薬屋のひとりごと(ラノベ・漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『薬屋のひとりごと』は、日向夏による日本のオンライン小説、ライトノベル作品。コミカライズもされており、ビッグガンガン版(作画:ねこクラゲ、構成:七緒一綺)と「猫猫の後宮謎解き手帳」の副題がつくサンデーGX版(作画:倉田三ノ路)がある。なお2誌とも同じ原作の内容を描いている。物語は中国によく似た世界での話。元花街で働いていた猫猫(マオマオ)が後宮で働くことになる。そこで様々な事件に巻き込まれ(たまに自ら首を突っ込み)持っている薬の専門知識で事件を次々と解いていくファンタジーラブコメミステリー作品。
CV:日笠陽子(ドラマCD)
翡翠宮の主であり正一品の上級妃の1人。位は貴妃。
物語当初は子供は公主1人だけだったが、のちに東宮を産み皇后となる。
赤い髪と翡翠の目をもつ胡姫。
いつも笑顔で猫猫と壬氏のやりとりを見ており、壬氏のことを揶揄ったりもする。優しい笑顔で明るく穏やかだが、それと同時に聡明で用心深い。
帝の寵妃であるがため、公主を身籠った時は毒を盛られたこともあった。
なので彼女の世話をする侍女は彼女が本当に信頼出来る少数先鋭。人数の少なさからか、それとも玉葉妃自身の魅力のおかげか、翡翠宮はいつも和気藹々とした空気が流れている。
紅娘(ホンニャン)
玉葉妃の侍女頭。
主と同じく聡明で頭の回転が早く、猫猫の小さな助言にもすぐに気付き行動に移す。
玉葉妃の毒見役としてやってきた猫猫が「料理の皿を銀製に替えた方がいい」という忠言をした際、壬氏が彼女を推した理由に納得した。
猫猫の能力を「毒にも薬にもなる能力」と称し、彼女が人攫いによって後宮へ来たこと、今も給金の一部が送られていることを知ると、わざと高い水差しを壊して給金から弁償・足りなければ請求するという形をとって人攫い達に一泡吹かせた(その後危険手当として猫猫の給料と同じ金額を彼女に手渡すことにしたため猫猫は一切損はしていない)
飴と鞭の使い方が上手い。
残り3人の侍女達がサボっていると怒ったりはするが、比較的穏やかであり自身の立場をしっかりと理解している人物である。
愛藍(アイラン)・桜花(インファ)・貴園(グイエン)
翡翠宮で玉葉妃付の侍女三人組。猫猫の同僚。
活発な桜花に、おっとりとした貴園、そして長身の愛藍。3人ともとても良く働き、年頃の女性らしく噂話や好奇心が強い(上記画像は猫猫が壬氏から頼まれた媚薬を作成した際、3人がお菓子だと思ってチョコレート入りパンを食べてしまった時のもの)
とても人が良く、猫猫が常に包帯の下に傷があることに気付き口数も少ない彼女のことを、親に虐待を受けた挙句後宮に売り飛ばされ果ては毒見役に。なんて可哀想。と勝手に勘違いをしていて同情的だった。
そのためか猫猫を化粧をする時や豪華な衣装を着る機会があると彼女達3人組が積極的に猫猫の世話を焼く。
梨花(リファ)妃
水晶宮に住む皇帝の妃。位は賢妃。
帝の妃にふさわしい気品と、形、張り共に花街に住む猫猫ですらなかなかお目にかかれない超一級品の見事な胸を持っている。
猫猫の警告文に従わず鉛入り白粉を使用していたせいで東宮を亡くし、自身の体調も悪化していた。
東宮が病気になっていた時に玉葉妃に殴りかかっていたこともあるが、言いかえれば愛情深い人物だ(感情的ではあるが)。
猫猫に自身の命を救ってもらった恩や相談に乗ってもらった経緯からか、園遊会で会った時自分の簪を彼女に渡すほど好感を持っている。
玉葉妃が東宮を出産後、彼女もまた男児を出産。
里樹(リーシュ)妃
金剛宮に住む皇帝の妃、位は徳妃。
元は先帝の妃として9歳のときに後宮に入った。しかし先帝が彼女の元に通う前に亡くなったため、一度出家した後改めて現在の帝の妃として後宮に入った。
まだ幼い少女であるためか、壬氏に憧れている様子。猫猫の妃教育の時はあまりの情報にショックを受ける。
阿多妃の姑という立場だったが、実際は彼女に対して母親のような感情を持っており、よく柘榴宮へ遊びに行っていた。
一度出家をした身でありながらその息子の妃になったことにより、侍女達からイジメを受ける。アレルギーを持っており魚介が食べれないのを、好き嫌いの我儘だと侍女達から勘違いされており、毒見役である侍女からはわざと魚介を食べさせられていた。しかし猫猫からアレルギーのある食べ物を食べると死ぬこともあると言われてからは毒見役の侍女はしっかりと里樹妃に仕えるようになっている。
また乳幼児期に蜂蜜を食べたことによって生死をさまよったこともあり、蜂蜜を食べないように言われていた。
阿多(アードゥオ)妃
柘榴宮の主人で、位は淑妃。
35歳という最高齢で1番後宮にいる期間が長い。皇帝の乳姉弟として育ち、東宮時代に妃となった。
東宮妃の時に男子を出産しているが、皇太后の出産と重なってしまう。その結果、自分はしばらく放置された上難産だったため子宮をなくす結果になる。出産の消耗したまともな判断の出来ない状態で、今後東宮妃の息子として育てるより皇太后妃の息子として育った方が子供のためになるのではないか?と思い、子供の入れ替えを行なってしまう。
皇太后妃の子供もしっかりと育てるつもりだったが、乳幼児の時に亡くす。
人の上に立つ人物で多くの人間に慕われている。里樹妃と親しくしていたのも幼女趣味である先帝から彼女を守るためだった。が阿多妃は母親の顔で里樹妃と接しているため、育てられなかった子供と彼女を重ねている部分もあったようだ。
後宮を出た後も特別処置で離宮で暮らし皇帝の相談役を勤める。ようやく帝の友人に戻れたと笑っていた。
風明(フォンミン)
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目次 - Contents
- 『薬屋のひとりごと』の概要
- 『薬屋のひとりごと』のあらすじ・ストーリー
- 後宮編
- 連続不審死と出世
- 翡翠宮の仕事
- 水晶宮の出向
- 園遊会
- 里帰り
- 柘榴宮の出向
- 解雇と再就職
- 宮中にて
- 度重なる事件
- 価値ある妓女の価値が下がる方法
- 繋がっていく事件
- 再び後宮にて
- 不可能と呼ばれた青薔薇
- 賭け将棋と妓女の身請け
- 『薬屋のひとりごと』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 猫猫(マオマオ)
- 壬氏(ジンシ)
- 高順(ガオシュン)
- 後宮の人々
- 玉葉(ギョクヨウ)妃
- 紅娘(ホンニャン)
- 愛藍(アイラン)・桜花(インファ)・貴園(グイエン)
- 梨花(リファ)妃
- 里樹(リーシュ)妃
- 阿多(アードゥオ)妃
- 風明(フォンミン)
- 楼蘭(ロウラン)妃
- 小蘭(シャオラン)
- 虞淵(グエン)
- 緑青館の人々
- 梅梅(メイメイ)
- 白鈴(パイリン)
- 女華(ジョカ)
- やり手婆
- 漢 羅門(カン・ルォメン)
- 鳳仙(フォンシェン)
- 宮廷の人々
- 皇帝
- 李白(リハク)
- 馬閃(バセン)
- 漢 羅漢(カン・ラカン)
- 翠苓(スイレイ)
- 『薬屋のひとりごと』の漫画2作の違い・相違点
- ストーリー構成の違い
- 作画の違い
- 世界観の表現の違い
- 『薬屋のひとりごと』の用語
- 世界観を彩る設定用語
- 茘(リー)
- 後宮(コウキュウ)
- 宦官(カンガン)
- 正一品(セイイッピン)
- 東宮(トウグウ)
- 公主(コウシュ)
- 妓女(ギジョ)
- 妓楼(ギロウ)
- 禿(カムロ)
- 作中に出てきた毒や薬
- 鉛(ナマリ)
- チョコレート
- 石楠花の葉 (シャクナゲのハ)
- 煙草の葉(タバコのハ)
- つつじの蜜(つつじのミツ)
- 朝鮮朝顔(チョウセンアサガオ)
- 牛黄(ゴオウ)
- 『薬屋のひとりごと』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 猫猫「お父さまに言いつけられないような身体に…してやろうか?」
- 猫猫「高順さまが舐ってください」
- 壬氏「私の身体を見ても同じようにわかるか!?」
- 『薬屋のひとりごと』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 実は生々しい描写も多い大人向け作品
- 原作者によるオリジナルストーリーでドラマCD化
- 『薬屋のひとりごと』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):緑黄色社会「花になって」
- ED(エンディング):アイナ・ジ・エンド「アイコトバ」
- 挿入歌:大原ゆい子「想風」
- 挿入歌:XAI「明日を訪ねて」