かくしごと(アニメ・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ
『かくしごと』とは久米田康治による漫画作品で『月刊少年マガジン』(講談社)にて連載された。本作は、姫10歳編のコミカルな日常、姫18歳編のシリアスな未来の話、大きく分けて二部構成が取られている複雑なストーリーとなっている。
『さよなら絶望先生』といった非日常作品が多い久米田の作品には珍しく、日常色強めの作品になっている。
地元熊本県にある美術館で「久米田康治のかくしごと展」が開催され、2020年にはアニメ化された。
CV:花江夏樹
可久士の担当編集者。風のタイツのTシャツを着て自宅に訪れたり、可久士が審査員を務める新人賞の原稿を自宅に送ったりするなど、可久士の仕事が姫に知られたくない事情を無視しているような様々なことをやらかしその都度可久士を激怒させている。しかし本人には悪気がなく、それが相手を怒らせているという自覚がないため、可久士や亜美からは内心ヤバい奴と思われている。
原稿が通らず翌日までに修正することになった際は可久士が缶詰できるよう、編集部の予算をはるかに上回る高級なホテルを用意する(本人曰く「ホテルの支配人と知り合い」)など謎のコネを持っており、可久士からは縁故採用を疑われている。
大和 力郎(だいわ りきろう)
CV:小山力也
『少年マンガジン』編集長。台割(印刷時の掲載順番などの設定表)は毎号彼が決めている。
「後藤先生が一緒に飯でも食いましょうって」と十丸院から話を聞いた時(実際は十丸院が仕掛けた事で、可久士はそんな事言っていない)作家と揉めるという理由で内心可久士と食事することを嫌がっていた。
内木 理佐(うちき りさ)
CV:沼倉愛美
『少年マンガジン』副編集長で、大和を補佐している。名前は作家にとって恐ろしいものだが敏腕編集者である。
後藤家の近所の人々
六條 一子(ろくじょう いちこ)
CV:内田真礼
姫の通っている小学校の教師で、姫たちの学級担任。日焼けした肌にジャージ姿が特徴でいつも不審者対策のためさすまたを持ち歩いている。
実は可久士の大ファンであるが、可久士に漫画家であることを姫には秘密にして欲しいという事情を聞き、姫たちの前では可久士の仕事を話していない様子。またサイン会では可久士の姫に対する身バレ危機を回避できるよう協力していた。
姫18歳編では、姫たちに良いニュース(可久士の意識が回復したこと)と悪いニュース(可久士が記憶喪失になっている)を伝えに来る。
千田 奈留(せんだ なる)
CV:逢田梨香子
女子高生で絵画コンクールで賞をとったことがあるため、週一で絵画教室の講師のボランティアをしているが、アイドルを志望しセンターになることを目指している。
可久士とは漫画に出す予定の「アイドル志望の女子高生」キャラの人物像を掴めず、困っていた時にたまたま出会った。彼が自分の話を真剣に聞いてくれたのがきっかけで、彼に好意を寄せているが彼が取材目的で聞いた漫画家であることは知らなかった。
姫18歳編では、週刊誌記者として活動。彼女が書いた「可久士が今でも海難事故で行方不明になっている妻を探し続けている」という記事が可久士が漫画家を辞めるきっかけになり、この記事を書いたことに責任を感じていた。
汐越 羊(しおこし よう)
CV:古城門志帆
可久士の通う料理教室でクッキングアドバイザーをしている女性。
ナンパ目的で入会する男性が後を絶たなくなったため、本部の方針で単身男性の受講を断るようになってからは個別に可久士に料理を教えている。
城路 久美(じょうろ くみ)
CV:原由実
生花店の店員。ジョウロで水を汲むのが日課。花でも小鳥でも「何にでも水をやる」のが性分。可久士とは彼が客として来た時に、花を手渡されて愛の告白だと勘違いして以降、好意を寄せている。
マリオ
CV:浪川大輔
可久士が毎朝スーツから仕事着に着替える際に利用している古着&セレクトショップ「マリオットランチマーケット」の店主。彼の店の品揃えは「かなりぶっとんでいる」と言われている。
シルビアたちが彼のことを「魔物・オシャピー」と呼んで逃げた時は怒って彼女たちを追いかけていた。
姫の友人
Related Articles関連記事
かくしごとの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『かくしごと』とは、漫画家の父親と小学生の娘の騒々しくも優しく温かい日常を題材とした、久米田康治による漫画作品。タイトルは「隠し事」と「書く仕事」の2つの意味が込められている。2016年から『月刊少年マガジン』で連載され、2020年にはアニメ化された。 下品な作風で知られる漫画家の後藤可久士は、失望されたくない一心で、娘の姫には自分の職業を隠している。親子愛が感じられる温かい言葉や、周囲のキャラクター達のクスっと笑える一言など、『かくしごと』には印象に残る名(迷)言が多く登場する。
Read Article
マガジンの歴代ヒロインまとめ
『少年マガジン』は、日本でもっとも長く続いている週刊の少年漫画誌の1つである。その長い歴史の中で幾多の傑作を生み出し、日本の漫画文化を支えていった。「少年漫画」という縛りがあるため主人公の多くは少年だが、その活躍を支えるヒロインたちもまた物語に欠かせない存在として魅力たっぷりに描かれている。 幼馴染に学生、人外や異世界人と設定も様々なら、その関係性も恋人から友人、ライバルまで多種使用である。ここでは、マガジン作品を彩ったヒロインたちを紹介する。
Read Article
さよなら絶望先生(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『さよなら絶望先生』とは2005年から2012年まで『週刊少年マガジン』で連載された久米田康治によるコメディ漫画及びアニメ作品である。教師・糸色望は期待あふれる始業式の日に首つり自殺を図る。そこへ通りがかったポジティブ少女、風浦可符香に出会い助けられる。その後、新しく担任となったクラスに行くと自分の命を助けた少女はそのクラスの生徒だった。ネガティブ思考の教師と問題児ばかりの集まった教室で繰り広げられる痛烈な風刺コメディ。
Read Article
有頂天家族2(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
「有頂天家族2」とは、「森見登美彦」による小説作品「有頂天家族」シリーズ2作目をアニメ化した作品。2007年に小説「有頂天家族」が発売、2013年に第一期がアニメ化。2015年に小説「有頂天家族 二代目の帰朝」が発売、2017年に「有頂天家族2」としてアニメ化。主人公で狸の「下鴨矢三郎」は、天狗の息子「二代目」と出会う。二代目はヒロイン「弁天」と険悪な仲になり、矢三郎たち狸も巻き込まれていく。
Read Article
有頂天家族(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
2013年に放映されたアニメ。 原作は『四畳半神話大系』、『夜は短し歩けよ乙女』の森見登美彦。3部作となる予定の「たぬきシリーズ」である。キャラクターデザインは『さよなら絶望先生』の久米田康治。 2013年には漫画化、2014年には舞台化された。 豪華なキャストと丁寧な描写で根強いファンがついており、2017年4月9日より第2期である『有頂天家族2』が放送開始する。
Read Article
じょしらく(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『じょしらく』とは、『別冊少年マガジン(講談社)』で連載されたギャグ漫画作品。原作・原案は久米田康治、作画はヤスが担当した。女性落語家の楽屋での会話を中心とした日常コメディであり、アニメ化もしている。作者は原作・原案は久米田康治で作画はヤスである。落語家の防波亭 手寅が主人公であるが、落語をしているシーンはあまり無く楽屋での会話がほとんどとなっている。日常のどうでもいいことから、ネタを広げながら話を展開させていく所が『じょしらく』の見どころである。
Read Article
【森見登美彦作品】有頂天家族聖地巡礼
人気作家・森見登美彦さんの代表作「有頂天家族」に登場する京都の名所をまとめました。京都ならではのグルメ情報や観光情報もご紹介していますので、修学旅行や出張の際はぜひお立ち寄りください!
Read Article
気楽に観られるほのぼの&ギャグアニメまとめ!『じょしらく』や『WORKING!!』などで癒されよう!
ここでは、数あるアニメ作品の中でも特に「ほのぼの」「ギャグ要素あり」の作品に絞り、画像付きで紹介している。 まとめている作品の中には、ガールズ落語漫画が原作の『じょしらく』や、北海道某所にある架空のファミレスを舞台にした『WORKING!!』、美水かがみによる4コマ漫画が原作の『らき☆すた』などがある。どれも「ストーリーが複雑な作品はちょっと…」と思っている人にぴったりな、気楽に観ることのできるアニメばかりである。
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『かくしごと』の概要
- 『かくしごと』のあらすじ・ストーリー
- 姫が生まれた瞬間、可久士は仕事を隠すことを決めた
- 姫が10歳の時の物語
- そして姫が18歳になった時。
- 『かくしごと』の登場人物・キャラクター
- 後藤家
- 後藤可久士(ごとう かくし)
- 後藤姫(ごとう ひめ)
- 後藤 ロク(ごとう ロク)
- 後藤夫人(本名不明)
- 戒潟 魁吏(いましがた かいり)
- 石川なんとかェ門
- G-PROメンバー (可久士のアシスタント)
- 志治 仰(しじ あおぐ)
- 芥子 駆(けし かける)
- 筧 亜美(かけい あみ)
- 墨田 羅砂(すみた らすな)
- 『週刊少年マンガジン』編集部
- 十丸院 五月(とまるいん さつき)
- 大和 力郎(だいわ りきろう)
- 内木 理佐(うちき りさ)
- 後藤家の近所の人々
- 六條 一子(ろくじょう いちこ)
- 千田 奈留(せんだ なる)
- 汐越 羊(しおこし よう)
- 城路 久美(じょうろ くみ)
- マリオ
- 姫の友人
- 古武 シルビア(こぶ シルビア)
- 東御 ひな(とうみ ひな)
- 橘地 莉子(きつち りこ)
- 相賀 加代(あいが かよ)
- アユ
- その他の人物
- ナディラ
- 不二多 勝日郎(ふじた かつひろ)
- 阿藤 勇馬(あとう ゆうま)
- もりどくん
- 『かくしごと』の用語
- 担当替え
- 作家が描きたいものを描かせないのが編集の仕事
- IT革命デジタル化
- 校了
- 『かくしごと』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「隠し事は何ですか?」
- 「お父さんの隠し事は…お父さんの隠し事は…描く仕事でした」
- 「私にとってお父さんは金メダルってことだよ」
- 「お父さん。私…18歳になりました」
- 『かくしごと』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 本作のアイデアは編集者から提案されたものだった
- 実は久米田自身も警察に職質を受けた事がある
- かつての作品に似たキャラクターも存在
- 『かくしごと』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):flumpool『ちいさな日々』
- ED(エンディング):大滝詠一『君は天然色』