妄想代理人(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『妄想代理人』とはマッドハウス製作の今敏監督によるテレビアニメ作品で2004年2月2日からWOWOWにて全13話放送された。癒し系マスコットキャラクター・マロミを生み出した事で一躍脚光を浴びたクリエイターの鷺月子は、次のヒットキャラクターを期待する周囲にプレッシャーをかけられていた。ある日月子が通り魔・少年バットに襲われ、その後も次々と被害者が出る。少年バット事件を担当する刑事の猪狩慶一と馬庭光弘は、捜査を進める中で被害者が他人に言えない秘密や心の闇を抱えているという共通項に気付く。
鹿山里子(しかやま さとこ)
CV:松倉羽鶴
「マロミまどろみ」の色彩設計。黒髪おかっぱでぽっちゃり体型。制作現場では紅一点の女性。
蟹江瞳(かにえ ひとみ)
CV:沢海陽子
「マロミまどろみ」の作画監督。痩身の中年女性。
熊倉武則(くまくら たけのり)
CV:朝倉栄介
「マロミまどろみ」の美術監督。せっかく仕上げたセル画を猿田に目の前で折り畳まれ、ショックで泣き崩れる。
佐藤道子(さとう みちこ)
CV:沢海陽子
「マロミまどろみ」を放送するテレビ局NBN(NIPPON BROADCASTING NETWORK)の女性社員。放送までにビデオテープを届けろと猿田に厳命する。
猪狩美佐江(いかり みさえ)
CV:小宮和枝
慶一の妻で45歳。もともと病弱で長くは生きられないと医者に診断されていた。猪狩のプロポーズを受け結ばれるも1度流産し、以来子供の産めない身体になってしまった。医者からは手術を勧められているが費用がない為通院を続けている。
自宅で少年バットの襲撃を受けるが、他の被害者のように現実逃避をせず、毅然とした態度ではねのけるのに成功した。
実は長患いと夫の多忙が原因で精神を病んでおり、断水時に風呂を空焚きする、出張に行った夫を待ち侘びて一週間前の料理をだしっぱなしにするなどの奇行をくり返し、猪狩に心労をかけていた。
最後は猪狩の妄想の世界である思い出の街で夫に再会し、自分と添い遂げてくれた感謝と愛情を伝えて息を引き取った。彼女の言葉がきっかけで猪狩は正気を取り戻し、現実へ帰還する。
犬飼悟郎(いぬかい ごろう)
CV:大竹宏
猪狩が逮捕した元泥棒で、彼の同僚となった警備員。51歳。
以前は唐草模様の風呂敷包みを背負った昔気質の泥棒だったが、現在は心を入れ替えて真面目に働いている。刑事を辞めた猪狩を慰め、助言を与える。
月子の父
CV:加藤精三
妻亡きあと月子を厳しく躾けたが、そのせいで月子に恐れられていた。10年前の事件が月子の狂言だと薄々気付きながらも、躾が行き過ぎて娘を内向的な性格にしてしまった後ろめたさから口を閉ざしていた。
バーニーちゃん
CV:渡辺明乃
亀井の部屋に飾られたバニーガールモチーフの美少女フィギュア。レーダーマンと化した馬庭の捜査に協力し、彼に事件解決のヒントを与える。
『妄想代理人』の用語
ダブルリップ
まりあが働く風俗店の名前。電話で客の指名を受け、ホテトル嬢をラブホテルに派遣している。実は暴力団が経営に関わっている。
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目次 - Contents
- 『妄想代理人』の概要
- 『妄想代理人』のあらすじ・ストーリー
- 少年バット
- 犯行
- 模倣犯
- 狂言
- マロミ
- 破裂
- さようなら
- 『妄想代理人』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 鷺月子(さぎ つきこ)
- マロミ
- 猪狩慶一(いかり けいいち)
- 馬庭光弘(まにわ みつひろ)
- 謎の老人
- 謎の老婆
- 少年バット
- 少年バットによる被害者
- 川津明雄(かわづ あきお)
- 鯛良優一(たいら ゆういち)
- 牛山尚吾(うしやま しょうご)
- 蝶野晴美(ちょうの はるみ)/まりあ
- 蛭川雅美(ひるかわ まさみ)
- 狐塚誠(こづか まこと)
- 蛭川妙子(ひるかわ たえこ)
- その他の人物
- 亀井正志(かめい まさし)
- 老人の息子
- 鳩村真祐(はとむら まさひろ)
- 優一の母
- 担任の先生
- 笠明彦(かさ あきひこ)
- 精神科医
- ダブルリップのボーイ
- 半田順次(はんだ じゅんじ)
- 真壁俊介(まかべ しゅんすけ)
- 司会者
- 主人公
- ヒロイン
- 主婦たち
- 蛭川の妻
- 柴崎みどり(しばさき みどり)
- ニュースNA
- 妙子をいじめる少年
- 妙子の友人
- 尚吾の母
- ニュースNA
- ウェイター
- 署員
- 刑事
- かもめ
- 冬蜂(ふゆばち)
- ゼブラ
- サラリーマン
- 男性
- 女子高生グループ
- 鴨原美栄子(かもはら みえこ)
- 団地の主婦たち
- 少年
- 猿田直行(さるた なおゆき)
- 高峰明弘(たかみね あきひろ)
- 平沼芳雄(ひらぬま よしお)
- 龍田慎一郎(たつた しんいちろう)
- 織田伸長(おだ のぶなが)
- 鰐淵良宏(わにぶち よしひろ)
- 鹿山里子(しかやま さとこ)
- 蟹江瞳(かにえ ひとみ)
- 熊倉武則(くまくら たけのり)
- 佐藤道子(さとう みちこ)
- 猪狩美佐江(いかり みさえ)
- 犬飼悟郎(いぬかい ごろう)
- 月子の父
- バーニーちゃん
- 『妄想代理人』の用語
- ダブルリップ
- マロミ狩り
- マロミまどろみ
- スタールビー
- ムーンサファイア
- 男道
- M&F(エムアンドエフ)
- NBN(NIPPON BROADCASTING NETWORK)
- レーダーマン
- 解離性同一性障害
- 『妄想代理人』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「覚えてる、子供の頃?楽しかったよね……全部壊してあげる」
- 「よし……逝きますか。遠くへ」
- 「ね。休みなよ」
- 「たとえ世の中が間違っていようと正しいことはきっとある、だから俺達は生きていける」
- 「俺の居場所がないってことはとっくにわかってるんだよ、居場所がないって現実こそが俺の居場所なんだ!」
- 「マロミ……ごめんなさい……」
- 『妄想代理人』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 10話に登場した鰐淵良宏は2話の絵コンテ担当としてクレジットされているが、これは今敏監督のペンネームである
- 13話にて、10年前の月子がマロミのリードを手放した理由は初潮を迎えたから
- 13話のラストシーンは1話の冒頭にループする
- 8話のサブタイトル「明るい家族計画」は、冬蜂・ゼブラ・かもめの関係から何も生まれない皮肉をこめたもの
- 『妄想代理人』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):平沢進『夢の島思念公園』
- ED(エンディング):平沢進『白ヶ丘-マロミのテーマ』