ぼくの地球を守って(ぼく地球)のネタバレ解説・考察まとめ

『ぼくの地球を守って』とは日渡早紀により制作され、1986年から「花とゆめ」に連載された漫画作品である。コミックス全21巻、文庫版全12巻、愛蔵版全10巻が発刊された。1993年にはOVAが制作され全6巻となっている。物語は「輪廻転生」が大きな鍵となっている。前世で特殊な任務についていた男女7人が任務中に伝染病にかかり全員が命を落としてしまう。現世に転生したその7人が徐々に前世の記憶を思い出し、過去の自分と現代の自分との間で揺れ動き、それぞれの孤独や苦悩を解決していくSF漫画。

前世で唯一の神様とされ創造主ともされている。前世の人口の半数が信仰している。

サーチェス

サージャリムの恵みとも言われる超能力のようなもの。その種類や力の大きさはさまざまで安定しないものは制御装置をみにつけている。主要メンバーの中ではギョクランがピアス型の制御装置を身に着けている。

キチェ=サージャリアン

サージャリムの御使いとされ、生まれた時から額に朱色の四葉のような印が現れている。その能力は動植物と交信ができ、自然との調和を担う存在となる。1億分の1の確率で生まれてくる特別な存在で、そのほとんどが女性である。男性は全体の約2割ほどでかなり短命である。幼いころから親元を離れ「楽園」と言われる場所で全員が生活を送っている。そこでは、礼儀作法の他にキサナドと言われる聖歌を口伝えされている。サージャリムを称える独特な聖歌で、キサナド以外の歌でもキチェ=サージャリアンが歌えば植物は成長するが、キサナドの場合より早く成長していく。性交で能力を失うため、楽園内は男女で隔離されている。

キサナド(聖書)

サージャリムを称える聖歌が318章まとめられている聖書。キチェ=サージャリアンが歌うことで植物の生長を激しく促す効果がある。パラダイスでのみ教えられる。

黒聖歌

キチェス間の最高機密で口頭伝承でのみ受け継がれる。キサナド第49章。一般的には、植物を枯らせると言い伝えられているが実は植物を眠らせているだけで枯れてはいない。再生歌を歌えば眠りから覚め成長する。

伝承

大昔、キチェスの人数は多かったがその力を恐れる権力者により、魔女狩りのような迫害に遭っていた。一般の人々も怖がってサージャリムやキチェスの名すら口に出さなくなると、これに怒ったサージャリムがキチェスを隠してしまい、ある日響いた奇妙な歌声で世界中の緑が枯れてしまった。為す術もなかった人々が懸命に悔い改めると、ようやくキチェスが生まれるようになり、世界に緑も戻った。それからは世界中でキチェスが生まれる割合が減ってしまい、国が厚く保護するようになった。
サージャリムがキチェスを隠したとされているが、実際は迫害に怒ったキチェス達が黒聖歌を歌ってしまい、自責の念から自害した。この真実は、キチェスの間でのみ口伝えに教えられる。

パラダイス(楽園)

国によるキチェス養育施設で、一般社会から隔離されている。キチェス管理局によって保護・管理される。キチェスは3歳になると親元から離され、20歳の成人までこの施設で養育される。キサナドや祭祀などを教えられ、特殊教育を受ける。裸体が理想とされ、楽園での生活ではずっと全裸。成人後は学校などの社会に出る事も出来るが、国の行事やセレモニーに出る役目がある。

生活保証保護金

希少であり突然変異で生まれるキチェスを、国が保護するシステム。キチェスを生んだ夫婦は国から終生に渡る生活保証が与えられる。

KK=101

地球の事である。地球は辺境の地にあり、田舎で未開発の惑星として認識されている。

シア星系

前世でメンバーが生活していた星系で大母星、テス、シア、セダ、カヤが主な惑星でその他にもまだ存在している惑星がある。見た目は地球人と変わらないが実は身長が数センチ程しかない異星人が住んでいる。その為月基地も未だに地球人に発見されていない。地球より遥かに進んだ技術を有している。

大母星

サージャリム発祥の地。人口の増加や急激な開発によって異常気象が続き人の住めない星となってしまう。しかしキチェ=サージャリアンによって回復しつつある最中に周辺惑星に移住した人々が取り合いをはじめ結果的に星間戦争が起こりすべての惑星が消滅することとなる。

テス

シオンが生まれ戦争孤児として保護された星。シオンの名前の一部。30年前より星間戦争の戦場となってしまう。

シア

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