Left 4 Dead(レフト フォー デッド/L4D)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「Left 4 Dead」は、2008年11月18日にValve Softwareから発売されたFPSゲーム。一人用のキャンペーンモードのほか、4人での協力プレイにも対応している。いわゆる「ゾンビもの」のFPSではあるが、鈍重な動きはなく、ゾンビが全速力で走って襲いかかってくるというビジュアルは多くのプレイヤーにインパクトを与えた。現代のアメリカ北東部、ペンシルバニア州にて、ウイルスによる感染者が発生。フランシス、ルイス、ビル、ゾーイの4人は、ゾンビで溢れる都市から脱出すべく行動を開始した。

森から出発し、SOSを打診するために農家を目指す開けた場所が多いマップ。森、トンネル、橋、駅、農家の5つの章に分かれている。
プレイ時間はおよそ45分~75分。障害物やこもる場所が多いため、それらを活用できるかどうかがクリアの鍵となる。また、フィナーレとなる農家は2階建てなので、その構造をうまく利用できれば最後のラッシュを切り抜けやすくなる。

CRASH COURSE

2009年9月30日に配信されたマップ。路地とトラック置き場の2章構成の短いマップで、プレイ時間も30分程度。時系列的には「NO MERCY」と「DEATH TOLL」の間になる。
4人は「NO MERCY」でヘリに乗って脱出したが、パイロットがウイルスに感染したことでヘリは墜落。4人は街中から脱出用の車を確保するためにトラック置き場を目指す。マップ自体は短いものの、難易度は決して低くはない。

THE SACRIFICE

2010年10月5日に配信されたマップ。埠頭、船、港の3章構成となる短いマップだが難易度は高い。このマップのみフィナレーでのクリア条件が特殊な形になっている。3台の発電機を起動させて橋を下ろした後、橋の上にメンバー全員を移動させ、橋の上昇スイッチを押すという手順を踏む必要がある。しかし、橋の上昇スイッチを押すと必ず3台の発電機の内1台が止まってしまうので、誰かが発電機を再起動しなくてはいけない。発電機の再起動に向かったメンバーは、再起動と同時に橋が上昇し始めるので橋の上に戻れなくなる。つまり、このマップをクリアするにはタイトル通りメンバーの誰かを犠牲にしなければならなくなっている。

THE LAST STAND

2009年4月21日に配信されたマップで、サバイバルモード専用となっている。灯台を中心とした狭い場所で大量の敵を迎え撃つマップ。灯台はかなり高い建物なので高所を取るのは容易だが、崖に建っているので敵の攻撃でふっとばされるとそのまま海に落下してしまうという大きなリスクもある。

対戦プレイ

4人対4人の対戦モード。一方のチームがが生存者、もう一方のチームがウィッチを除く特殊感染者となって、どちらが敵の攻撃をうまくやり過ごせたかを競うラウンド式となっている。なお、感染者側はどの特殊感染者が割り当てられるかはランダムとなっている。ただし、タンクは一定間隔でしか選ばれない。

生存者側の目的はセーフルームへたどり着くこと、感染者側の目的はそれを妨害することとなっている。プレイヤーはセーフルームへ入るまでを1ラウンドとし、生存者側と感染者側を交互にプレイする形となる。使用されるマップはキャンペーンモードの「NO MERCY」「DEATH TOLL」「DEAD AIR」「BLOOD HARVEST」4つのマップとなっているが、回復アイテムや壊れる壁の数などが若干変更されている。

スコアについては、生存者4人の平均進行距離 + ヘルスボーナス × ゴールした人数 × MAPの難易度の方程式で算出される。なお、ヘルスボーナスはゴール時の各プレイヤーのヘルス量から算出される他、ゴール時に所持しているメディキットとピルの数も加算される。

サバイバルモード

無限に出現する敵を倒しながら、生存時間を競うモード。殴り攻撃の制限や特殊感染者の仕様など、キャンペーンモードから変更されているポイントがある。使用されるマップは、本編からの流用15種+新マップ3種となっている。流用マップは本編のものとは構造が異なっており、狭いエリアのみしか移動できない。また、本編ではランダム配置となっていた武器や弾薬、投擲物やガス缶などの位置は固定配置となっている。対戦モードで使えた安全地帯は使えない。

サバイバルモードでは、各マップを規定の制限時間内でクリアすると、その成績に応じて金・銀・銅メダルを獲得できる。各メダル獲得のための制限時間のラインは、それぞれ4分、7分、10分となっている。また、実績にはメダル関連のものもあり、獲得したメダルの総数も記載されている。メダルの獲得状況は「サバイバルモード→ランキング」で確認できる他、実績アイコンの下の[+][-]を押すと、各mapでのメダルの獲得数と種類を確認できる。

基本の難易度はNORMAL相当だが時間経過に従って難易度が上昇する。主に、ラッシュの発生頻度、特殊感染者の出現頻度および同時に出現する頻度が変化する。敵の出現については、AI Directorがランダムに「なにも出現しない時間」を作ることがある。

特殊感染者の性能は、対戦モードに近いか、強化されている。Hunterからの飛びかかり攻撃を受けると周囲の生存者ものけぞる上、のけぞって行動不能になる時間が長い。また、生存者に飛び乗っている時に銃で攻撃しても死なない時間がある。本編と異なり、ひっかき攻撃の際に唸り声を発しないので、攻撃を受けていることに気づきにくい。
Boomerは胆汁をかけられた際の視界の悪化の度合いが悪化している。

難易度

Easy・Normal・Advanced・Expertの4つの難易度がある。難易度による変化は、敵の攻撃力・耐久力、味方を誤射したときのダメージなど。

AI Director

プレイヤーの行動や戦績をリアルタイムで監視し、難易度を変更していくシステム。プレイヤーの体力や残弾数に応じて敵やアイテムの登場パターンを変化させることができるため、プレイのパターン化を防ぐことができる。

フレンドリーファイア(FF)

本作には、味方への誤射判定がある。とはいえ、ゲームの仕様上混戦状態が非常に多いため、以下のような緩和措置がある。
・1発目の誤射まではノーダメージもしくは低ダメージ
・特殊感染者に拘束された状態の味方にはFF判定がない
・敵に囲まれている味方に対しては、体の一部に射撃が当たってもFF判定にはならない
・射撃中に自分の射線を横切った味方に対してはFF判定は発生しない

体力と治療

味方が自分から離れると、離れた味方はその体力に応じて各種の色で縁取りがなされる。縁取りの色が表す味方の状態は以下の通り。
・青:通常
・オレンジ:ダウン中、Boomerにゲロを吐き掛けられている、Hunterに取り付かれている、Smokerの舌に絡め取られれている
・赤:味方に取り付いたHunter

プレイヤーキャラは、HPが低下するに従って、移動速度が低下する。HPが尽きると、味方からはオレンジの縁取りで見えるようになり、助けを呼ぶようになる。本作では、体力がなくなっただけでは死亡とならず、ダウン状態となる。ダウン状態になるとHPゲージの代わりに出血タイマーが作動し、徐々に減っていく。この状態からは自力では復帰できず、仲間に助け起こしてもらえない場合はメーターがゼロになり、死亡となる。また、ダウン中はピストルでの攻撃しかできなくなる。ダウンから復帰できても以下のようなペナルティが発生する。
・タイマー残量に応じた体力でのリスタートとなる
・2回目のダウンからはメーターが短くなり、復帰後の体力も少なくなる。さらにゲーム画面がモノクロになる。
・3回目のダウンは強制的に死亡となる。マルチプレイの際には特定の場所に閉じ込められ、仲間が救出してくれるまで脱出できない。

ダウン回数は、メディキットを使用することでリセットできる。また、HPを恒久的に回復することができる。
死亡した際には、近くのクローゼットなどの中に閉じ込められ、味方からの救出を待つことになる。復活時には、装備がリセット、HPが半減といったペナルティが課せられる。マップ終了間近の場合は特例として、次のマップ開始時に復活となる。

4人がまとめて死亡もしくは行動不能となってしまうとゲームオーバーとなり、リスタートはマップの最初からとなる。
また、高所などから落ちそうになったときもタイマーが発動し、一定時間内に復帰できなければ落下・即死となってしまう。

コミュニケーション

プレイヤー同士は、マイクもしくは、プレイヤーが指しているものを自動的に判断してキャラクターが発言するボイスコマンドメニューを用いることで相互にコミュニケーションが可能。

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