薬屋のひとりごと(ラノベ・漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『薬屋のひとりごと』は、日向夏による日本のオンライン小説、ライトノベル作品。コミカライズもされており、ビッグガンガン版(作画:ねこクラゲ、構成:七緒一綺)と「猫猫の後宮謎解き手帳」の副題がつくサンデーGX版(作画:倉田三ノ路)がある。なお2誌とも同じ原作の内容を描いている。物語は中国によく似た世界での話。元花街で働いていた猫猫(マオマオ)が後宮で働くことになる。そこで様々な事件に巻き込まれ(たまに自ら首を突っ込み)持っている薬の専門知識で事件を次々と解いていくファンタジーラブコメミステリー作品。
壬氏の台詞。
ある日、猫猫の紹介によって白鈴の客になった李白が白鈴の身請けについて相談しに来た。李白の給料では三美姫の一角である白鈴を身請けするだけの金子の用意は難しい。だが白鈴の惚れた人物ならばやり手婆もそれなりの値段で身請け話を受けるだろう、ということで猫猫は李白を下着一枚の姿にさせた。何故なら白鈴の好みは筋肉。それを確かめていたのだ。
しかしそのシーンを壬氏に見られてしまう。
猫猫はすぐに正座をさせられ壬氏に怒られた。
理由を聞く壬氏に、私的な相談をされていたと答える猫猫。
なら何故李白は下着姿だったのか。
壬氏の質問に猫猫は誤解がないようにしなくてはと思いしっかりと答えた。
「何ひとつやましいことはありません!ただ、じっくりと見ていただけです!!」
壬氏絶句。高順呆れ顔。
少しの間の後絞り出すように壬氏は聞いた。
「なんのために…?」
「(白鈴の)好みの身体か調べるためです!」
衝撃を受ける壬氏と高順。
見た目も一要素だが、好みであることに越したことはないと力説をする猫猫に、李白の見た目はどうだった?と壬氏は尋ねる。
猫猫は李白の均整の取れた肉体に訓練をかかさない真面目な性格だと答えた。
身体を見ただけでどんな人間かわかるのか?と言う壬氏に猫猫はおおよそはと言う。すると壬氏は自身の服を脱ぎながら
「なら、私の身体を見ても同じように分かるか!?」
と言い出した。
ドン引く猫猫と高順。
猫猫は壬氏のことを、李白の肉体美を褒めたからって自分の方が美しいと誇示したいなんて、なんて男だ、と完全に呆れながらお断りの言葉を言った。
「壬氏さまの身体を見ても意味がないと思います」
ショックを受ける壬氏に、それは言っちゃいけないと顔を青ざめる高順。
汗を流しながら壬氏はなんとか猫猫に聞く。
「……それは、どうあっても好みに合わないということか……?」
「はい…。壬氏さまは私のあね(白鈴)とは合わないと思います」
「あね?」
ようやく2人の誤解は解けたのだった。
『薬屋のひとりごと』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
実は生々しい描写も多い大人向け作品
原作の小説がなろうサイトに作品を掲載した際、R-15指定、グロ描写あり(R-15G)としていた。
確かに後宮という設定であり、猫猫が花街出身者として男女の術を妃達に勉強会として紹介しているシーンも多々ある。
更に薬の知識を使って事件を解決するというミステリー作品でもあるため、出てくる事件内容や殺された遺体の描写が生々しいところもある。
花街で起こる男女の事件や病気も描かれており、それらを考慮してか、コミカライズ作品掲載誌も青年誌だ。
原作者によるオリジナルストーリーでドラマCD化
原作小説9巻が販売した際はドラマCD付きの限定特装版が発売している。脚本は原作者日向夏自身によるオリジナルストーリー。
あらすじは、つい先日1人の妃が亡くなった。それは音楽の才能があった先帝の中級妃・佩芳(ベイファン)。彼女が作曲した音楽はとても優しい音色で誰もが欲しがる素晴らしいものだった。
長らく病に臥せっていた妃は、「最後に作った曲をある人物に譲渡したい」と遺言を残すのだが、多くの見知らぬ人間と文でやりとりをしていたらしく誰に譲渡すればいいのかわからない。
それでは亡くなった故人も浮かばれない。
と、いつものように壬氏に呼びだされ、調査を依頼される猫猫だった。
翡翠宮の主である玉葉妃の爛々と輝かせた瞳によって背中を押され調査に向かう猫猫。彼女は残された楽譜を読み解きながら相続人を探す。
『薬屋のひとりごと』の主題歌・挿入歌
OP(オープニング):緑黄色社会「花になって」
作詞:長屋晴子、作曲:穴見真吾、編曲:川口圭太・穴見真吾
緑黄色社会によって本作のために描き下ろされた曲。メンバーはかねてから漫画化された『薬屋のひとりごと』を愛読していたそう。「日陰に咲く花」をテーマに制作されており、コンペ形式で本作のオープニング曲に選ばれた。
ED(エンディング):アイナ・ジ・エンド「アイコトバ」
作詞・作曲:石崎ひゅーい、編曲:トオミヨウ
6人組ガールズグループ・BiSHの元メンバー、アイナ・ジ・エンドが歌う。
挿入歌:大原ゆい子「想風」
作詞:大原ゆい子、作曲・編曲:桶狭間ありさ
第3話で使用された挿入歌。
挿入歌:XAI「明日を訪ねて」
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目次 - Contents
- 『薬屋のひとりごと』の概要
- 『薬屋のひとりごと』のあらすじ・ストーリー
- 後宮編
- 連続不審死と出世
- 翡翠宮の仕事
- 水晶宮の出向
- 園遊会
- 里帰り
- 柘榴宮の出向
- 解雇と再就職
- 宮中にて
- 度重なる事件
- 価値ある妓女の価値が下がる方法
- 繋がっていく事件
- 再び後宮にて
- 不可能と呼ばれた青薔薇
- 賭け将棋と妓女の身請け
- 『薬屋のひとりごと』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 猫猫(マオマオ)
- 壬氏(ジンシ)
- 高順(ガオシュン)
- 後宮の人々
- 玉葉(ギョクヨウ)妃
- 紅娘(ホンニャン)
- 愛藍(アイラン)・桜花(インファ)・貴園(グイエン)
- 梨花(リファ)妃
- 里樹(リーシュ)妃
- 阿多(アードゥオ)妃
- 風明(フォンミン)
- 楼蘭(ロウラン)妃
- 小蘭(シャオラン)
- 虞淵(グエン)
- 緑青館の人々
- 梅梅(メイメイ)
- 白鈴(パイリン)
- 女華(ジョカ)
- やり手婆
- 漢 羅門(カン・ルォメン)
- 鳳仙(フォンシェン)
- 宮廷の人々
- 皇帝
- 李白(リハク)
- 馬閃(バセン)
- 漢 羅漢(カン・ラカン)
- 翠苓(スイレイ)
- 『薬屋のひとりごと』の漫画2作の違い・相違点
- ストーリー構成の違い
- 作画の違い
- 世界観の表現の違い
- 『薬屋のひとりごと』の用語
- 世界観を彩る設定用語
- 茘(リー)
- 後宮(コウキュウ)
- 宦官(カンガン)
- 正一品(セイイッピン)
- 東宮(トウグウ)
- 公主(コウシュ)
- 妓女(ギジョ)
- 妓楼(ギロウ)
- 禿(カムロ)
- 作中に出てきた毒や薬
- 鉛(ナマリ)
- チョコレート
- 石楠花の葉 (シャクナゲのハ)
- 煙草の葉(タバコのハ)
- つつじの蜜(つつじのミツ)
- 朝鮮朝顔(チョウセンアサガオ)
- 牛黄(ゴオウ)
- 『薬屋のひとりごと』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 猫猫「お父さまに言いつけられないような身体に…してやろうか?」
- 猫猫「高順さまが舐ってください」
- 壬氏「私の身体を見ても同じようにわかるか!?」
- 『薬屋のひとりごと』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 実は生々しい描写も多い大人向け作品
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- 『薬屋のひとりごと』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):緑黄色社会「花になって」
- ED(エンディング):アイナ・ジ・エンド「アイコトバ」
- 挿入歌:大原ゆい子「想風」
- 挿入歌:XAI「明日を訪ねて」