シュタインズ・ゲート ゼロ(STEINS;GATE 0)のネタバレ解説・考察まとめ

『シュタインズ・ゲート ゼロ』とは、5pb.製作の同名ゲームを原作としたアニメ作品であり、前作『シュタインズ・ゲート(STEINS;GATE)』の続編。前作で大学の友人と偶然タイムマシンを開発してしまった岡部倫太郎は、幼馴染である椎名まゆりを救うために奮闘するが、その結果恋人となった牧瀬紅莉栖を失うこととなる。第1作目の物語における分岐点となった第23話から続く「β世界線」において、岡部倫太郎が辿る運命を描く。これは、救えなかった「未来」の物語。

電話レンジ(仮)によって過去に送られたメールのことで、一度に送れる文字数には限りがある。受信した過去の人間の行動がメールの内容によって変化し、過去改変が発生した場合、未来ではメールそのものが送られなかったことになるため、受信したメールがあっても送信履歴は残らない。
電話レンジ(仮)を破棄したことにより、Dメールは送れなくなっている。

運命石の扉(シュタインズ・ゲート)

世界線変動率1.048596%の、α世界線とβ世界線の間に位置する世界線。本来は何かしらを選択しなければならない場面や、選択した場面で岡部が発する造語であったが、一連の出来事を経て「紅莉栖もまゆりも助かり、第三次世界大戦も惹き起こされない最も平和な世界線」を指す言葉として転用された。アトラクタフィールドの影響を受けない、岡部たちが最終目標とする世界線。

α世界線

紅莉栖は生存しているが、まゆりの死が確定している世界線。2034年にタイムマシンを完成させたSERNによってディストピアが構築される。

β世界線

今作の舞台となる世界線。まゆりの死は回避されるが、紅莉栖がラジ館で死亡している。
2025年に第三次世界大戦が勃発し、ダルがタイムマシンを完成させて鈴羽を乗せることになる。

SERN(セルン)

スイスとフランスの国境付近にある世界最大級の素粒子学研究所。現実の欧州原子核研究機構「CERN」をモチーフにしている。
α世界線では、タイムマシンを完成させてディストピアを構築する。

アマデウス

かつて紅莉栖が提唱した「人の記憶や感情は脳の電気信号のパターンによるもの」という理論を基に、人の記憶をデータ化して保存し、それをべエースとして構築した人工知能。
岡部は紅莉栖の顔見知りであったことから、紅莉栖の記憶から作られた「アマデウス」のテスターを引き受けることになる。

エル・プサイ・コングルゥ

特に意味はない。岡部にとっての挨拶のようなもので、「鳳凰院凶真」の封印と同時に使わなくなった。

『シュタインズ・ゲート ゼロ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

牧瀬紅莉栖「だから戻りなさい、岡部倫太郎!あなたがここにいるのは夢でしかない!現実に帰るの!」

β世界線で喪った紅莉栖にα世界線で再会した岡部は、紅莉栖のいない現実に打ちのめされ、β世界線へ戻る意味を見失っていた。そんな岡部に、紅莉栖はα世界線の岡部もまゆりを喪って苦悩していることを明かす。岡部もまゆりも大切であるゆえに、二人が幸せであるならば紅莉栖は自らが消えてもいいという覚悟で紅莉栖は岡部を説得するというシーンで紅莉栖が放った台詞。紅莉栖の強い意思が宿るセリフだ。

牧瀬紅莉栖「指切りげんまん、ウソついたら海馬に電極ぶっ刺す。指切った!」

元の世界線に戻る岡部と指切りを交わす紅莉栖

「必ず元の世界線に戻り、幸せになる」という紅莉栖の願いを引き受けた岡部。二人は指切りで約束をして、それを必ず成し遂げなければならない強固なものにする。ちなみに、「海馬に電極ぶっ刺す」という紅莉栖のセリフは、前作の名言(迷言?)の1つである。まさに「紅莉栖らしさ」を表した、しかしどこか切ないセリフだ。

牧瀬紅莉栖「あなたに会えて、よかった…」

別れを惜しむ岡部と紅莉栖

いよいよ、岡部が元の世界線に戻る瞬間が来た。紅莉栖を愛おしく思う岡部も、岡部を愛おしく思う紅莉栖も本心では離れがたい。しかし、岡部には紅莉栖との「約束」がある。名残惜しい思いを抱えた二人は、最後にキスを交わして別れる。この「キス」という行為は、前作でも二人の「別れ」のシーンの象徴として用いられている。見比べて見るのも楽しみの一つだ。

岡部倫太郎「我が名は、凶真!そう。ラボメンNo.001、このラボの創設者にして、混沌を望み、世界の支配構造を覆す、狂気のマッドサイエンティスト!鳳凰院凶真だ!」

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