我妻善逸（鬼滅の刃）の徹底解説・考察まとめ

上弦の陸・獪岳（鬼滅の刃）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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上弦の陸・獪岳とは、『鬼滅の刃』に登場する鬼である。
鬼舞辻無惨直属の十二人の鬼『十二鬼月』の一体であり、妓夫太郎・堕姫に変わって上弦の陸となった。元は鬼殺隊の隊士であり、雷の呼吸の使い手だった。炭治郎の同期である我妻善逸とは同じ師を持つ兄弟弟子の間柄であり、因縁を持っている。

我妻善逸の名言・名セリフ／名シーン・名場面

「雷の呼吸 壱の型 霹靂一閃」

鼓屋敷の中で鬼と遭遇する善逸。恐怖に腰が抜けて動くこともできず、一緒にいた正一に「俺のことはいいから逃げろ」と告げるも、見捨てていけないと拒否される。その言葉に感動し、そんな勇敢で優しい少年を助けられない自分に絶望し、いよいよ襲い掛かろうと迫る鬼を前にした善逸は、恐ろしさのあまり気を失う。
刹那、ゆらりと立ち上がった善逸は、見出しの言葉と共に超高速の居合斬りを放つ。一瞬にして鬼の首を斬り飛ばすも、正気に戻るやいなや「鬼が死んでる、誰がやったんだ」と本気で混乱して大騒ぎする。
これまで無様な姿ばかり見せてきた善逸が、打って変わってすさまじい剣技を披露する名シーン。その直前と直後の醜態も合わせて、我妻善逸というキャラクターの魅力が詰まった場面である。

「俺が直接炭治郎に話を聞く！ だからお前は…引っ込んでろ！！」

炭治郎が背負っていた箱の中にいるのが鬼（＝禰豆子）であることに気付き、これを刺し殺そうとする伊之助。身を盾にしてそれを止める善逸。「なぜその中にいるのが鬼だと分かっているのに止めるのか」と伊之助に罵られた善逸が、彼の拳打を受けながら返したのが見出しの言葉である。
善逸は非常に優れた聴覚の持ち主で、音によって他人の感情や人柄を推し測ることができる。彼が炭治郎に比較的素直に心開いたのも、「炭治郎は今までに聞いたことがないほど優しい音がする」という独自の分析によるところが大きい。その炭治郎が“自分の命より大事”とまで言い切ったのだ、中に入っているのが鬼であろうと守らなければならない。誰に頼まれたわけでもなく、善逸は己で己にそう誓ったのだ。
前後不覚になっている時以外ひたすら不甲斐ない善逸が、並みならぬ男気を見せつける名シーン。このセリフを聞いて「善逸のファンになった」という人も少なからず存在する、戦闘以外ではごく珍しい彼の大きな見せ場である。

「霹靂一閃 六連」

鬼に毒を打ち込まれ、次第に手足が動かなくなっていく善逸。勝利を確信する鬼に対し、朦朧とする意識の中、善逸は師である桑島の言葉を思い出す。
「善逸極めろ 泣いていい逃げてもいい ただ諦めるな 信じるんだ地獄のような鍛錬に耐えた日々を お前は必ず報われる 極限まで叩き上げ 誰よりも強靭な刃になれ！！」
師から伝授された雷の呼吸、その最初の型しか満足に修得できなかった自分。そんな自分を決して見捨てずに鍛えてくれた桑島。その恩に報いるかのように、彼の言葉を証明するかのように、善逸は残った全ての力を使って六連続で“雷の呼吸 壱の型・霹靂一閃”を繰り出し、鬼を斬り捨てる。
善逸と桑島の絆に胸打たれ、彼が繰り出す超高速の六連撃に度肝を抜かれる、息を持つ貸せぬ名シーン。普段の無様さを一瞬で返上するアンションシーンのカッコよさこそ、善逸というキャラクターの真骨頂である。

「禰豆子ちゃんは俺が守る」

魘夢が本性を現し、乗客を守ろうと奮戦する禰豆子。彼女が窮地に陥った時、雷光と共に善逸が駆けつけて敵を切り払い、上記のセリフを言い放つ。
臆病で、ヘタレで、「どうせ任務ですぐ死んじゃうからその前に結婚してくれ」と道行く女の子に声をかけまくっていた善逸だが、禰豆子と出会ってからは彼女一筋である。その言葉が口先だけのものではないことを証明したこの鮮烈な登場シーンは、まさにヒーローが参上したがごとくであり、男女の機微に疎い禰豆子でさえ一瞬善逸に見惚れていた。
しかし実際のところ、この時善逸はまた魘夢の夢に半ば囚われた状態で、直後に鼻提灯を膨らませていた。せっかくのカッコいい姿が台無しで、あまりの落差に禰豆子も目の前に敵がいるというのにポカンとした顔で彼を眺めている。
見方を変えれば「夢うつつの状態ですら禰豆子の窮地に駆けつけた」ということでもあり、それはそれですごいことなのだが、最後が締まらないのはいかにも善逸らしい。

無惨との戦いで見せた火雷神

無惨との最終決戦で善逸が見せた火雷神。ヘタレで弱虫だった善逸が、足が潰れても諦めることなく、何度も無惨に立ち向かっていく姿に胸が熱くなる。眠らずに技を繰り出せるようになったことからも、善逸の成長が感じられる。

我妻善逸の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

ファンから愛されるキャラクター

ヘタレなキャラクターである善逸だが、ファンからは愛されている。シリアスな展開でも彼の言動によってそこまで重くなりすぎないことが多い。また、怖がりなのに子供を守ろうとしたり、戦闘シーンはかっこよかったりと、普段の彼とのギャップに心を掴まれてしまうのだ。ファンの間では「我妻善逸を崇める会を創設したい」なんて声も。
ギャグ多めのヘタレキャラでありながらも、正義感や優しさを持っていることが、善逸が愛される理由なのだ。