕は友達が少ない(はがない)のネタバレ解説・考察まとめ

『僕は友達が少ない』は、平坂読による日本のライトノベルを原作としたアニメ作品。本作は「残念系青春ラブコメ」というキャッチコピーを持っており、他のラブコメ作品とは一味違う、ちょっと残念な、でも憎めないキャラクター達が魅力である。主人公の羽瀬川小鷹は、中身は普通なのにヤンキーっぽい見た目で怖がられてしまい、友達を作れずにいた。そんな時にいつも不機嫌そうで同じく友達が作れずにいる少女、三日月夜空と出会う。そして「隣人部」という友達作りを目指す部活を作ることになる。果たして彼らは本当の友達を作れるのか。

弥生(やよい)、瑠衣(るい)、星奈様(せなさま)

CV: 藤田麻美(弥生)、飯田友子(瑠衣)、岩澤俊樹(星奈様)

NEXTに登場し、星奈がプレイするギャルゲーのヒロインらと男性主人公。ゲーム名は不明。

『僕は友達が少ない』の用語

隣人部(りんじんぶ)

『キリスト教の精神に則り、同じ学校通う仲間の善き隣人となり友誼を深めるべく、誠心誠意、臨機応変に切磋琢磨する』部活動である。というのは建前で、実際の目的は「友達作り」。部長である三日月夜空が、主人公・羽瀬川小鷹の「友達がほしいなら部活に入ったらどうか」という提案に、既存の部活に入って人間関係を乱すくらいなら、「新しく部活を作ってしまえばいい」と考え、創設した。

鉄の死霊術師(くろがねのネクロマンサー)

アニメ内で登場するアニメ。いわゆる作中作、劇中劇と呼ばれるもの。羽瀬川小鳩は本作の熱烈なファンで知られる。作中では3期まで放送されており、格闘ゲーム化もされている。内容はいわゆるバトルものである。遊園地でヒーローショーが開催されるなど、ちびっ子達に人気のアニメだと考察できる。

エア友達(エアともだち)

リアルな友達ができない三日月夜空の妄想によって生み出されたのが「エア友達」。空気に向かって喋りかけるからエア友達である。夜空曰く「トモちゃん」という名前らしい。トモちゃんは可愛く頭もよく運動神経抜群、優しくて話し上手で聞き上手であり、よくナンパされるという設定。

『僕は友達が少ない』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

星奈のお色気シーン

家や海など、おっちょこちょいな星奈は小鷹に度々全裸を見られるのだが、必ず見ていないフリをする小鷹。全24話の長いアニメを見る上で人気キャラである星奈のお色気シーンは欠かせない。ストーリーを語る上でも重要で、星奈が小鷹を意識するきっかけになっている。裸を見られてしまうおっちょこちょいな性格や、見られて怒る様子は星奈のキャラクターをよく引き立てている。

隣人部の残念系青春シーン

友達と連絡先を交換したことがなく赤外線通信ではしゃぐ一同。残念系青春ラブコメをキャッチコピーにしている本作をよく表しているシーンである。すぐに携帯電話を使うというアイデアが浮かばず、お互いに連絡をとるためにどうすればいいのか話し合っていた。小鷹や夜空が初めはチャットや掲示板を使うことを提案していた様子から、世間とのズレを表しているシーンである。

理科「理科たちはもう友達じゃないですか」

最終話の理科と小鷹の屋上での一幕。隣人部みんなから言い寄られて逃げ回る小鷹。隣人部を大切に思っているからこそ逃げ回るのだとお互いに理解し合っている。しかしいい加減痺れを切らした小鷹を詰める理科。小鷹も理科が嫌われ役をあえて買って出てくれているというのが分かっている為、感情が大きく動かされている。それらの心理描写を綺麗に描いていて、いろんな気持ちが交錯している名シーンである。最終的には「理科たちはもう友達じゃないですか」というセリフで仲直りするのだが、そのセリフは小鷹にとって、また隣人部にとっても大きな意味を持っている。なぜなら今までお互いを友達だとは認識していなかった彼らの成長でもあるからだ。

『僕は友達が少ない』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

最終話以降の展開

アニメ最終話以降の展開はライトノベルで読むことができるのだが、アニメのエピソードは序章にすぎなかったと思うほど、面白い展開になって行くので必見である。音声データOVAでもアニメに入りきらなかった第13話が配信されており、関連作品にも是非目を通してみて欲しい。

『僕は友達が少ない』の主題歌・挿入歌

第1期

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