七海建人(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

七海建人(ななみ けんと)は、『呪術廻戦』の登場人物で、主人公・虎杖悠仁の担任・五条悟の後輩でもある1級呪術師。
言動は慇懃なサラリーマンといった風だが内には強い使命感を持っており、理屈より自身の感情を己の原動力としながらもクールに冷徹に立ち回る。一度は呪術師という仕事への失望から一般企業へと就職するも、自分がやりがいや誰かに必要とされることを望んでいたことに気づき、呪術の世界に舞い戻った。虎杖の成長を見守り、兄貴分的存在になるが、渋谷事変で特級呪霊・真人の術式「無為転変」を受け死亡した。

虎杖悠仁(いたどり ゆうじ)

都立呪術高専で呪術を学ぶ少年。その身に特級呪霊・両面宿儺を宿しており、一度は処刑される話が進んでいたものの、彼の才能を惜しんだ五条がむりやりそれを保留させている。
任務の中で一度命を落とすも、宿儺との契約によって復活。虎杖自身の安全のため、彼を「死亡」したままにしておきたい五条の手引きで、しばらく実地で呪術師のなんたるかを学ばせるため引き合わせられる。当初は「危険な怪物を内に秘めた未熟な少年」と捉えていたものの、虎杖の心の強さや他人を思いやれる優しさ、勇猛果敢な戦いぶりなどを見ていくことで認識を改め、以後は「才気ある若い呪術師」として期待していく。死の間際、それが虎杖にとってある種の呪いとなることを承知で「後は頼みます」との言葉を遺していった。

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猪野琢真(いの たくま)

出典: likiroku.com

七海の助手を務めることが多い2級呪術師。21歳。過去に七海の任務を一度手伝ってから、七海のことをものすごく尊敬するようになった。現在の呪術師等級は2級だが、七海は軽く準1級の実力があるとみている。しかし本人は七海からの推薦でない限り、昇格をする気はないらしい。七海からは少し距離を取っているが、猪野のほうは七海の腕時計をおさがりで貰えないか虎視眈々と狙うぐらい、かなり強めにリスペクトしている。また迷ったときは、「七海サンならどうするか」と考え行動するという。渋谷事変では、一旦後方に退く七海に虎杖と伏黒を託され、そのあまりの嬉しさに涙していた。単純な性格の持ち主のため、七海の口車に乗せられることもよくあるようだが、一対一で食事に行くなど、七海とは良好な関係にある。

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パン屋の店員

本名不明。七海建人が一般企業に勤めていた時に通っていたパン屋「BAKERYBAKERYBAKERY」の女性店員。原作漫画第30話「我儘」、TVアニメ第13話「また明日」で初登場し、以降は登場していない。

明るい笑顔と声が特徴的な女性で、常連であった七海建人に声をかけるなど人懐こくて親しみやすい性格をしていた。蠅頭に取り憑かれており、体の不調があることを七海との何気ない日々の会話の中で話していたが、それをある日七海がなんとはなしに祓う。彼女は呪霊が見えないため何が起こったのかはわかっていなかったが、七海が助けてくれたのだと深い感謝の意を示す。何も言わずに去る七海の背中に浴びせられた彼女の「ありがとう」という感謝の言葉が、やり甲斐や他人に必要とされることを望んでいたことを七海に気づかせ、七海が呪術界に戻るきっかけを作った。七海に人生の転機を与えた重要な人物である。

七海建人の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「ここからは時間外労働です」

真人のアジトに踏み込んだつもりが逆に誘い出され、その変幻自在の攻撃に追い詰められる七海。「今日は11時から働いているから19時までには何が何でも上がる(TVアニメでは、10時から18時)」と、その風体通りいかにもサラリーマン風のことを口にしていた七海だったが、それこそが彼の切り札だった。
自らに何かしらの条件を課すことで呪力を高める行為を、呪術師は“縛り”と呼んでいる。七海はそれを労働時間という形で用いており、8時間以上働くことでそれまで抑えていた呪力を解放することができるのだ。これによって一時的なパワーアップを果たした七海は、奥の手の術式を披露して撤退。格上の特級呪霊である真人を相手に痛み分けという戦果を成し遂げる。
「主人公との関わりが薄い新キャラクター」、「新たに登場した敵幹部の初戦闘」というフラグを積み重ねておきながら、七海が意外な隠し玉でそれを覆した名場面。読者の予想を良い意味で裏切り、七海というキャラクターへの人気も増大した。

「悔いはない」

里桜高校で特級呪霊・真人の領域に閉じ込められた際に七海が言ったセリフ。
呪術戦において領域展開や領域対策術を習得していない呪術師が領域に閉じ込められるということは、その時点で敗北が確定したようなものである。七海は1級呪術師という呪術師の最高峰レベルの実力ではあったが、領域展開は未習得であり、また領域対策術も持ち合わせていなかったようであった

真人の領域展開「自閉円頓裹(じへいえんどんか)」に閉じ込められた七海は、自身の過去を振り返る。一般企業で金のことばかり考えていた自分は、パン屋の店員に言われた感謝の言葉「ありがとうー!!」をきっかけに再び呪術師の道を歩むようになった。そして呪術師となり様々な呪霊を祓い、その中で助けられたなかった人もいただろうが、当然助けられた人もいた。

人生を振り返る七海に、真人は七海が今まで救ってきた人達と同じように「今はただ君に感謝を」と感謝を告げる。それは自分を領域展開という新たなステージに導いてくれたことに対する真人からの感謝の言葉だった。七海はそれに対して「必要ありません。それはもう大勢の方に頂きました。」と返し、サングラスを外す。そして今終わろうとした自分の人生に対して、「悔いはない。」と笑顔を浮かべるのだった。一度は呪術師の世界から逃げ出した七海ではあったが、最期は悔いも残さず笑って死ねるほど七海の人生が素晴らしいものだったとわかる名セリフであり、名場面である。

「虎杖君はもう 呪術師なのですから」

里桜高校での真人との戦いが終わった後に七海建人が虎杖悠仁に言ったセリフ。

七海建人は最初虎杖悠仁のことを呪術師として認めていなかった。それは両面宿儺という呪いの王を内に孕んでいるからであったり、虎杖がまだ呪術師の道に入りたての子供だったからなど、思うところがあったからだ。下水道に潜伏する真人との戦いにも「彼はまだ子供ですから」と言って連れて行かなかった。七海は大人として子供を守る義務があるという考え方を持っているからでもある。

しかし里桜高校での戦いが終わった後、自身が殺めた改造人間の遺体を前に弱音を口にする虎杖に、「虎杖君はもう 呪術師なのですから」と言って厳しくも優しい言葉をかけた。最初は虎杖を呪術師として認めていなかった七海が虎杖をただの子供ではなく、子供ではあるが一人前の呪術師として認めた瞬間だ。真人という不愉快なほどに悍ましい特級呪霊との戦いを経て七海と虎杖の信頼関係ができあがった場面でもある。

「後は頼みます」

渋谷事変の中、漏瑚の攻撃で瀕死の重傷を負った七海。自分がどこで何をしているのかも朦朧としたまま戦い続けるも、ついに真人に追い詰められてしまう。
あとはトドメを刺されるだけの死に体となった後、七海は今亡き友の灰原に「自分は何がやりたかったのだろうな」と問いかける。それに答えるがごとく、彼の前に現れた灰原が指で示した先には、その場に駆けつける虎杖の姿があった。
死者の残す言葉は、時に生者の運命を歪める呪いとなる。それが分かって、虎杖に告げるべきではないと考えながらも、七海の口から出たのは自身が期待を寄せる類稀な才気と強靭な善性を併せ持つ後進に後事を託す言葉だった。
七海の優しさ、誠実さ、何より虎杖への信頼に溢れた名シーン。彼が危惧した通り、この言葉は虎杖の生き方を定義する“呪い”となるも、同時にそれを支える“信念”ともなっていく。

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呪術廻戦名勝負「五条悟 vs. 漏瑚」戦のネタバレ解説・考察まとめ

呪術廻戦名勝負「五条悟 vs. 漏瑚」戦のネタバレ解説・考察まとめ

「五条悟 vs. 漏瑚」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。漏瑚の高い実力と、それを遥かに上回る五条の恐るべき強さが明らかになった戦いである。 人類殲滅を掲げる自然呪霊の1員たる漏瑚は、協力者である羂索の誘いに乗って“最強の術師”の異名を持つ五条悟を自ら討ち取ろうとする。五条はこれを迎え撃ち、そのすさまじい力を見た上で「弱い」と断言。わざわざ教え子の虎杖悠仁を連れ出して見学させつつ、漏瑚に圧倒的な実力の差を見せつける。

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呪術廻戦名勝負「五条悟 vs. ミゲル」戦のネタバレ解説・考察まとめ

呪術廻戦名勝負「五条悟 vs. ミゲル」戦のネタバレ解説・考察まとめ

「五条悟 vs. ミゲル」とは、強大な呪霊と化した幼馴染に憑かれた少年の成長と活躍を描いた『呪術廻戦 0(東京都立呪術高等専門学校)』で繰り広げられた戦いの1つ。ぽっと出の外人キャラクターが“最強の術師”を相手にひたすら圧倒されて振り回されるという内容だが、五条の恐るべき実力が明らかになるに従い注目度が劇的に上がっていった。 「術師の楽園を作る」と語る夏油傑を気に入ったミゲルは、彼のために教え子たちの下へと急ぐ五条の足止めを買って出る。“最強の術師”を相手に、ミゲルの決死の奮闘が始まる。

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呪術廻戦名勝負「虎杖悠仁・伏黒恵・釘崎野薔薇 vs. 特級仮想怨霊 vs. 両面宿儺」戦のネタバレ解説・考察まとめ

呪術廻戦名勝負「虎杖悠仁・伏黒恵・釘崎野薔薇 vs. 特級仮想怨霊 vs. 両面宿儺」戦のネタバレ解説・考察まとめ

「虎杖悠仁・伏黒恵・釘崎野薔薇 vs. 特級仮想怨霊 vs. 両面宿儺」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。物語の序盤で主人公の虎杖たちが直面した絶体絶命の窮地であり、事前に「3人の内の1人が死亡」という説明があったことで緊迫感ある展開となった。 少年院に強力な呪霊が発生し、緊急事態として虎杖ら3人が生存者の避難誘導を命じられる。虎杖は「いざとなれば自分の内の宿儺の力を使おう」と安易に考えていたが、事態は連鎖的加速的に悪化していく。

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呪術廻戦の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

呪術廻戦の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『呪術廻戦』とは、若き呪術師たちの戦いと成長の日々を描いた、芥見下々による漫画作品。 最強最悪の呪霊両面宿儺をその身に宿してしまった高校生虎杖悠仁。両面宿儺の力を御するため、虎杖は呪術師を目指して呪術高等専門学校に通い始める。 作品の人気が高まるに従い、個々のキャラクターへの注目の度合いも上がっていき、彼らが発した心揺さぶるセリフに惹かれる読者も増えていった。呪いという人間の感情に直結するものを扱うため、時に生々しく、時に華々しく、時に人間の弱さを残酷に突きつける名言が数多く登場する。

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呪術廻戦の歴代OP・ED主題歌・挿入歌・サウンドトラックまとめ

呪術廻戦の歴代OP・ED主題歌・挿入歌・サウンドトラックまとめ

『呪術廻戦』(じゅじゅつかいせん)とは、芥見下々によるダークファンタジーバトル漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。この記事では、『呪術廻戦』を彩るオープニング・エンディング主題歌、挿入歌、そして本作の前日譚である『呪術廻戦0 東京都立呪術高等専門学校』を原作とする劇場アニメ『劇場版 呪術廻戦 0』の主題歌を紹介していく。

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呪術廻戦の御三家・禪院家まとめ

呪術廻戦の御三家・禪院家まとめ

禪院家(ぜんいんけ)とは、『週刊少年ジャンプ』の人気漫画『呪術廻戦』に登場する呪術界のエリート家系・御三家の一つである。術式至上主義であり、術式を持たない者は血族であっても落伍者として蔑まれる。また男尊女卑の思想も強く残っており、長く続くがゆえに古き因習に囚われている。 『呪術廻戦』では禪院家出身のキャラクターが多く登場するが、人間性を疑いたくなるような人物も多く、読者の中では「禪院家は『クズ』の集団」という認知が進んでいる。

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