カイドウ（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

咆雷八卦（ほうらいはっけ）

「雷鳴八卦」の強化版。「殺戮上戸」の状態で金棒「八斎戒」を両手に持ち、「雷鳴八卦」を放つ。目にも留まらぬ速さで繰り出される技にルフィは為す術もなく、見聞色の覇気でわずかな未来を見ているにも関わらずよけることができなかった。ルフィはこの技を二度喰らい、直撃を受けた二度目では完全に気を失い、ルフィの”声”は一時的に消えた。

大威徳雷鳴八卦（だいいとくらいめいはっけ）

「雷鳴八卦」の超強化版。筋肉を膨張させた獣人型の状態で、両手で金棒「八斎戒」を持ち「雷鳴八卦」を全力で叩き込む。金棒には武装色の覇気と覇王色の覇気をまとわせており、悪魔の実「ゴムゴムの実」の”覚醒”状態に入ったルフィでさえ防御しきることはできずダメージを負った。カイドウの獣人型単身で放つ最強技である。

火龍大炬（かえんダイコ）

獣型の龍の姿の時に全身に炎をまとう技。通常の龍の状態でも大きかったが、この技で炎をまとうことで、鬼ヶ島全体を覆うほどのさらに巨大な炎の龍へと変身を遂げる。またまとっている炎は灼熱であり、鬼ヶ島のドクロ部分の角を一瞬で溶かすほどだった。

昇龍 火焔八卦（しょうりゅう かえんはっけ）

本編で見せたカイドウ最大の大技。「火龍大炬」で形成した炎の龍で空へと舞い上がり、上空の敵に突進、炎の龍で噛みついた。ルフィとの戦いで最後に出した技であり、ルフィの最後の大技「ゴムゴムの猿神銃」に対抗して放った。しばしの間受け止めることができたが、最後にはカイドウが敗北する。

カイドウの来歴・活躍

過去

ロックス海賊団への加入

カイドウは若かりし頃に『ロックス海賊団』に見習いとして所属していた。ロックス海賊団とは、『世界の王』を目指した『ロックス・D・ジーベック』という人物が、ある儲け話を元に結成した海賊団である。ロックス・D・ジーベックは『ゴール・D・ロジャーの最初にして最強の敵』と称された人物である。ロックス海賊団には、後に四皇となる『白ひげ』『ビッグ・マム』、後世に名を残す大海賊『金獅子のシキ』『キャプテン・ジョン』などが在籍していた。

ゴッド・バレー事件

38年前、西の海（ウエストブルー）にある世界政府非加盟国ゴッドバレーで、天竜人（世界貴族）による先住民一掃大会という名の殺人ゲームが行われた。大会の商品は、悪魔の実「リュウリュウの実 モデル”青龍”」と「ニキュニキュの実」。その情報を得たロックス海賊団は、ゴッド・バレーへと進撃。ロックス海賊団のメンバーは悪魔の実を手に入れるために、ゴッド・バレーへと上陸した。そんな中、ビッグ・マムが一番最初に悪魔の実の保管場所に到達し、「リュウリュウの実 モデル”青龍”」を手に入れた。カイドウはこのときビッグ・マムから悪魔の実「リュウリュウの実 モデル”青龍”」を譲ってもらい能力者となったと考えられる。

この時の襲撃でロックスは後に海賊王となるゴール・D・ロジャーと海軍中将モンキー・D・ガープによって倒さる。ロックス海賊団は壊滅。その場にいた天竜人やその奴隷は守られた。この事件は後に「ゴッド・バレー事件」と呼ばれるようになるが、ロックスが世界の禁忌に多数触れていたこともあって、世界政府はロックスに関する情報を隠蔽した。そのため「ゴッド・バレー事件」について知るものは当時を知るものの記憶の中に留まるに収まるのだった。

光月おでんとの戦い

その後、カイドウは自身の海賊団である『百獣海賊団』を結成していた。

25年前、カイドウは鎖国国家『ワノ国』の将軍代理だった黒炭オロチと手を組み、ワノ国を牛耳った。カイドウは、ワノ国の職人が作る強力な武器を受け取る代わりに、兵力を貸し与えた。

ある日、ワノ国に前将軍の息子である光月おでんが帰還する。おでんはロジャー海賊団の船に乗っており、グランドラインの最後の島『ラフテル』へと辿り着いた人物であった。その時、オロチはワノ国に武器工場を建て、民を暮らして行けぬ程の賃金で働かせ、歯向かったものを殺害していた。また、将軍の後継者であるおでんの家族もその生命を狙われていた。その横暴を知ったおでんは、すぐさまオロチの城に踏み入った。しかし、おでんはオロチを殺すことができなかった。オロチは『裸踊り1回につき、民を100人助ける事』『造っている船が完成すれば5年後にカイドウとワノ国を出る事』を申し出た。おでんはその申し出を受け入れ、それから毎週、裸踊りを続けた。

23年前、ワノ国に攻め入ったゲッコー・モリア率いる『ゲッコー海賊団』との戦争が勃発し、ゲッコー海賊団を退けた。

20年前、約束の5年が経ったが、オロチとカイドウはワノ国を立ち去る事なく、おでんが慕っていた人物を襲い始める。それを知ったおでんは涙を流し、家臣たちと一緒にカイドウに戦いを挑む事を決めた。カイドウは9人の臣下と共に現れたおでんを百獣海賊団で迎え撃った。その時、カイドウはおでんにより手傷を負わせられる。カイドウを押していたおでんだったが、マネマネの実（触れた人物に自在に姿を変える事ができる悪魔の実）の能力者であるオロチの部下がおでんの息子に化けた事で隙が生じた。カイドウはその隙をついておでんに勝利した。こうしておでんは『釜茹での刑』に処される事になった。
その後、各郷の大名たちが反乱を起こすが、これを返り討ちにして完全にワノ国を手中に収めた。

マリンフォード頂上戦争編

赤髪海賊団との小競り合い

海軍は白ひげ海賊団2番隊隊長であるポートガス・D・エースの処刑を宣告した。それにより、四皇・白ひげ海賊団と海軍、王下七武海の全面戦争『マリンフォード頂上戦争』が勃発する。カイドウはその戦争に介入しようと動き出すが、四皇・シャンクス率いる赤髪海賊団に阻止された。