七海建人(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ
七海建人(ななみ けんと)は、『呪術廻戦』の登場人物で、主人公・虎杖悠仁の担任・五条悟の後輩でもある1級呪術師。
言動は慇懃なサラリーマンといった風だが内には強い使命感を持っており、理屈より自身の感情を己の原動力としながらもクールに冷徹に立ち回る。一度は呪術師という仕事への失望から一般企業へと就職するも、自分がやりがいや誰かに必要とされることを望んでいたことに気づき、呪術の世界に舞い戻った。虎杖の成長を見守り、兄貴分的存在になるが、渋谷事変で特級呪霊・真人の術式「無為転変」を受け死亡した。
虎杖との出会い
ある時いつものように五条に呼び出され、彼の代理で虎杖悠仁の引率を任される。呪霊による殺人事件の調査に出向いた先で、特級呪霊の真人と遭遇。造作もなく人を殺めるその能力と精神を危険視し、一刻も早く祓うべき対象として認識する。
一方、当初はただの学生としてやや軽んじていた虎杖に対しては、次第にその才能と志を認めていき、未来を託すに足る若者として期待と信頼を寄せていく。虎杖と共に真人との決戦に臨み、これを撃退するもトドメを刺すには至らなかった。
渋谷事変
外部との往来を妨げる結界“帳”に渋谷駅一帯が覆われ、解決のため五条が派遣される。“帳”解除後の混乱に備えて、猪野ら多くの呪術師たちと共に応援に駆り出される。
しかしかつて相対した真人を含む特級呪霊たちの罠により五条は封印されてしまい、虎杖からの報告でそれを知る。居合わせた者たちの中でもっとも等級の高い1級呪術師だったことからその場を取り仕切り、各所に指示を出すために一度後方に下がる。この時、学生である虎杖たちを危険に巻き込むことに心苦しさを感じていた。
虎杖たちが“帳”を解除した頃には各所への指示を済ませ、渋谷駅一帯に再突入。釘崎野薔薇や新田明をいたぶっていた呪詛師の重面春田を一方的に撃退する。これを捕えて情報を聞き出そうとするも、重面の“幸運を貯め込む術式”の効果で逃走を許してしまう。
特級呪霊との戦い
封印された五条を解放するため、禪院真希や禪院直毘人と合流しながら渋谷駅の地下を目指す。その中で特級呪霊の陀艮と遭遇、これと交戦する。特別1級呪術師である直毘人を中心に奮戦するも、特級呪霊としては未熟だった陀艮は戦いの中で急成長し、三対一の状況を覆されて追い詰められる。
そこに伏黒恵が駆け付け、彼の援護を受けてなんとか五分に近いところまで勝負を持ち直す。仕切り直しをしようとした刹那、今度は呪詛師の霊媒によって疑似的な復活を遂げた伏黒甚爾が乱入。七海自身はその正体を分からずにいたものの、暴走する甚爾を利用する形で陀艮を撃破する。
その後甚爾は伏黒を連れ去る形でその場を離脱。それを追おうとしたところ、今度は漏瑚の襲撃を受ける。陀艮との戦いで消耗していたこともあり、漏瑚の放つ炎に飲み込まれて成す術も無く地に伏す。
虎杖に後を託す
致命傷にも等しい深手を負い、朦朧とした意識のまま渋谷駅周辺を徘徊。気候の穏やかな地で過ごす余生のことを考えながら、出会った呪霊をほぼ無意識に祓い続ける。
そんな中、因縁の相手である真人と遭遇。重傷を負っている上に前後不覚の状態では敵するべくもなく、あっさりとトドメを刺される寸前まで追い込まれてしまう。ここでようやく明確に意識を取り戻すもすでに死に体であることも悟り、心の中でかつて呪霊との戦いの中で死別した級友灰原に「自分は何をしたかったのだろうな」と問いかける。
彼の霊の導きか、その形で示唆された直感か、ちょうどその場に虎杖が現れたことに気づく。死者の期待が呪いにも転じることを理解し、虎杖が自分の言葉に囚われることを危惧しつつも、彼に「後は頼みます」と言い残す。その直後、真人によって殺害された。
劇場版『呪術廻戦 0』
夏油傑が呪術高専に”百鬼夜行”の決行を宣言しに来た際に登場。夜蛾正道が発した校内にいる準1級呪術師以上の招集に応えて冥冥(めいめい)や猪野琢真(いの たくま)らと共に現れた。その後のミーティングにも参加しており、”百鬼夜行”当日は京都に出向。巨大な呪霊を相手に見事黒閃をキメるシーンが描かれた。
七海建人の関連人物・キャラクター
五条悟(ごじょう さとる)
都立呪術高専の教師にして、日本に四人しかいない特級術師の一人。自他共に認める“現代最強の術師”である。様々なしがらみと因習、古き権力構造によって腐敗・硬直化した呪術界の改革を目指しており、このため呪術界の上層部に敵が多い。
七海の学生時代の先輩で、当時は様々な無理難題を押し付けられて辟易としていた。一方で卒業後呪術界とは距離を取っていた七海が、再び呪術師を目指すことを決めた際に最初に連絡したのも五条であり、内心ではその志に一目置いて「信用も信頼もしているが尊敬はしていない」と語っている。
七海は一度呪術師の道を断念してから出戻ったため、呪術界のどの派閥とも距離を置く立場であり、味方の少ない五条にとって数少ない“仲間の呪術師”と呼べる存在。呪術界全体からもそのように認識されている。
五条悟(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
五条悟(ごじょう さとる)とは、『呪術廻戦』の登場人物で、日本に四人しかいない特級呪術師の一人にして自他ともに認める「最強の呪術師」。特級呪術師の中でも別格の実力者である。
作中屈指の実力者たちをまとめて相手にしてなお圧倒するほどの恐るべき戦闘能力の持ち主で、存在そのものが呪術界のバランスを成すジョーカー的存在。特級呪霊・宿儺の宿主となってしまった主人公虎杖悠仁を、東京都立呪術高等専門学校に誘った張本人で、同校では教師を務める。呪詛師として暗躍する夏油とは、かつては親友の間柄だった。
夏油傑(げとう すぐる)
日本に四人しかいない特級術師の一人。七海の学生時代の先輩で、当時は「呪術師は弱い人々を守るためにある」をモットーとする高い志の持ち主だった。
しかし“一般人(弱い人々)を守るために呪術師が犠牲になる”こと、“そうまでして世のため人のために尽くしながら呪術師が報われることは決してない”ことに次第に絶望、最終的に「非術師を皆殺しにして全ての呪術師が報われる世界を作る」という狂気に去り付かれる。親友・灰原が死んだ際に七海が漏らした「最強の術師である五条だけいれば、自分たちは不要なのではないか」との言葉もその後押しになってしまっている。
夏油傑(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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夏油傑(げとう すぐる)とは、『呪術廻戦』の登場人物で、体内に宿した数千もの呪霊を使役する呪霊操術の遣い手。呪術を悪用する呪詛師の中でも特に強力な存在である。
『呪術廻戦』本編が始まる一年前に起きた百鬼夜行事件の首謀者で、自身の持つ全ての呪霊をも超える力を有する特級呪霊祈本里香を我が物にせんと、その被呪者たる乙骨憂太と激しい戦いを繰り広げた。
かつては人々のために尽くさんとする高潔な呪術師を志し、最強の呪術師五条悟とは親友の間柄だった。道を違った現在も、五条とは互いに友情を捨て切れずにいる。
灰原雄(はいばら ゆう)
七海の学生時代の友人。扱うものが扱うものであるためか、性格に難がある者が多い呪術師の中にあって、極めて珍しい明朗快活で人懐っこい少年。
その人柄で当時の学生たちからかわいがられ、自身も彼らに純粋な敬意を抱き、同学年の七海とは親友同士だった。しかし任務の中で報告に無かった強大な呪霊と遭遇し、これに襲われて命を落とす。彼の死は、七海が一度は呪術師の道を捨てる大きなきっかけとなった。
死の間際、「自分はいったい何がしたかったのか」と問う七海の前に現れ、その答えを示すかの如くその場に駆けつけた虎杖を指差した。
灰原雄(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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灰原雄(はいばら ゆう)とは、『週刊少年ジャンプ』の人気漫画『呪術廻戦』の登場人物。人間の負の感情を元に生まれ出づる呪霊と呼ばれる化け物を祓う(倒す)力を持つ呪術師と呼ばれる人間の一人である。
五条悟らの学生時代を描いた過去編に登場。1級呪術師・七海建人のたった一人の同級生であった。常にポジティブ思考であり、前向きで元気な性格な少年。しかし呪術高専2年生の時に赴いた任務で死亡。彼の死は夏油傑の呪詛師への転変のきっかけの一つになり、また七海の心の傷にもなっている。
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呪術廻戦名勝負「虎杖悠仁・伏黒恵・釘崎野薔薇 vs. 特級仮想怨霊 vs. 両面宿儺」戦のネタバレ解説・考察まとめ
「虎杖悠仁・伏黒恵・釘崎野薔薇 vs. 特級仮想怨霊 vs. 両面宿儺」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。物語の序盤で主人公の虎杖たちが直面した絶体絶命の窮地であり、事前に「3人の内の1人が死亡」という説明があったことで緊迫感ある展開となった。 少年院に強力な呪霊が発生し、緊急事態として虎杖ら3人が生存者の避難誘導を命じられる。虎杖は「いざとなれば自分の内の宿儺の力を使おう」と安易に考えていたが、事態は連鎖的加速的に悪化していく。
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呪術廻戦の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『呪術廻戦』とは、若き呪術師たちの戦いと成長の日々を描いた、芥見下々による漫画作品。 最強最悪の呪霊両面宿儺をその身に宿してしまった高校生虎杖悠仁。両面宿儺の力を御するため、虎杖は呪術師を目指して呪術高等専門学校に通い始める。 作品の人気が高まるに従い、個々のキャラクターへの注目の度合いも上がっていき、彼らが発した心揺さぶるセリフに惹かれる読者も増えていった。呪いという人間の感情に直結するものを扱うため、時に生々しく、時に華々しく、時に人間の弱さを残酷に突きつける名言が数多く登場する。
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呪術廻戦の歴代OP・ED主題歌・挿入歌・サウンドトラックまとめ
『呪術廻戦』(じゅじゅつかいせん)とは、芥見下々によるダークファンタジーバトル漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。この記事では、『呪術廻戦』を彩るオープニング・エンディング主題歌、挿入歌、そして本作の前日譚である『呪術廻戦0 東京都立呪術高等専門学校』を原作とする劇場アニメ『劇場版 呪術廻戦 0』の主題歌を紹介していく。
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呪術廻戦の御三家・禪院家まとめ
禪院家(ぜんいんけ)とは、『週刊少年ジャンプ』の人気漫画『呪術廻戦』に登場する呪術界のエリート家系・御三家の一つである。術式至上主義であり、術式を持たない者は血族であっても落伍者として蔑まれる。また男尊女卑の思想も強く残っており、長く続くがゆえに古き因習に囚われている。 『呪術廻戦』では禪院家出身のキャラクターが多く登場するが、人間性を疑いたくなるような人物も多く、読者の中では「禪院家は『クズ』の集団」という認知が進んでいる。
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目次 - Contents
- 七海建人のプロフィール・人物像
- 七海建人の呪術・能力
- 術式:十劃呪法(とおかくじゅほう)
- 拡張術式:十劃呪法 瓦落瓦落(とおかくじゅほう がらがら)
- 縛り:時間外労働(じかんがいろうどう)
- 体術:黒閃(こくせん)
- 呪具:呪符を巻いた刃物
- 七海建人の来歴・活躍
- 学生時代の挫折
- 再び呪術の世界へ
- 虎杖との出会い
- 渋谷事変
- 特級呪霊との戦い
- 虎杖に後を託す
- 劇場版『呪術廻戦 0』
- 七海建人の関連人物・キャラクター
- 五条悟(ごじょう さとる)
- 夏油傑(げとう すぐる)
- 灰原雄(はいばら ゆう)
- 虎杖悠仁(いたどり ゆうじ)
- 猪野琢真(いの たくま)
- パン屋の店員
- 七海建人の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「ここからは時間外労働です」
- 「悔いはない」
- 「虎杖君はもう 呪術師なのですから」
- 「後は頼みます」
- 七海建人の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『モンスターストライク(モンスト)』でも時間外労働
- 七海建人の腕時計はお値段数十万円
- 当初は敵キャラクターとして登場予定だった