薬屋のひとりごと(ラノベ・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『薬屋のひとりごと』は、日向夏による日本のオンライン小説、ライトノベル作品。コミカライズもされており、ビッグガンガン版(作画:ねこクラゲ、構成:七緒一綺)と「猫猫の後宮謎解き手帳」の副題がつくサンデーGX版(作画:倉田三ノ路)がある。なお2誌とも同じ原作の内容を描いている。物語は中国によく似た世界での話。元花街で働いていた猫猫(マオマオ)が後宮で働くことになる。そこで様々な事件に巻き込まれ(たまに自ら首を突っ込み)持っている薬の専門知識で事件を次々と解いていくファンタジーラブコメミステリー作品。

立派な髭が特徴的な偉丈夫。壬氏の兄であるが、実際は父親。
豊満な胸を持つ女性が好きな好色おやじと猫猫は思っているが、先帝である父親が幼女趣味だったことからの反動であると知りそれに比べればマトモな男性と評価を変更する。が、玉葉妃が懐妊ししばらく夜の営みが出来なくなった際、猫猫が慰めに男女の営み教本を渡したら他のも頼むと猫猫に催促したのでやっぱり好色おやじとして認識された。
東宮時代の妃は阿多妃のみで、愛情深い人。彼女が後宮を去った後も離宮で囲み彼女を頼りにしている。梨花妃の体調が戻らなかった時は猫猫を派遣し、玉葉妃が懐妊した時も何もなくても彼女の元に通い、里樹妃は年齢のこともあり娘のように扱う。他にも病気になった下級妃がいた際、実家に戻っても嫁ぐことが出来ないため後宮で面倒をみたりしている。

李白(リハク)

ビッグガンガン版(作画:ねこクラゲ)

サンデーGX版(作画:倉田三ノ路)

園遊会にて猫猫に義理の簪を渡したことにより、大きく人生が変わった武官。
猫猫の身元保証人になる代わりに花街の老舗楼閣である緑青館の三美姫の1人を紹介するという条件につられて猫猫を後宮の外に連れ出した。
向かった緑青館ではやり手婆にその鍛え上げられた筋肉を見込まれ、筋肉好きな白鈴を紹介され骨の髄まで搾り取ろうとされる(本人は知らない)
後に噂で白鈴の身請け話が出た際真剣に見受け金の用意をしようとするぐらいに彼女のことを好いており、猫猫も大事な姉を預ける器がある男だと認め、相談にのった。

馬閃(バセン)

ビッグガンガン版(作画:ねこクラゲ)

サンデーGX版(作画:倉田三ノ路)

高順の息子で壬氏の乳兄弟。壬氏とは同い年で武官。
父親といる時は明るく素直な態度だが、猫猫と一緒に事件を追う時は不機嫌な様子で共に行動をする。
しかし決して猫猫を侮らず仕事をしっかりと遂行する人物である。
上2人の兄弟は結婚しており子供もいるが、彼だけは独身。

漢 羅漢(カン・ラカン)

ビッグガンガン版(作画:ねこクラゲ)

サンデーGX版(作画:倉田三ノ路)

猫猫の実父。
伊達の片眼鏡をつけておりいつも人を小馬鹿にしたような笑みを浮かべている。将棋と碁が得意で若い時に既に負け知らずと言われていたが、碁で鳳仙に負けた。碁より将棋の方が得意。
のらりくらりとした態度や一見するとよくわからない発言をするため周囲には変態軍師と言われているが、その指揮は正確。
羅漢は人の顔が認識出来ないため、父親から跡取りとして外され異母弟が後継者とされる。しかし彼の才能を見抜いていた叔父である羅門が丁寧に体格や声での見分け方を将棋の駒として見立てて教えた。すると人の顔が将棋の駒で見えるようになる。羅門ですら将棋の強い駒として見えていた。
唯一人間の顔として見えるのが鳳仙と猫猫だけであり、愛しているから執着するのか、唯一の顔がわかる人間だから執着するのかわからないが、彼が2人の存在を愛し大切にしようとしているのはわかる。
壬氏の正体に気付いている数少ない人物。それでも猫猫の側にいてベタベタと触っている壬氏に対して嫌がらせをしている。
下戸であり酒一杯ですぐに潰れる。

翠苓(スイレイ)

ビッグガンガン版(作画:ねこクラゲ)

サンデーGX版(作画:倉田三ノ路)

背の高い官女。素材は一級品だが、化粧が惜しい。
猫猫が壬氏付きの下女としてやってきた時絡んできたメンバーの中にいたが、彼女1人だけ冷静だった。
後に医局で猫猫と再会をしたり、彼女が植えた薬草畑を猫猫が見つけてまた出会ったりする。
王弟暗殺事件において主犯格。一度捕まりかけるが蘇りの薬を使い仮死状態となって死んだと見せかけて逃げた。

『薬屋のひとりごと』の漫画2作の違い・相違点

わかりやすく2作品を比較するためここから先は、作画担当がねこクラゲの『薬屋のひとりごと』をビッグガンガン版、作画が倉田三ノ路の『薬屋のひとりごと 猫猫の後宮謎解き手帳』をサンデーGX版と明記する。

ストーリー構成の違い

同じ原作の2誌同時コミカライズは珍しいが、ビッグガンガン版とサンデーGX版の最大の違いはストーリー構成にある。
ビッグガンガン版は原作に忠実な内容でコミカライズされており、1話1話の内容が濃密。キャラクターの細かい台詞や表情が描かれていることによってそれぞれのキャラクターの心情が読み取りやすく愛着を持ちやすい。そのためか1ページのコマ数が多いページもある。短所としては複雑な事件の内容をそのまま描いているため、事件を起こした人間の思惑や今後に対する伏線が多すぎて多少伝わり辛いことだ。小さな事件の積み重ねが結果大きな事件に繋がっているため、情報量の多さが人によっては読みづらいと感じる場合がある。
サンデーGX版は作画担当の倉田三ノ路が原作の内容を理解し、ストーリーに深く関わりのないエピソードをカットやエピソードを前後して読者に分かりやすいストーリー展開。作画担当者がわかりやすく追加で表現してくれているシーンがあるので、あのキャラクターがここで気づいたのかとわかりやすい。短所としてはキャラクターの表情や台詞が少ないのでキャラクターに対する愛着が少なめになってしまうところだ。

わかりやすく例をあげると猫猫が入水自殺した下女の事件を追っている際の話。
ビッグガンガン版では毒にもなる花瓶に飾られた花の葉を弄りながら考え事をしていると、壬氏に「何を考えている?」と聞かれる。
猫猫は「ああ」と答えた後「死ぬならどんな毒にしようかと」と言ったため、壬氏は少し焦りながら「死ぬ気か?」と尋ねた。
「めっそうもない」と言いながらも肯定の言葉を続ける猫猫。「ですが、人は何時死ぬかわかりませんので」

衝撃の言葉を言う猫猫。

その後このように壬氏は完全に呆れた表情を猫猫に向ける。

一方、サンデーGX版では入水自殺した下女に対する報告をした後思いを馳せる猫猫。
それに気づいた壬氏は猫猫に尋ねる。
「何を考えていた?」
「……。死ぬならどんな毒にしようかと」
その猫猫の答えに壬氏は驚く。

kariaka13
kariaka13
@kariaka13

目次 - Contents