Ariana Grande（アリアナ・グランデ）の徹底解説まとめ

4thアルバム『Sweetener』に収録されており、2018年9月にシングルカットされリリースされたこの曲は、日本語で「呼吸」という意味がつけられている。2017年のコンサートツアーで起きた爆発テロの経験から、Ariana Garandeの心情を表した曲となっており、自身のTwitterで不安や苦悩という意味のAnxietyと発信している。また、曲について「不安になって呼吸ができないときは、世界一嫌な気持ちなの。そういう気持ちを歌っているのよ」と話している。

『Thank U, Next』

この曲は当時婚約を解消したばかりだったPete Davidson はじめ、過去の恋人たちの実名を挙げながら「ありがとう、次にいくわ」というメッセージが込められている曲だ。リリースから3週間後に公開されたMVは2000年代にヒットしたラブコメ映画、『ミーン・ガールズ』『13 ラブ 30 サーティン・ラブ・サーティ』『チアーズ！』『キューティ・ブロンド』の4本の場面の一部をオマージュ制作している。MV中には映画のオリジナルキャストも出演している豪華な仕上がり。最も注目されたのは『ミーン・ガールズ』のシーンでAriana Grandeが人気者で美人のチアリーダーであるレジーナ・ジョージに扮し、アーロン・サミュエルズを演じた俳優のJonathan Bennett（ジョナサン・ベネット）本人やベサニー・バードを演じた女優Stefanie Drummond（ステファニー・ドラモンド）もカメオ出演している事だ。
音楽動画配信サービスの「Vevo」にてMVを公開してから4日で1億再生回数を記録し、Vevo側は「Vevoの歴史の中で最も早く1億再生回数を記録した。押し寄せてくる視聴者数に圧倒されている」とコメントした。

アルバム

『Yours Truly』

01. Honeymoon Avenue
02. Baby I
03. Right There (feat. Big Sean)
04. Tattooed Hear
05. Lovin' It
06. Piano
07. Daydreamin'
08. The Way (feat. Mac Miller)
09. You'll Never Know
10. Almost Is Never Enough
11. Popular Song
12. Better Left Unsaid

2013年8月30日に発売され、全米売上59万枚のAriana Grandeのデビューアルバムである。収録曲の中には全米ヒットチャートトップ10になった曲もあり、このアルバムによって彼女の歌が世界中で注目された。Ariana GrandeはWhitney Houston（ホイットニー・ヒューストン）やMariah Careyの影響を受け、このアルバムに収録されている曲に90年代R&Bの要素を取り入れている。特に9曲目の「You'll Never Know」は非常にMariah Careyを意識した曲調である。8曲目の「The Way [feat. Mac Miller]」はラッパーのMac Miller（マック・ミラー） と共演し、大ヒットした曲である。アップテンポな曲に仕上がっている。他収録曲も90年代R&Bを感じさせつつも、全体的には現代のサウンドをおさえていて、聞き応えのあるアルバムである。

『My Everything』

01. Intro
02. Problem (Feat. Iggy Azalea)
03. One Last Time
04. Why Try
05. Break Free (feat. Zedd)
06. Best Mistake (feat. Big Sean)
07. Be My Baby (feat. Cashmere Cat)
08. Break Your Heart Right Back (feat. Childish Gambino)
09. Love Me Harder (Ariana Grande & The Weeknd)
10. A Little Bit Of Your Heart
11. Hands On Me (feat. ASAP Ferg)
12. My Everything
13. Bang Bang (Jessie J + Ariana Grande + Nicki Minaj)
14. Only 1
15. You Don't Know Me

2014年8月22日に発売され、全米アルバムチャートBillboard 200で1位、全米売上73万枚を記録した。日本のオリコンアルバムチャートで3位、iTune Storeのアルバムランキングでは9週間連続1位を獲得している。
1曲目の「Intro」はAriana Grandeのコーラスが収録されている。2曲目の「Problem(Feat. Iggy Azalea) 」はフューチャリングしているIggy Azaleaのラップも曲を引き立たせ、アップテンポな曲調で耳に残るサウンドになっている。12曲目の「My Everything」はこのアルバムのタイトルにもなっており、バラード調の曲だ。Ariana Grandeはこの曲を伸びやかに歌い上げている。彼女の実力を感じさせる曲である。

『Dangerous Woman』

01. Moonlight
02. Dangerous Woman
03. Be Alright
04. Into You
05. Side To Side feat. Nicki Minaj
06. Let Me Love You feat. Lil Wayne
07. Greedy
08. Leave Me Lonely feat. Macy Gray
09. Everyday feat. Future
10. Sometimes
11. I Don't Care
12. Bad Decisions
13. Touch It
14. Knew Better / Forever Boy
15. Thinking Bout You

2016年5月20日にリリースされた、Ariana Grandeの3枚目のアルバムである。CDジャケットのバニーのマスク姿が印象的である。日本版では鏡に向かっているデザインとなっている。日本のオリコンアルバムチャートでは2位を獲得し、全米で39万枚の売上となっている。
1曲目の「Moonlight」は静かに歌い出し、3曲目の「Be Alright」は力を抜いて歌っている。このような曲は、Ariana Grandeの特徴でもある迫力ある歌い方でないところが新鮮さを感じさせる。
2曲目の「Dangerous Woman」はアルバムのタイトルにもなっているバラードである。大人の女性を思わせる歌詞と心地よいサウンドで仕上がっている。
7曲目の「Greedy」はノリノリのアップテンポな曲調で、80年代のディスコのような雰囲気を感じさせる。Ariana Grandeらしい1曲である。
全体的にしっとりとした曲とアップテンポな曲がバランスよく収録されているアルバムである。

『Sweetner』

01. Raindrops
02. Blazed (Feat. Pharrell Williams)
03. The Light Is Coming (Feat. Nicki Minaj)
04. R.E.M.
05. God Is a Woman
06. Sweetener
07. Successful
08. Everytime
09. Breathin'
10. No Tears Left to Cry
11. Borderline (Feat. Missy Elliott)
12. Better Off
13. Goodnight N Go
14. Pete
15. Get Well Soon

2018年8月17日に発売。『Sweetener』は英語で「甘味料」や「良くなる」という意味をもち、Ariana Grandeが「音楽は幸福や希望を感じさせるものである」と願いを込めて付けられたタイトルである。マンチェスターのツアー中に発生した自爆テロの後にリリースされ、Ariana Grande自身も事件のショックを乗り越えていく事を意味しているアルバムである。
アメリカではストリーミング総再生回数が1.267億回を突破、全英オリコンチャート1位と非常に高い評価を得ている。
1曲目に収録されている「Raindrops」はアカペラで歌っている。伸びやかな歌声でAriana Grandeの実力が感じられる曲である。2曲目「Blazed (Feat. Pharrell Williams)」はポップな仕上がりで、パーカッションの軽快なリズムが特徴的だ。「Better Off」と「Get Well Soon」はどちらもバラード調の曲だ。アルバムの終盤ということもあり、Ariana Grandeの落ち着いた歌声で締め括られる。最初から最後まで飽きずにAriana Grandeの曲を楽しめるアルバムとなっている。

『thank u, next』

01. imagine
02. needy
03. NASA
04. bloodline
05. fake smile
06. bad idea
07. make up
08. ghostin
09. in my head
10. 7 rings
11. thank u, next
12. break up with your girlfriend, i’m bored

Ariana Grandeの26歳の誕生日にリリースされたアルバムである。
前作のアルバムからわずか半年後に発売され注目をあびた。収録曲が全米チャート1位から3位を独占した事も話題になった。
アルバムと曲のタイトルにもなっている『thank u, next』とは当時破局した恋人に対して感謝の意味と次のステップへと進む意味が込められている。
3曲目の「NASA」はこの曲だけタイトルが大文字で記載していることもあり、目を引く。男女の関係性を宇宙に例えた恋愛ソング。歌詞の中から女性へのメッセージも感じられる曲になっている。
10曲目に収録されている「7rings」はAriana Grandeが友人とパーティをして酔っ払って友人全員にティファニーの指輪を買ったという実体験が元になっている。軽快でノリの良いヒップホップ調の曲である。その次に入っている「thank u, next」はAriana Grandeの過去の恋愛について歌った曲。歌い出しからAriana Grandeは過去に付き合った男性の名前を出し、感謝の気持ちを歌にのせている。
Ariana GrandeのアルバムではR&B要素が強めだったのに対し、こちらのアルバムはヒップホップの要素も多く取り入れたアルバムとなっている。

コンピレーションアルバム

『The Remix』

01. The Way(Sidney Samson Remix)
02. Right There (7th Heaven Radio Mix)
03. Right There (Ralphi Rosario Radio)
04. Baby I (Cosmic Dawn Radio Edit)
05. Baby I (A Director's Cut Radio Edit)
06. Problem (Wayne G Radio Edit)
07. Problem (Dave Aude Twerk Edit)
08. Problem (Dawin Remix)
09. Break Free(Zedd's Extended Mix)
10. Bang Bang (DaDa Life Remix)
11. Bang Bang (3LAU Remix)
12. Love Me Harder (Kassiano Remix)
13. Love Me Harder (Gregor Salto Amsterdam Mix)
14. Love Me Harder (DJ Class Remix)
15. One Last Time (Gazzo Remix)

2015年5月25日に日本限定で発売された。「アリアナでアゲる」というキャッチフレーズが印象的である。CDジャケットもAriana Grandeが猫耳姿のイラストが描かれており、キュートなデザインとなっている。