Half-Life(ハーフライフ)のネタバレ解説・考察まとめ

『Half-Life』とは、1998年11月にSierraから発売されたファーストパーソン・シューティングゲーム(FPS)。出現する敵をひたすら倒す流れが一般的だったFPSというジャンルに、謎解きやストーリーの要素を明確に与えた作品として知られている。物理学者「ゴードン・フリーマン」が勤務する研究施設「ブラックメサ研究所」は、実験中の事故により異世界「XEN」と繋がってしまう。そこから現れたエイリアン、事態をもみ消しに来た海兵隊らと戦いながら、フリーマンは施設からの脱出を目指す。

1999年に発売された、本編では敵側となる海兵隊員「エイドリアン・シェパード伍長」を主人公としたスピンオフ作品。本編より謎解き要素が強化されている他、本編で明かされなかった謎についても補完されている。

ブラックメサ研究所で発生した謎の爆発事故をもみ消すために、アメリカ軍から海兵隊が派遣された。しかし、彼らはブラックメサ内部から突如出現したエイリアンの猛攻を受け、主人公・シェパード伍長の乗ったV-22オスプレイも撃墜されてしまう。かろうじて生き延びたシェパード伍長だったが、本隊は壊滅的な打撃を受けたために研究所から撤退し、シェパード伍長は研究所内に取り残されてしまう。シェパード伍長は同じく研究所に取り残された仲間と合流しつつ、事件の首謀者であると思われる科学者ゴードン・フリーマンを追って施設の深部へと向かう。

Half-Life: Blue Shift

2001年に発売された、ブラックメサ研究所の警備員である「バーニィ・カルフーン」を主人公としたスピンオフ作品。バーニィは本編の数少ない生き残りとなり、続編である「Half-Life 2」にも登場する。

ブラックメサ事件の当日、警備員の1人であるバーニィは、セクターCを警備していた。しかし、突然応援要請を受け、セクターGに向かうことになる。そこで謎の爆発事故に巻き込まれたバーニィは、事情もわからないまま施設からの脱出を目指すこととなる。

『Half-Life』のバリエーション

通常版

最初に発売されたオリジナルのもの。日本語版であっても台詞の吹き替えは行われておらず、英語音声・英語字幕となっている。非公式日本語化MODあり。

High Definition Pack(HDパック)

通常版に追加するアドオン。キャラクターや武器などのグラフィックを向上させる。元々は「Blue Shift」のパッケージに同梱されていた。

Half-Life: Source

続編「Half-Life 2」のゲームエンジンである「Sourceエンジン」を用いてリメイクしたバージョン。グラフィックの向上、物理演算の追加、AIの強化、サウンドの変更などが行われている。また、チャプターセレクト機能の追加、メニュー画面の日本語化もなされている。なお、ゲーム中の字幕は日本語化されていない。オリジナル版のMODは使用不可。

規制版

ドイツをはじめとする規制の厳しい地域のバージョンで、日本で販売されているものの一部もこのバージョンとなっている。人間の敵兵がロボットに変更されている、血しぶきが飛ばない、仲間を殺せないといった変更点がある。「Half-Life: Source」にも同様のバージョンがある。

Black Mesa: Source

元々はファンメイドの非公式MODだったものが、正式に公式大規模MODとして採用されたもの。マップやサウンド、グラフィックが一新されている。2012年9月14日のリリース段階では、チャプター13までプレイできるようになっている。

『Half-Life』の用語

Black Mesa(ブラックメサ)

アメリカの研究会社であり、その本部はニューメキシコ州の砂漠の地下に存在する。通常の科学研究だけでなく、武器開発や異次元への移動手段、異世界XENの研究も行っていた。本作では最終的にアメリカ軍による核攻撃を受け、完全に崩壊する。

XEN

地球のような惑星ではなく、次元の狭間に存在する異世界。「ゼン」と発音する。冒頭の事故で地球とXENをつなぐ次元の裂け目が発生してしまい、そこからXENの生物であるエイリアンたちが侵攻してくることになった。

『Half-Life』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

「Portal」とのつながり

本作の世界観は、2007年に発売されたゲーム「Portal」と繋がっている。本作の舞台となるブラックメサ研究所は、「Portal」に登場する研究組織「Aperture Science」のライバル企業であり、互いに競い合っている。

多数のMOD

「Half-Life」には、本作の制作に使用されたゲームエンジンである「GoldSourceエンジン」によるマップデザイン機能が同梱されており、簡単にMODを制作することができる。このことから、「Half-Life」では多数の独自シナリオやマップが作成されている。有名なものでは、特殊部隊員とテロリストの戦闘を題材としたMOD「カウンターストライク」が挙げられる。このMODは対戦ツールとして好評を博し、最終的にスピンオフ作品として商品化されている。

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