『ウロボロス』とは、神崎裕也による漫画、およびそれを原作としたテレビドラマ、小説、舞台などのメディアミックス作品群。児童養護施設で育った幼馴染の二人が、幼少期に殺害された施設職員の女性の死の真相を追い、警察の腐敗に立ち向かう。「正義とは何か」「法で裁けない巨悪にどう向き合うべきか」という、人としての根源的な問いを、復讐劇とバディものの要素を交えて描いた作品である。勧善懲悪の枠にとどまらない倫理的葛藤が描かれており、権力と個人の葛藤を描いたクライムサスペンスとして高い人気を集めた。
警察組織
金時計組(きんどけいぐみ)
オリジナルの金時計や銀時計が授与された者の総称。
その時計を授与された者(某一流大学の首席卒業生)で構成されており、そう呼ばれる彼らは警察キャリアの中でも一握りしかいない。また、警察だけでは無く、政界、財界、暴力団など、何かしらの力を持つ組織のフィクサーとして君臨する者達でもある。
作中で判明した金時計の所持者は聖、桐乃、日比野(後に故人)、そして(後に警視総監と判明する)「金時計の男」の4人である。
ゼロ
警視庁警備局警備企画課に秘密裏に設置されている特殊部隊で、暗殺や不祥事の隠蔽工作を主に行う。
法的にも非人道的な行いに躊躇がないメンバーで結成されている。「0(ゼロ)係」であることが呼び名の由来。
副総監特命係(ふくそうかんとくめいがかり)
通称「聖隊(ひじりたい)」。聖が警察庁長官を説き伏せて設立した、私設部隊ともいえる部署。聖の命令以外は一切聞く耳持たず、彼が悪と断じた標的を違法捜査すら正当化し、自分たちの不正をも聖の持つ権力と自分たちの武力で揉み消すという、あまりにも強引なやり口で次々と標的を排除する。聖に絶対の忠誠を誓う者たちだけで編成されており、聖や自分たちの邪魔をする者は例え同じ警察官であろうとも射殺前提の発砲も辞さない、危険思想の武闘派集団でもある。
しかし、エスメラルダ号にて行った違法捜査の失敗から、過去の違法捜査の責任まで取らされる形で聖が副総監の地位を追われたために権威は失墜し、解散に追い込まれた。
ドラマ版では登場しない。
その他
まほろば
幼少時のイクオと竜哉が育った養護施設。裏ではゼロとの繋がりを持ち、人身売買を行っている。
まほろば事件
まほろばの職員である柏葉結子が撃たれ、命を落とした事件の通称。「金時計の男」らにもみ消され、ろくな捜査もされなかったことに憤ったイクオと竜哉が、警察組織と裏社会という表裏二方向から真実を探っている。
『ウロボロス』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
竜崎イクオ「僕らは、自分たちがやってきたことが正義だなんて思ってない。20年間、人の道を外れて生きてきた。結子先生からだって、叱られるに決まってる。本当は別の生き方をした方がよかったってことも知ってる。きっと、それを選ぶこともできたかもしれないって。それでも、それでもこっちを選んだんだ。だから僕は、あんたをここで裁く!」
もみ消された結子の事件を、竜哉と2人で解決することを決意したイクオ。真犯人と対峙したイクオは、「僕らは、自分たちがやってきたことが正義だなんて思ってない。20年間、人の道を外れて生きてきた。結子先生からだって、叱られるに決まってる。本当は別の生き方をした方がよかったってことも知ってる。きっと、それを選ぶこともできたかもしれないって。それでも、それでもこっちを選んだんだ。だから僕は、あんたをここで裁く!」と自身の覚悟の強さを表した。悲願の末に掴んだ真相は残酷なものだったが、結子への想いの深さを改めて垣間見れる名セリフだ。
段野竜哉「何がエリートだよ?ただの人殺しが表には出れず、称賛や評価もされない汚い仕事に快感を覚えるとは屈折した負け惜しみだろ」
国家公安警察の秘密組織「ゼロ」に所属する忍足が、「特権階級に与えられた人殺しの役割に快感を覚えている」といった趣旨の心情を吐露した際、竜哉は「何がエリートだよ?ただの人殺しが表には出れず、称賛や評価もされない汚い仕事に快感を覚えるとは屈折した負け惜しみだろ」と言い返している。裏社会で活動しながらも、彼の行動原理は親代わりだった結子の事件の真相解明だ。時にはヤクザとして汚れ仕事に手を染めつつも、決してぶれなかった軸のようなものを感じる、名セリフである。
『ウロボロス』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
大人気となったドラマ版の副音声「ウラバラス」
2015年に放送されたテレビドラマ『ウロボロス〜この愛こそ、正義。』において、出演者たちが舞台裏の暴露やフリートークを繰り広げる副音声「ウラバラス」が視聴者からの人気を集めた。これはドラマの5話および6話の副音声で放送された企画で、7話で休止したところ、がっかりしたファンが多数出現したことで8話から再開し、最終回でも放送された。リアルタイムでは途中までしか放送されなかったものの、後に発売されたDVDにはこの「ウラバラス」のフルバージョンも収録されている。
なお、「ウラバラス」の放送が途中までとなっていることについて、公式SNS上では「ウラバラスの放送を途中までにするのは、副音声でドラマを初見する人に向け、三人に最終回の裏話をしてもらうのは、さすがに苦しいなと思うからです。 様々な視聴環境があり、副音声で最初に観る方も少なからずいらっしゃると思うので、どうかご理解下さい。 その分たっぷり収録します!」と、DVDに全編を収録する旨のアナウンスがあった。
『ウロボロス〜この愛こそ、正義。』の主題歌・挿入歌
主題歌:嵐「Sakura」
国民的アイドルグループ、嵐の楽曲。「登場人物の絆や複雑な心情、過酷な運命を抱えて成長する主人公たちを、世代を超えて優しく包み込み後押しできる歌声は嵐しかいない」と強く確信した制作陣が依頼し、実現したという逸話がある。また、嵐にとって主題歌のみでドラマに参加するのは初の試みとなっている。
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目次 - Contents
- 『ウロボロス』の概要
- 『ウロボロス -警察ヲ裁クハ我ニアリ-』のあらすじ・ストーリー
- 「二頭の龍(ウロボロス)」の誕生
- 公安警察の干渉
- 真犯人の発覚
- 復讐の終わり
- 『ウロボロス』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 龍崎 イクオ(りゅうざき イクオ)
- 段野 竜哉(だんの たつや)
- 日比野 美月(ひびの みづき)
- 那智 聡介(なち そうすけ)
- 警察関係者
- 三島 薫(みしま かおる)
- 神取 一馬(かんどり かずま)
- 蔵 直太郎(くら なおたろう)
- 蝶野 真一(ちょうの しんいち)
- 東海林 太郎(しょうじ たろう)
- 阪東 士郎(ばんどう しろう)
- 日比野 圀彦(ひびの くにひこ)
- 田村 小夏(たむら こなつ)
- 聖 由起人(ひじり ゆきと)
- 鷲尾 啓(わしお けい)
- 竹ノ内 克美(たけのうち かつみ)
- 基 陽子(もとい ようこ)
- 忍足 浩司(おしたり こうじ)
- 我那覇 守(がなは まもる)
- 湯浅 敬一(ゆあさ けいいち)
- 桂田 仲路(かつらだ なかじ)/桂田 剛夫(かつらだ たけお)(ドラマ版)
- 北川 貴一郎(きたがわ きいちろう)
- 暴力団関係者
- 我孫子 桐乃(あびこ きりの)
- 我孫子 栄(あびこ さかえ)
- 深町(ふかまち) / 深町 武(ふかまち たけし)(ドラマ版)
- 山城 重禎(やましろ しげよし)
- 山城 隼人(やましろ はやと)
- その他
- 金時計の男(きんどけいのおとこ)
- 柏葉 結子(かしわば ゆいこ)
- 九条 隆明(くじょう たかあき)
- 那智日菜子(なち ひなこ)/那智陽奈(なち ひな)(ドラマ版)
- 『ウロボロス -警察ヲ裁クハ我ニアリ-』の登場人物・キャラクター
- 警察関係者の家族
- 三島 桜(みしま さくら)
- 『ウロボロス〜この愛こそ、正義。』の登場人物・キャラクター
- 警察関係者
- 橘 都美子(たちばな とみこ)
- 新宿キッチンの関係者
- 真島 了(ましま りょう)
- 御手洗 カオル(みたらい カオル)
- その他
- ジーザス御子柴(ジーザスみこしば)
- 劉 宗鉉(りゅう そうげん)
- 『ウロボロス〜この愛こそ、正義。』のゲスト出演者
- 『ウロボロス -警察ヲ裁クハ我ニアリ-』と『ウロボロス〜この愛こそ、正義。』の違い・相違点
- イクオの出生にまつわる差異
- 最終話における展開の違い
- 北川貴一郎の末路における差異
- 結子の死の真相についての差異
- 『ウロボロス』の用語
- 警察組織
- 金時計組(きんどけいぐみ)
- ゼロ
- 副総監特命係(ふくそうかんとくめいがかり)
- その他
- まほろば
- まほろば事件
- 『ウロボロス』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 竜崎イクオ「僕らは、自分たちがやってきたことが正義だなんて思ってない。20年間、人の道を外れて生きてきた。結子先生からだって、叱られるに決まってる。本当は別の生き方をした方がよかったってことも知ってる。きっと、それを選ぶこともできたかもしれないって。それでも、それでもこっちを選んだんだ。だから僕は、あんたをここで裁く!」
- 段野竜哉「何がエリートだよ?ただの人殺しが表には出れず、称賛や評価もされない汚い仕事に快感を覚えるとは屈折した負け惜しみだろ」
- 『ウロボロス』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 大人気となったドラマ版の副音声「ウラバラス」
- 『ウロボロス〜この愛こそ、正義。』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:嵐「Sakura」
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