カイドウ（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

ドレスローザ編

カイドウはこれまで、海賊として7度の敗北、1人で海軍及び四皇に挑み捕まること18回、1000度を超える拷門、首吊り、ギロチン、串刺し等の死刑執行40回など、様々な危機を迎えてきた。しかし、誰もカイドウを殺害する事ができなかった。カイドウはやがて死ぬ事を望むようになり、自殺を始める。しかし、それでも死ぬ事はできなかった。それからカイドウは自分が死ぬ為の戦争を起こそうと考える。そして、闇ブローカーであるジョーカー（招待は王下七武海のドンキホーテ・ドフラミンゴ）から人造悪魔の実『SMILE』や、元政府の科学者であるシーザー・クラウンが開発した毒ガス兵器を仕入れていた。

ある日、カイドウは空島を訪れ、空島から飛び降り自殺を決行する。カイドウは地上に激突するが、傷一つ負っていなかった。カイドウが落ちた場所は『最悪の世代（ルフィと同期の億超えの海賊に黒ひげを加えた海賊達の総称）』のキッド海賊団、ホーキンス海賊団、オンエア海賊団による海賊同盟の会談場所だった。カイドウは元から傘下だったオンエア海賊団を除く2つの海賊団を叩き潰し、自身の拠点であるワノ国へと連れ帰った。

カイドウは以前戦ったおでんの息子であるモモの助と、臣下の錦えもん達が20年の時を越えて現れたことを知る。カイドウは『ラフテル』へと渡ったおでんが知ってあったであろう秘密を聞き出すために、追手を放った。

ゾウ編

カイドウは取引を行っていたドフラミンゴがルフィとローの海賊同盟に敗れた事を知る。『SMILE』で最強の軍勢を作ろうと思っていたカイドウは、取引を邪魔された事に怒り、ルフィとローをターゲットにした。
その時、自身に最後まで抵抗したキッド海賊団の船長であるユースタス・キッドを打ちのめしていた。

世界会議（レヴェリー）編

ルフィはサンジを取り戻す為に四皇ビッグ・マムの元を訪れた。自身の取引を邪魔したルフィがビッグ・マムの元を訪れていた事にカイドウは激怒した。
その後、カイドウはビッグ・マムから連絡を受ける。ビッグ・マムは大暴れしていったルフィにターゲットにしていた。ビッグ・マムは「麦わらの首はおれが取らねェと顔潰れっぱなしだってんだよ！お前、おれにでかい借りがあるよね。カイドウ。」と言うが、カイドウは「あの小僧に恨みがあるのはおれだ！来るなら殺すぞリンリン（ビッグ・マムの本名）！」と返した。

ワノ国編

モンキー・D・ルフィとの邂逅

その後、ルフィやモモの助達がワノ国へやって来る。カイドウは巨大な龍の姿でルフィ達が拠点としていたおでん城がある九里へとやってくる。その時、カイドウは酔っており、部下であるジャックから酔った勢いで久里を滅ぼしてしまう事を危惧された。その場にいたホーキンスはカイドウを鎮めるために「ルフィ達がおでん城に隠れている」と話した（カイドウを鎮める為の嘘が当たっていた）。カイドウは火の玉を吐きおでん城を破壊する。
それを見ていたルフィはカイドウの前に姿を現し、攻撃を仕掛けた。ギア4になり、龍の姿のカイドウを地に落とすが、カイドウは平然としていた。人の姿になったカイドウは一撃でルフィを倒した。カイドウは「ぶち込んどけ。心をへし折りゃいい戦力になる。」と話し、部下にルフィを運ばせようとした。その時、ルフィは気を失いながらも覇王色の覇気を発し、カイドウの部下を気絶させた。それを見たカイドウは「お前もか…！キッドのガキも"覇王色"…！何人もいらねェんだよ…覇王なんて。」と話し、帰っていった。

ビッグ・マム／シャーロット・リンリンとの同盟

その後、ワノ国にビッグ・マム海賊団が現れる。ビッグ・マムはカイドウの部下のクイーンに連れられてカイドウの元へやってきた。鎖で縛られていたビッグ・マムをカイドウは開放するように言った。そして2人は夜通しで殺し合いを始める。しかし翌日には肩を組み、互いの海賊団で海賊同盟を結ぶ事を話した。

鬼ヶ島での決戦

ワノ国では年に一度、火祭りという祭りが行われる。その日は黒炭オロチがほとんどの部下を連れて、カイドウの居城・鬼ヶ島へ赴き、百獣海賊団とオロチ一派との大宴会が行われる。ルフィや赤鞘九人男達はその日を討ち入りの日として、宴会が行われている中、隠密でそれぞれ鬼ヶ島に潜入した。

そうとも知らず、宴会のほうは大盛りあがりを見せる。カイドウはこの宴会中に重大発表を行う予定であり、それに関連する息子のヤマトを探していた。しかしヤマトが見つからないため、キング／アルベルが百獣海賊団の幹部”飛び六胞”を集め、彼らにヤマトを探させることにした。その後カイドウがオロチと酒を酌み交わしていると、20年間赤鞘九人男に扮していたオロチのスパイ・黒炭カン十郎が光月モモの助を連れてやってきた。オロチは20年前と同じ子供のままのモモの助を公開処刑しようと、ライブフロアといイベント会場の高台へとモモの助を引っ張っていく。オロチが長々と口上を述べている中、カイドウも追って高台へと姿を現した。カイドウは予定が狂いまくっている宴会に苛立ちを募らせ、ヤマトが見つかっていない中、重大発表を行った。それは鬼ヶ島を花の都に移す「新・鬼ヶ島計画」というものだった。オロチはそんな計画聞いてないと反発する。カイドウはそんなオロチの首を切り飛ばし、会場にいたオロチの部下に自分の配下になれと迫るのだった。

カイドウの発表の裏では確実に赤鞘九人男達がモモの助を助けに高台へと近づいていた。そして全員揃い、「スナッチ！」という掛け声と共にカイドウに斬りかかる。カイドウはその時赤鞘九人男達の姿に20年前のおでんの姿を重ねた。カイドウは龍の姿へ変身し、赤鞘九人男達と共に鬼ヶ島の屋上へと上がる。そこでおでんの敵討ちに集った赤鞘九人男達と戦った。おでんの技を使う赤鞘九人男達に最初は面食らい傷も負ったが、カイドウは圧倒的な力で赤鞘九人男達をねじ伏せる。そして屋上へ上がってきたビッグ・マムと共にしばし「ひとつなぎの財宝（ワンピース）」について話をしていた。

そこへやってきたのはルフィ、ゾロ、トラファルガー・ロー、ユースタス・”キャプテン”・キッド、キラーの5人だ。カイドウとビッグ・マム VS ルフィ達の戦いが始まる。四皇二人を同時に相手にするのは分が悪いと踏んだロー達は、カイドウとビッグ・マムを分断することにし、その作戦は成功した。カイドウはルフィと二人、鬼ヶ島の屋上で戦いを始める。しかしカイドウの力を前に、ルフィは敗北してしまい、カイドウは空へ浮かばせた鬼ヶ島からルフィを海へと無慈悲に落とすのだった。

ルフィ敗北の報は鬼ヶ島全土を駆け巡り、カイドウも侍達に降伏するように促した。しかしルフィは再びカイドウの前に現れる。桃色の巨大な龍に乗って鬼ヶ島まで戻ってきたルフィにカイドウは、何故助かったのか、その桃色の龍は何者なのかと問う。桃色の龍は、くノ一・しのぶの悪魔の実「ジュクジュクの実」の能力で20年分の成長をしたモモの助だった。

ルフィとカイドウの三度目の戦いが始まる。カイドウはルフィとの戦いが楽しくなってきて、突然酒を飲みだした。カイドウは酒を飲むことによって「酒龍八卦（しゅろんはっけ）」という酔うことで自身のさまざまな特性を引き出す状態に入った。突然笑いだしたり、かと思えば落ち込んだりと、カイドウはルフィが戸惑うほどコロコロと状態を変えていく。そして「酒龍八卦」で最も凶悪な状態に入り、「咆雷八卦（ほうらいはっけ）」という技を繰り出す。ルフィは見聞色の覇気を使ってわずか先の未来を読んでいたが、カイドウの「咆雷八卦」のスピードが早すぎてルフィは防ぐことができなかった。そしてカイドウはもう一度「咆雷八卦」をルフィに打ち込もうと金棒を振り上げる。しかしそこに世界政府の命を受けたCP-0が乱入してきて突然ルフィを押さえつけた。ルフィは動揺し、そしてカイドウは振り下ろす金棒を止めることができず、「咆雷八卦」がルフィに直撃する。ルフィの”声”は完全に消え、カイドウは戦いの邪魔をしたCP-0を怒りに身を任せて叩きのめした。

不本意な形でルフィとの戦いが終わってしまったカイドウは、鬼ヶ島城内へ戻り侍達にモモの助を引き渡すように叫ぶ。そしてモモの助が降伏を宣言するまで戦いはやめないと言った。しかし突然カイドウは屋上に何か強い気配を感じる。そう思いながら屋内から天井を見上げていると、天井から突然伸びてきた巨大な手に龍の姿を鷲掴みにされた。カイドウはそのまま謎の手に引っ張られ、再び鬼ヶ島の屋上へとやってくる。そこには髪の毛や服を真っ白に変えたルフィがいた。

カイドウとルフィの最後の戦いが始まる。ルフィは窮地に陥ったことで悪魔の実「ゴムゴムの実」、本当の名前を「ヒトヒトの実 幻獣種 モデル“ニカ”」の力を”覚醒”させたのだ。戦いを邪魔されたまま終わってしまったことに不満があったカイドウは、またルフィと戦えることを喜ぶ。そして全てを出し切ってルフィと戦いが始まった。

ルフィの”覚醒”能力はカイドウの予想を上回るほどふざけた能力だったが、カイドウのほうがまだ優勢に見られる場面も多くあった。そして互いに最後の大技を出し合い勝負をする。カイドウは「火龍大炬（かえんダイコ）」で自らを炎で包み、何倍もの巨大な炎の龍を形成する。そしてその炎の龍の状態で敵に突進し噛みつく攻撃「昇龍 火焔八卦（しょうりゅう かえんはっけ）」を繰り出した。しかしルフィのギア5状態で繰り出される「ゴムゴムの猿神銃」に押し切られ、地面に叩きつけられる。そしてそのまま鬼ヶ島を突き抜け、地下深くのマグマ溜まりへと落ちていった。

こうしてカイドウとルフィの戦いは、カイドウの敗北という形で幕を閉じた。

カイドウの関連人物・キャラクター

ビッグ・マム／シャーロット・リンリン

異名：ビッグ・マム、天候を従える女
年齢：68歳
身長：880cm
懸賞金：5000万ベリー → 5億ベリー → 43億8800万ベリー
肩書き：四皇、万国女王
所属：羊の家 → ロックス海賊団船員 → ビッグ・マム海賊団船長
所属船：クイーン・ママ・シャンテ号
悪魔の実：ソルソルの実（超人系）
覇気：覇王色、武装色、見聞色
出身地：偉大なる航路
誕生日：2月15日
血液型：X型
好物：甘いお菓子
一人称：おれ
笑い方：ハ～ハハママママ

CV： 藤田淑子（571話）→ 小山茉美（786話～ ）

カイドウと同じ『四皇』の1人。多数の子供を生み、子供達と共にビッグ・マム海賊団を結成している。
ソルソルの実の能力者であり、物体に魂を与えて自我を持たせることができる。炎や雷雲など、実体がない物にもこの能力は有効である。
お菓子を何よりも好む。魚人島を保護していた事があるが、その条件として魚人島のお菓子を献上するように求めていた。時折、食べたいお菓子を食べられないと、癇癪を起こす。そうなると目的のものを食べるまで暴走し破壊を始める。その状態のビッグ・マムは理性を失っており、実の息子さえ殺害した。
『万国（トットランド）』という自身の国を持っており、全ての種族が集う国を目指している。

元はロックス海賊団に所属しており、カイドウとは仲間だった。カイドウには悪魔の実「ウオウオの実 モデル“青龍”」を譲ってやったという貸しがある。

ホールケーキアイランド編でルフィに縄張りに入られ、大暴れされて逃げられた。その事からルフィをターゲットにした。ルフィを追ってカイドウが拠点にしているワノ国へ入国しようとする。その際、キングよって滝から落とされた事により一時的に記憶喪失となる。その後、クイーンによってカイドウの元へ連行される。カイドウと対面したビッグ・マムは殺し合いをするが、翌日にカイドウの海賊団と同盟を組むことを決めた。後日火祭りの夜に行われた宴に参加。討ち入りしてきたルフィや侍軍団達と戦い、トラファルガー・ローとユースタス・”キャプテン”・キッドを相手に戦うも敗北する。

ビッグ・マム／シャーロット・リンリン（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

ビッグ・マム（本名：シャーロット・リンリン）は、『週刊少年ジャンプ』の大人気海賊漫画『ONE PIECE（ワンピース）』の登場人物。
偉大なる航路（グランドライン）の後半の海・新世界に皇帝のように君臨する4人の大海賊・四皇の内の1人。お菓子の為なら一国を滅ぼしてしまう凶悪な人物。43人の夫を持ち、その夫との間に85人の子供を産んでいる。その子供達とビッグ・マム海賊団を結成しており、その船長を担っている。ワノ国編でトラファルガー・ローとユースタス・”キャプテン”・キッドに敗れ、四皇の座を退いた。

白ひげ／エドワード・ニューゲート

異名：白ひげ、世界最強の男、世界最強の海賊
所属：ロックス海賊団船員 → 白ひげ海賊団船長
所属船：モビー・ディック号
肩書き：元四皇
懸賞金：50億4600万ベリー
出身地：偉大なる航路 新世界 スフィンクス
年齢：享年72歳
誕生日：4月6日（46=しろ）
身長：666cm
星座：おひつじ座
血液型：F型
好物：酒、安い食べ物
笑い方：グララララ
武器：最上大業物12工 薙刀「むら雲切」
悪魔の実：グラグラの実（超人系）
覇気：覇王色、武装色、見聞色

CV：有本欽隆（151話 ～ 567話）→ 大友龍三郎（962話～ ）

カイドウと同じく『四皇』だった男。『世界最強の男』と呼ばれていた。
グラグラの実の能力者で、自在に地震を引き起こす事ができる。今ではその能力は黒ひげに受け継がれている。
元ロックス海賊団の船員であり、カイドウとは仲間であった。

自身の海賊団の2番隊隊長であるポートガス・D・エースが海軍に処刑される事が宣言され、それを防ぐために自身の海賊団と、傘下の海賊団を動かした。それにより『マリンフォード頂上戦争』が勃発した。カイドウはその戦争に介入しようとしていたが、赤髪海賊団により阻止されている。白ひげはこの戦争で命を落としている。

白ひげ／エドワード・ニューゲート（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

白ひげ（本名：エドワード・ニューゲート）とは、『週刊少年ジャンプ』の大人気海賊漫画『ONE PIECE（ワンピース）』の登場人物。
海賊王ゴール・D・ロジャーと渡り合った大海賊。新世界に皇帝のように君臨する4人の海賊四皇の1人。悪魔の実「グラグラの実」の能力者で「世界最強の男」と称されていた。
ロジャー、エース、おでんといった重要人物と大きく関わっている。マリンフォード頂上戦争の戦いで死亡した。