ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから』とは2020年にNetflixオリジナル作品として配信されたアメリカ合衆国の青春ラブコメ映画。冴えない高校生活を送る主人公エリーに同じ高校に通うポールがラブレターの代筆を頼む事で、ポールとエリーとポールが恋をしているアスターの三角関係が始まる。今作は王道の青春ラブストーリーではあるものの、哲学や文学、同性愛などが絡むことで、非常に繊細で深みのある作品となっている。
それからしばらくして、エリーはアスターを訪ね、アスターは美術学校を受験することを聞く。その後何も言えずにその場を立ち去ろうとするアスターをエリーは呼び止め、ラブレターを偽って出したことを謝る。アスターは「心のどこかで気づいていた」と言い、2人は再会を誓い合う。
そのまま立ち去ろうとするエリーだったが、突然振り返ってアスターのもとに走っていき、アスターにキスをする。「数年後に会おう」と叫んで行ってしまったエリーを見て、アスターは思わず笑顔になる。
翌日、グリネル大学に向かうエリーをポールが駅まで見送りに来る。列車を追いかけて走ってくるポールの姿を見て、エリーは涙ぐんだ。
ポールが見えなくなり、エリーは次第に穏やかな表情に戻っていく。
『ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから』の登場人物・キャラクター
エリー・チュー(演:リーア・ルイス )
日本語吹替:田村睦心
英語が苦手な父親とスクアヘミッシュという田舎町で貧しく生活している。
母親を早くに亡くしている。
友人は少なく、学校でもいつもからかわれている。周りから話しかけられるのは、レポートの代筆をお願いされる時ぐらいである。
ポールからラブレターの代筆をお願いされ、有料で引き受ける。
恋愛経験が無いエリーだが、ラブレターの交換をしていくうちにアスターの魅力に気づかされ、次第に恋愛感情を持つようになっていく。
ポール・マンスキー(演:ダニエル・ディーマー)
日本語吹替:新祐樹
アメフト部に所属している素朴な青年。アスターに恋をしている。実家はダイナーを経営しており、後を継ぐために手伝っている。
頭の良いエリーの知恵を借りたいと考え、エリーにアスターへのラブレターの代筆を依頼する。
アスターと距離を縮めるためエリーとミーティングを重ねていくにつれて、エリーとも仲が深まっていく。
将来はオリジナルのソースでタコスソーセージを作り、自分のお店を開く事を夢見ている。文学などには疎いが、アスターの恋人になる為に彼女の好きな本を読むなどして必死に努力する。
アスター・フローレス(演:アレクシス・レミール)
日本語吹替:近藤唯
クラスのマドンナ的存在。トリッグという町一番の金持ちの家の彼氏がいて、漠然と彼と結婚するのだろうと考えている。
本と絵を描く事が好きで、美大に行く事を夢見ているが大胆な絵を描く勇気がないため諦め欠けている。
エリーとのラブレターのやりとりで、ポールが唯一初めて自分と近い感性の持ち主なのだと思い込んでいた。
一生懸命なポールに次第に惹かれていき、ポールと付き合うが、エリーとポールのキスを目撃してしまう。エリーからラブレターを代筆していた事を告げられ、薄々気づいていた事を明かす。
コリーン・マンスキー(演:キャサリン・カーティン)
ポールの母親。ダイナーを経営している。大家族で兄弟喧嘩の仲裁に入ったりと、いつも忙しなくしている。エリーの事は「中国人のお友達」と呼んでいる。ポールが「ゲイだと知る方法」を家のパソコンで調べている事を知って驚く。
エドウィン・チュー(演:コリン・チョウ)
日本語吹替:山岸治雄
エリーの父親。妻を早くに亡くし、エリーと2人で生活していた。アメリカに来る前は中国の徐州市で暮らしていた。工学の博士号を持っており、資格を活かした仕事を探しにアメリカに来たが英語があまり得意ではなかったため、希望していた仕事に就けず廃れた駅で駅長をしている。
ディーコン・フローレス(演:エンリケ・ムルシアーノ)
アスターの父親。教会で助祭をしている。その教会には、アスターとポールも通っており、エリーはそこでオルガンを弾いている。家は裕福ではないため、アスターにお金持ちの彼氏であるトリッグとこのまま結婚してほしいと願っている。
トリッグ・カーソン(演:ウォルフガング・ノヴォグラッツ)
アスターの彼氏。実家は町1番のお金持ちで、少し自意識過剰な部分がある。アスターに好意を抱いているのは事実だが、彼女が芸術や読書が好きである事も知らず、あまりその内面を理解しているとは言いがたい。教会でアスターにプロポーズをするが上手くはいかず、アスターは美術大学に行ってしまう。
ミセス・ヘゼルスハップ(演:ベッキー・アン・ベイカー)
エリーの学校の先生。エリーがレポートの代筆をしている事を知っているが、黙認している。学生のくだらないレポートを読むのが嫌なため文才があるエリーのレポートを楽しみにしている。エリーにグリネル大学に進学するよう勧めている。
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目次 - Contents
- 『ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから』の概要
- 『ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから』のあらすじ・ストーリー
- はじまり
- ラブレターの代筆
- アスターとの文通
- 初めてのデート
- ポールとエリーの友情
- 2回目のデート
- 学校の発表会
- アスターの葛藤
- エリーとポールのキス
- エリーの告白
- 別れと将来への可能性
- 『ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから』の登場人物・キャラクター
- エリー・チュー(演:リーア・ルイス )
- ポール・マンスキー(演:ダニエル・ディーマー)
- アスター・フローレス(演:アレクシス・レミール)
- コリーン・マンスキー(演:キャサリン・カーティン)
- エドウィン・チュー(演:コリン・チョウ)
- ディーコン・フローレス(演:エンリケ・ムルシアーノ)
- トリッグ・カーソン(演:ウォルフガング・ノヴォグラッツ)
- ミセス・ヘゼルスハップ(演:ベッキー・アン・ベイカー)
- アンバー(演:ガビ・サメルズ)
- クワディ(演:ミーガン・スタイアー )
- 『ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから』の用語
- タコスソーセージ
- ヤクルト
- ベルリン・天使の詩
- 『ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「誰かのために努力するのが愛だろ。」
- 「愛は寛大でも親切でも謙虚でもない。愛は厄介。おぞましくて利己的。それに大胆。片割れを見つけることじゃない。愛とは努力すること。」
- 「私みたいになるな。」
- 2人で作る作品
- エリーの助け舟
- 知的な映画
- 『ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- エリーの成長に合わせて気持ちの表現方法が変わってくる
- 監督自身が治癒のために作った映画
- 今までにないLGBTQの映画
- アジア人であるがゆえの生きづらさを描いた映画
- 『ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから』の主題歌・挿入歌
- 挿入歌:Ruen Brothers『Break the Rules』
- 挿入歌:The Strumbellas『I’ll Wait』
- 挿入歌:Hudson Moore『Bring on the Rain』
- 挿入歌:Adam Lambert『Ghost Town』
- 挿入歌:Gordon Lightfoot『If You Could Read My Mind』
- 挿入歌:Focus Your Audio『The Risk of You and Me』
- 挿入歌:Controller『Flame』
- 挿入歌:Maddhatr『Life』
- 挿入歌:Des Rocs『Maybe, I』
- 挿入歌:Greya『He』
- 挿入歌:Sharon Van Etten『Seventeen』
- 挿入歌:John Fontaine『Alcoholic』
- 挿入歌:Nick Cave & The Bad Seeds『The Carny (2009 Remastered Version)』
- 挿入歌:Monica Bastian『Into the Darkness』
- 挿入歌:Ruen Brothers『Lonesome』
- 挿入歌:Elar『La Consciencia De La Piedra』
- 挿入歌:Joey Curtin『From the Beginning』
- 挿入歌:シカゴ『If You Leave Me Now』
- 挿入歌:Ruen Brothers『Summer Sun』
- 『ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから』の劇場予告動画