ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』とは、2019年にフランスで製作されたロマンティック・コメディ。ユーゴ・ジェラン監督が自身の結婚生活から構想を得たラブストーリー。高校時代に出会い結婚したラファエルとオリヴィアに10年後に起きる奇跡。作家としての成功を謳歌するラファエルが妻のオリヴィアのいない「もうひとつの世界」へ迷い込む。そこには有名ピアニストとなり、まばゆい輝きを放つオリヴィアがいた。ラファエルは異次元の世界に住むオリヴィアの愛を取り戻そうと奔走する。
メラニー(演:カミーユ・リュルチェ)
ラファエルのもうひとつの世界での同僚。ラファエルとは恋人同士であり、自宅に来ることもある。ラファエルが今の世界に飛ばされた初日に中学校で顔を合わせ、その愛想のなさに傷つく。ラファエルとオリヴィアが自伝の打ち合わせを終えてカフェを出てきたところでバッタリ出会ったが、実は2人を尾行していたと自白する。2人がお似合いのカップルだと認め、いさぎよく身を引く。
カミーユ・リュルチェ
1986年パリ出身。4歳でピアノを始める。その後、ヴィオラも習得。テレビや映画で女優業に進出する。歌手としても知られる。2013年『グランドセントラル』でレア・セドゥと共演。
マルク・デシャネル(演:アモーリー・ド・クレエンクール)
もうひとつの世界でのオリヴィアを長年公私ともに支えてきたエージェント兼恋人。オリヴィアがカマルグの家にラファエルを招待したことに驚く。オリヴィアとの結婚をずっと引き伸ばしてきたが、ラファエルの出現に危機感を覚え、ついにオリヴィアにプロポーズする。
アモーリー・ド・クレエンクール
1984年フランス出身。2002年舞台デビュー。同時に映画俳優としてのスタートを切る。以後、数多くのテレビドラマや舞台で活躍している。
ガブリエル(通称:ガブス)(演:エディス・スコプ)
オリヴィアの祖母で唯一の肉親。パリ郊外にある老人施設で余生を送っている。近年記憶が多少あやふやになる傾向が強まっていて、オリヴィアの顔を忘れることもある。オリヴィアは彼女を定期的に訪ね、一緒にピアノを弾くことを楽しんでいる。オリヴィアが公演する劇場に指定席を持ち、コンサートには可能な限り出向く。もうひとつの世界でガブスがマルクに婚約指輪を託したことを知ったラファエルは、オリヴィアとマルクの結婚に衝撃を受け、起死回生の策に出る。
エディス・スコプ
1937年パリ出身。女優として60年以上のキャリアを持つ。1960年『顔のない目』で映画デビューし、26作以上の出演歴を誇る。2001年『ジェヴォーダンの獣』ではヴァンサン・カッセルの母親を演じた。2019年6月に死去。
モルガン(演:ジュリエット・ドル)
花屋に勤めているフェリックスの恋人。3年前にフェリックスと別れるが、もうひとつの世界で投函されなかった何通ものフェリックスの手紙をラファエルから渡され、フェリックスへの愛を再認識する。
ジュリエット・ドル
1986年フランス・トゥール出身。2003年にフランス馬術チャンピオンになる。2008年にはカール・ラガーフェルドの短編映画『パリ・モスクワ・フォー・シャネル』に出演。2013年にはギヨーム・カネの短編映画『イヴレス』に出演。1993年にモンテカルロ・バレエ団の芸術監督に就任したジャン・クリストフ・マイヨはジュリエット・ドルの父親。
『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』の用語
万年筆のカートリッジ
万年筆を使う人は近年減ってきているが、ボールペンが汎用されるようになる前には人気があった。その万年筆に必要なインクの補充液がカートリッジと呼ばれる細い筒に格納されている。カートリッジのインクが無くなると、それを取り出し、インクが充填された新しいカートリッジを万年筆に差し込み使用する。
ミュッセ
アルフレッド・ルイ・シャルル・ミュッセのことである。フランスの有名なロマン主義の作家。
高校の卒業試験
フランスでは卒業前年の6月に行われるバカロレア(通称:BAC・高校卒業資格試験)という「高校終了証」がなければ大学に進学できない仕組みになっている。
オデオン座
パリを代表するオデオン座は、フランス革命前の1782年に有名なコメディ・フランセーズ劇団の劇場として建立。度重なる火災や革命・戦争などで損傷するも、その度に再建されて現在に至る。
ボブン
目次 - Contents
- 『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』の概要
- 『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』のあらすじ・ストーリー
- ラファエルとオリヴィアの出会いとすれ違い
- 「もうひとつの世界」への移行
- 元の世界への足掛かり
- ラファエルの覚醒
- 『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- ラファエル・ラミス(演:フランソワ・シヴィル)
- オリヴィア・マリニー(演:ジェゼフィーヌ・ジャピ)
- 協力者
- フェリックス(演:バンジャマン・ラヴェルネ)
- 別世界の人物
- メラニー(演:カミーユ・リュルチェ)
- マルク・デシャネル(演:アモーリー・ド・クレエンクール)
- ガブリエル(通称:ガブス)(演:エディス・スコプ)
- モルガン(演:ジュリエット・ドル)
- 『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』の用語
- 万年筆のカートリッジ
- ミュッセ
- 高校の卒業試験
- オデオン座
- ボブン
- ハッピーアワー
- ラメキン
- リストレット
- カマルグ
- 『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- シャドーのモデルはオリヴィアに決定
- オリヴィアに贈られる由緒ある婚約指輪
- 愛の証しであるトロフィー
- 憧れのSF作家としてデビュー
- フェリックスがラファエルのエージェント
- オリヴィア「分かってよ!私は悲しいの。一緒に暮らしているあなたにずっと無視されている。こんなはずじゃなかった。この10年間いろんなことがあったけど、まさかここまでイヤな男になるなんて」
- ラファエルの最新作『ゾルタン 最後の旅』で姿を消すシャドーに自分を投影するオリヴィア
- ラファエルのあまりの下手さに絶句するフェリックス
- ラファエル「君が疲れているならまた今度会おう」
- フェリックス「このテーブル頑丈だね」
- フェリックス「それは本心か?ひどすぎるぞ。冷たい奴だな。見損なったよ。オリヴィアはこの世界に存在している。この俺もな。今のままだとまたすべてを失うぞ」
- 演奏後、ラファエルは客席から消えていた
- 『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 撮影前に行われたプラハ旅行
- 主役2人は実生活でもカップルに
- フランスでは校庭に「卓球台」
- ラファエルがオリヴィアに贈ったピアノ
- フェリックスはどちらの世界でもモルガンと3年前に破局
- 「気を失って恋に落ちた」がもうひとつの世界にも
- オリヴィアのファッションにも注目
- フランソワ・シヴィルが俳優になったきっかけ
- ジョセフィーヌ・ジャピは4カ月間ピアノを猛練習
- オリヴィアの自宅でのディナーシーンは笑いの渦に
- ドラマを盛り上げる「男同士の友情」
- 撮影に生かされた2人の友人関係
- フランソワ・シヴィルとジョセフィーヌ・ジャピの意外な縁
- オリヴィアがラストに弾くピアノ曲
- 『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:Sage「Someday Baby」
- 挿入歌: David Fesliyan「Assault Team」
- 挿入歌:June and the Jones「The Color of the Wheat Fields」
- 挿入歌:Chilly Gonzales「Armellodie」
- 挿入歌:Matthew Margeson「Go Mode」
- 挿入歌:Hugh Coltman「All the Lovers come and go these days」
- 挿入歌:Sage「Only Love」
- 挿入歌:Franz Schubert「Standchen(Serenade)」
- 挿入歌:Electric Guest「Waves」
- 挿入歌:Francoise Hardy『Le Temps de I’Amour」
- 挿入歌:Johann Sebastian Bach「Concerto pour piano et orchestra BWV.1052」
- 挿入歌:Gabriel Faure「Trois romances sans paroles」
- 挿入歌:Frederic Chopin「Fantaisie impromptu in C# minor op.66」
- 挿入歌:June and the Jones「Wild」
- 挿入歌:Franz Liszt「Liebestraum by No.3 in A-Flat Major」
- 挿入歌:King Harvest「Dancin’ in the moonlight」
- 『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』の予告動画