薬屋のひとりごと(ラノベ・漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『薬屋のひとりごと』は、日向夏による日本のオンライン小説、ライトノベル作品。コミカライズもされており、ビッグガンガン版(作画:ねこクラゲ、構成:七緒一綺)と「猫猫の後宮謎解き手帳」の副題がつくサンデーGX版(作画:倉田三ノ路)がある。なお2誌とも同じ原作の内容を描いている。物語は中国によく似た世界での話。元花街で働いていた猫猫(マオマオ)が後宮で働くことになる。そこで様々な事件に巻き込まれ(たまに自ら首を突っ込み)持っている薬の専門知識で事件を次々と解いていくファンタジーラブコメミステリー作品。

そして、ビッグガンガン版で6巻最後の話がサンデーGX版では6巻冒頭の話になっているので約1冊分ストーリーに開きが出ている。

作画の違い

ビッグガンガン版では少女であるキャラクター達が丸くより幼い印象を与える。主人公である猫猫も若干幼く見える。デフォルト顔で嫌な表情をするが、そこまでリアルな表情で顔が崩れることはない。
その他キャラクター達も書き分けがわかりやすく出来ており、女性も髪型を大幅に変えて判別しやすい。
シリアスなシーンでの表現がリアルでギャップが激しい場面もあった。

サンデーGX版は頭身が高めのキャラクターであり、全員年が上の印象を受ける。リアルな顔で嫌な表情をするので顔が崩れているがそれがギャグに良いスパイスを加えた。
世界観に忠実なため、中国当時の髪型が多く(被ってる女性が多く、後宮という設定なためか体型もそこまで違いはない)、武官は服装も同じなためたまに誰が誰かわからなくなる時もある。
ギャグもシリアスもとても違和感なく対応出来る作画。

世界観の表現の違い

ビッグガンガン版では日本語を使用して何が書かれているかをわかりやすく表現し、サンデーGX版では中文(監修:黄婧雅/呉妲)で書かれ横に日本語読みを表記して中国という世界観を表現している。

『薬屋のひとりごと』の用語

世界観を彩る設定用語

茘(リー)

主人公たちが暮らす国の名前。
大陸中央部に存在する大国。それ故幾つかの国及び州によって構成される。

後宮(コウキュウ)

帝のために女性を集めた宮のこと。
男子禁制の場所。それ故全ての仕事を女性、または宦官が担っている。
2年で年季が明け、一般の仕事より給金が高いということもありに庶民にも人気の仕事。
身分の高い人物の娘や大店の娘なども奉公に来ているが、後宮で務めることにより自身や親の箔が上がること、または人脈を作るために働いている者もいる。

宦官(カンガン)

男性器を去勢された男性のこと。後宮にいる男性は全て宦官とされている。

正一品(セイイッピン)

皇后候補の妃のこと。
現在は4人の上級妃達がその候補と言われている。
その4人のメンバーは、物語当初は玉葉(ギョクヨウ)妃、梨花(リファ)妃、里樹(リーシュ)妃、阿多(アードゥオ)妃。後に阿多妃が後宮を去り、楼蘭(ロウラン)妃に変わる。

東宮(トウグウ)

帝の息子のことを指す。
産まれた順になるが次の帝になる。

公主(コウシュ)

帝の娘のことを指す。
後に家臣に嫁ぐことになるか、他国に政略結婚されるかという立場の場合が多い。

妓女(ギジョ)

歌や舞、数々の芸事で客を喜ばせる女性。

妓楼(ギロウ)

妓女を置き客を遊ばせる店。

禿(カムロ)

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