Ariana Grande（アリアナ・グランデ）の徹底解説まとめ

MVでタカラトミーのリカちゃん人形が出演したことでも話題になった曲。2015年10月30日にリリースしたAriana Grandeの16曲目のシングル。
アルバム『Dangerous Woman』に収録されているが、日本版のアルバムのみの収録になっている。
曲中にコーラスで聴こえる男性の声はアメリカの俳優であるJamie Foxx（ジェイミー・フォックス）の声である。
曲は1970年代のダンスミュージックのビートにインスパイアされ、楽器もパーカッション、トランペット、サックスフォン、カウベル、ハンドクラップ等を取り入れ、R&Bよりダンスミュージックに近いものになっている。

『Dangerous Woman』

ロックミュージックに強く影響を受け、ムーディーなR&Bに仕上がった曲である。この曲は音楽評論家からは「ワルツのような拍子を少し加えたようなレトロな雰囲気であり、少し暑い感じのギターラインとAriana Grandeの情熱的な歌声がパワフルである」と称賛されている。
Ariana Grandeはこのシングル曲と同タイトルのアルバムを宣伝するため2016年2月15日dangerouswoman.comというサイトを立ち上げた。
その後、2016年3月1日に、Ariana Grandeは曲を紹介する形で一部をリリースした。それにはレコーディングの歌詞の一部とスタジオ内でのおしゃべりが含まれている。2016年3月10日、Ariana Grandeはアメリカのテレビ放送局CBSのビクトリアズシークレットスイムスペシャルで1分間のプレビューを初公開し、翌日デジタルダウンロード用の「Dangerous Woman」をリリースした。

『Into You』

日本語訳で「あなたにのめり込む」という意味のタイトル。ダンスミュージック感の強いR&Bに仕上がっている。
前作のシングル「Dangerous Woman」から2ヶ月後にリリースされた。
ミュージックビデオは壮大な砂漠で歌うAriana Grandeが印象的である。内容は好きな男性と楽しみたい、積極的な女性の恋愛模様が描かれている。

『Side to Side (featuring Nicki Minaj)』

この曲は、アメリカのBillboard Hot 100とイギリスのSingles Chartの両方で4位を獲得し、Canadian Hot 100で4位、オーストラリアのチャートで3位、ニュージーランドのチャートで2位になるなど世界的に大ヒットとなった。Nicki Minajiが曲の作成に加わっていることもあり、曲調はレゲエやダンスミュージックの要素が入っているR＆Bである。
2016年5月14日、Ariana Grandeは自身のInstagramで「Side to Side」の短いプレビューを公開した。その日のうちにApple Musicにて曲を初公開した。
ミュージックビデオは2016年8月28日の夜にアメリカのファッションブランドGuessの公式ウェブサイトで公開。これにはGuessの広告宣伝の意図があったため。

『Everyday (featuring Future)』

この曲はAriana Grandeの3番目のアルバム『Dangerous Woman』に収録され、ラッパーのFuture（フューチャー）とコラボした曲である。「Everyday」は、アルバムのリリースの1週間前のカウントダウンイベントの一つとして、2016年5月にApple Incが所有し、運営している24時間音楽ラジオ局であるBeats1で初公開された。 音楽はエレクトポップとトラップソングで成り立っており、ギターやシンセサイザーの音が特徴的である。"Anytime I'm alone, I can't help thinking about you"（私が一人の時はいつも、あなたのことを考えずにはいられない）とAriana Grandeが歌い、シンセサイザーが入り、R&B調で曲が進んでいく。歌詞は熱く恋愛に溺れていくような性的な内容になっている。いろいろな場所でチャート化されたが、いづれもトップ30には入らなかった。また、評価も賛否両論あった。Ariana Grandeは2回目のワールドツアーである「Dangerous Woman Tour」でこの曲を宣伝し、ベルギーとイギリスのR&Bチャートでトップ40位以内に入り、後にブラジルとアメリカで売上枚数もしくは出荷枚数に応じて、与えられる賞の一つであるプラチナ認定を受けた。

『Beauty and the Beast (with John Legend)』

2017年にイギリスの女優Emma Watson（エマ・ワトソン）主演の劇場アニメ実写版「美女と野獣」の主題歌としてAriana GrandeとアメリカのR&BシンガーであるJohn Legend（ジョン・レジェンド）が歌った。今までリリースされてきた過去の「Beauty and Beast」よりも明るめの曲調になっている。MVは映画に合わせて豪華な演出にしあがっており、Emma Watson演じるベルと野獣が踊るシーンにAriana GrandeとJohn Legendが紛れて歌うシーンは斬新な演出である。

『No Tears Left to Cry』

2018年4月20日にリリースされた曲。2016年にアルバム『Dangerous Woman』を発表して以来、約2年ぶりの新曲である。2017年に行ったイギリス・マンチェスターでのコンサート中に発生した自爆テロ事件などを経験をし、Ariana Grande自身の心情と、世界に向けて「強い心を持ち、元気に生きていこう」というメッセージが込められてこの曲が出された。タイトルは日本語訳で「流す涙はもう残っていない」という意味がある。

『God Is A Woman』

2018年7月13日、同年8月に発売される最新アルバム『Sweetener』からの2曲目となるこの曲をサプライズリリースした。その翌日14日の深夜に、MVが公開された。今まで発表してきた曲とMVの中で1番幻想的で不思議な印象があり、Ariana Grandeを女神や壮大な宇宙のように表現している。歌詞の中にある"You’ll believe God is a woman"は訳すと「神様は女性だと思えてきたでしょう」という内容で、女性自体を神様と表すかのようなフレーズである。これは、Ariana Grandeと長年MV作成に携わってきた映像ディレクターのDave Meyers（デイヴ・マイヤーズ）がこれまでの女性像の描き方に疑問があったためというメッセージが込められている。歌詞は官能的な内容で、時々宗教的な内容を絡め、MVの一つ一つのシーンで女性の体の一部を表したり、女性が抱える想いなどが映像として表現されている。メッセージ性の強さと併せて色や見せ方も非常に芸術性が高いと評価されている。

『Breathin』