サイコ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『サイコ』とは、1960年公開のアメリカ映画。アルフレッド・ヒッチコックが監督を務めたサイコ・スリラー映画の代名詞である。不動産屋のOL・マリオンは、恋人との結婚のために金が必要で、仕事中に大金を持ち逃げしてしまう。しかし道中で立ち寄ったモーテルで彼女は何者かに襲われて命を落とす。原作は実在の人物をモデルにしたロバート・ブロックの同名小説。シャワールームでの絶叫シーンは、あまりにも有名。当時はサイコパスや精神異常者を扱った映画がほとんどなく、その後の映画監督たちに大きな影響を与えた。

ミルトン・アーボガスト(演:マーティン・バルサム)

アボガストはマリオンの行方を捜す私立探偵。マリオンの妹であるライラの後をつけて、マリオンの恋人サムのところにたどり着いた。
サムが共犯だと思っていたが、そこにマリオンはいなかった。そこでマリオンが宿泊したと思われるモーテルを探し始める。
モーテル「ベイツ」にやってきたアボガスト。経営者のノーマンのあまりにも動揺した様子に疑いの目を向ける。
そして宿泊名簿から、マリオンが偽名を使って宿泊したことを探り当てた。
マリオンがベイツに宿泊していたことをライラたちに告げたあと、アボガストはノーマンの母親に話しを聞くために隣の屋敷に向かった。

その他

アル・チェンバース(演:ジョン・マッキンタイア)

モーテル「ベイツ」のある地域を担当している保安官。ノーマンのことは子どものころから知っている。
ノーマンの母親が愛人を殺害し、母親自身も自殺。その遺体を発見することになったノーマンを気の毒に思っていた。
アボガストがノーマンの母親に会いに行くと告げたあと、行方不明になったとライラたちが説明しても「ノーマンの母親はすでに亡くなっている」と信じようとしない。

フレッド・リッチモンド(演:サイモン・オークランド)

逮捕されたノーマンを診察することになった精神科医。
ノーマンは二重人格で、ノーマンの中にはノーマンの母親が存在していると診断する。

『サイコ』の用語

モーテル「ベイツ」

ノーマンが経営するモーテル。旧道にあるため、新道ができてからは宿泊客が激減しているとノーマンは説明。ホテルの看板のネオンすら消している。
部屋は全部で12部屋。1号室がフロントの隣で、飾ってある絵画の額をずらすと部屋の中が見えるようになっている。
フロントの奥が応接室で、ここでマリオンは夕食をごちそうしてもらいながら、ノーマンと会話をした。

4万ドル

事件となったことの発端はこの4万ドルだ。不動産会社に勤めるマリオンは、金持ちの常連客から4万ドルの札束を渡される。
会社の物件をその男性が娘の結婚祝いに購入したお金だ。
マリオンはサムと結婚したいがため、そのお金を持ち逃げしてしまう。

ノーマンの母親

屋敷にいるというノーマンの母親の正体は、ノーマンが掘り起こしたミイラだった。
マリオンが泊まったとき、隣の屋敷からノーマンを罵るノーマンの母親の声が聞こえてくる。それはノーマンの声だったのだが、映画では吹替を使った。映画を面白くするための演出だ。
窓から女性の影が見えたのは、ノーマンが女装していたからだった。

二重人格

『サイコ』における二重人格とは、ノーマンの中にあるノーマンの母親の存在のことだ。
ずっと母親から精神的虐待を受けて育ったノーマン。母親に異常な執着心を持ち、のちに現れる母親の愛人と母親を殺害する。
罪の意識から母親の遺体を掘り起こし自宅に持ち帰るノーマン。やがてその母親の存在がノーマンの中に、もう一人のノーマンとして君臨するようになっていった。

『サイコ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

シャワーシーン

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