プラネット・ウィズ(アニメ・漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『プラネット・ウィズ』とは、「J.C.STAFF」製作のオリジナルアニメーション作品。2018年に放送。本作は漫画家「水上悟志」が書き下ろしたネームを元に製作されている。漫画版は水上悟志自らが描いている。主人公「黒井宗矢」は記憶喪失の状態で「先生」「黒井銀子」の二人と暮らしていた。ある日、街に「ネビュラウェポン」と呼ばれる謎の飛行物体が現れ、それをヒーロー7人が倒す。しかし宗矢は銀子にヒーロー達を倒すように言われるのであった。

CV:原田彩楓

本作のヒロイン。
宗矢のクラスメイトでクラス委員長。オカルト研究部所属。
引っ越してきた宗矢を気にかけ何かと面倒を見て、宗矢が記憶喪失であることを知る。
ネビュラウェポンに強い興味を示した宗矢をオカルト研究部に入部させる。
少ない情報から宗矢の置かれた状況を推理し言い当てるなど頭が良く、且つ自分が宗矢の事情に踏み込みすぎてしまった事を謝るなど優しく他人の気持ちを察せられる性格。
ネビュラウェポンやグランドパラディンたちの戦いで皆が引っ越していく中、両親と共に街に残り続けて、宗矢の心の拠り所となっていく。
この頃から白石の催眠術が通じないなど前兆があり、5年後にはテレパスの才能が発覚し、ビュラの臨時テレパス部隊員となる。
大学生になったのぞみは宗矢と交際をはじめ、のぞみも一緒に龍討伐へ向かう事になった。
また宗矢との相性が良く、宗矢を通して宗矢にしか見えない楽園の民を目視することが出来る。
龍との戦いの末宗矢たちはシリウスに不時着するが、のぞみのテレパス能力によって宗矢の位置を特定し漂流した宗矢たちを助ける事ができた。

グランドパラディン

虎居 英雄(とらい ひでお)

CV:梅原裕一郎

元消防士。
グランドパラディンになるために消防士を辞め、グランドパラディンの中では一番の実力者。
第一話で一番初めに宗矢に敗れて小瓶を奪われてしまうが、サイキック能力無しでもグランドパラディンとして動き、避難誘導など自分の出来る事をしている。
中学生の時に家事で母親を亡くし、それがきっかけで消防士を目指す。
ネビュラウェポンの内部では亡くなった母親の幻影を見せられるが打ち破り、幻影に「お前を許す」という言葉を囁かれる。
正義感が強く、敵である宗矢の事も見守る。
鷹取からのヒントをきっかけに自力で念力装甲に変身することに成功し、封印派になった紅華・葉介と闘う。
5年後は国家安全管理局特別防衛科課長・兼ネビュラ臨時武官になり、地球のサイキックのリーダー格となる。

因幡 美羽(いなば みう)

CV:大和田仁美

柔道少女。晴海の親友。
体が小さいため柔道では晴海には敵わず、ネビュラウェポンの内部では晴海に勝利する幻影を見せられるが打ち勝ち、幻影に「弱くてもいいんだよ」と囁かれる。
グランドパラディンでは二人目の宗矢に負けた人物。
晴海が負けた後は二人でグランドパラディンを抜けもう闘わないと宣言したが、小瓶が無くても念力装甲展開が出来ると知り、街を守るために封印派との戦いに参加。
五年後は一般企業に就職し、ネビュラ臨時武官となる。
宗矢とは同じ大学の先輩後輩の関係となり、晴海と一緒に宗矢を柔道部に入れてシゴキあげ、宗矢から苦手意識を持たれている。

熊代 晴海(くましろ はるみ)

CV:渕上舞

柔道少女。美羽の親友。
体が大きくて力が強い事をコンプレックスに思い、小柄で可愛らしい美羽に憧れている。
ネビュラウェポンの内部では王子の姿をした美羽とお姫様の姿をした晴海が出会うという幻影を見せられるが打ち破り、幻影に「誰もあなたを恐れていないよ」と囁かれる。
美羽に対して強い友情を感じており、美羽がネビュラソルジャーに負けた事でネビュラソルジャーに対して強い敵意を持つようになる。
一対一でネビュラソルジャーと戦うことを希望し、美羽の前で負けるわけにはいかないと手足が壊れてもなお戦おうとし、サイキックが暴走して念動巨神装光が龍化してしまう。
晴海は精神を取り込まれてしまい街を誤爆するなどの激しい暴走状態になったが、宗矢たちとグランドパラディンが一時協力し合い、銀子が連れて来た美羽の説得により正気を取り戻した。
その際に銀子に小瓶を取られ、美羽と共にグランドパラディンを止めて戦線を離脱した。
その後街を守るために美羽と一緒に封印派との戦いに参加。
五年後は美羽と同じく一般企業に就職し、ネビュラ臨時武官となる。
美羽と同じく宗矢とは同じ大学の先輩で、宗矢にだけガラの悪い態度を取る。

根津屋 正義(ねずや ジャッジメント)

CV:菅原慎介

宗矢の学校のオカルト研究会のOB。
OBなのに学ランを着るというコスプレをしている。
常に文庫本を上下逆さに持っていたり、動きの合間にキメポーズを挟んだり、記憶喪失の宗矢を羨ましがるなど所謂「中二病」。
周囲からは「絶妙にかっこ悪い」と言われているが、本人は気にして居ない。
実家は居酒屋であるが今後コンビニになる予定。
晴海と一緒に戦闘にネビュラウェポンの内部へ入るが、根津屋にはやり直したい過去もコンプレックスも無いのか、美少女ハーレム展開・宝くじ当選・血が繋がってない巨乳の姉の登場などの幻影を見せられ、打ち破ることができず負けてしまう。
目が覚めた後は中二病気が全て抜けた状態になり、「何かが死んでしまった」と宗矢に評された。
その後家族と共に街から離れ、集団意識喪失事件後に宗矢によって封印を無効化されたことで元の性格に戻って復帰。
離れた所に住んでいたため封印派と穏健派の最終決戦には間に合わなかったが、閣下に斬りかかった後力尽きた岳蔵を助けた。
活躍の場はほぼなく、ネビュラソルジャーとは戦ってすら居ないと言って本人もネタにしている。
五年後はネビュラ臨時武官となり、ネビュラの女性をナンパしている。
肩書きは「家事手伝わない」で、恐らくニート。

鷹取 紅華(たかとり べにか)

CV:石上静香

元警察官。
当初からネビュラに詳しすぎる隆と白鳥に懐疑的で、晴海の暴走後に竜造寺隆の目的が「世界征服」だと知り、グランドパラディンから抜ける。
警官時代に憧れていた先輩が銃を持った少年に撃たれた事で殉死したことで、自分を制御出来なくなる程の力を持つことに嫌悪感や恐怖を持つようになる。
晴海が力を暴走させたことで自分にも少なからずその可能性があった事に気づき、自分も含めた地求人から力を奪うべきだと考え、ネビュラ封印派側につくようになった。
封印派として宗矢と戦おうとするが、宗矢が戦うのを嫌がったため虎居と闘うことになり負けてしまう。
虎居に対しては念動装甲が自力でも出来ることを教えるなど態度が甘く、虎居との勝負も本気を出し切れず、それは紅華の先輩と虎居の人間性が似ているからである様子。
生身でネビュラウェポンに晒されたため意識喪失に陥り、警官時代の先輩が死ななかったという幻影を見て、毒の抜けた穏やかな性格に変貌する。
その後、葉介の起こした集団意識喪失事件の後に封印が無効化され、元の性格に戻る。
封印派と穏健派の決戦の場に葉介と共に立会い、その際に葉介に生きているのが辛いなら一緒に兄(紅華の先輩)の元に行こうかと言われ「考えておく」と答える。
しかし勝負を見終わった後、自分達にはまだやる事があると言って葉介の話を断った。
5年後は葉介・虎居と同じ国家安全管理局特別防衛科課兼ネビュラ臨時武官となる。

羊谷 葉介(ひつじたに ようすけ)

CV:興津和幸

紅華と行動を共にする、紅華の憧れた先輩の弟。
周囲からは「行動派の鷹取の腰巾着で自分がない」と評価されている。
しかし紅華がグランドパラディンを抜けた後も、岳蔵一人に出来ないとグランドパラディンに残った。
居残った理由は闘うためではなく、負けた時に生身で落下することになる岳蔵をキャッチするためであり、その役目を全うした後は自分から小瓶を宗矢に渡した。
その後紅華と共に封印派に入る。
紅華とは幼馴染で、紅華が兄に憧れているのを知った上で紅華に片想いをしており、紅華が世界そのものと感じる程強い気持ちを抱いている。
その紅華が封印されたことで絶望し、単独で虎居たちを退け、ネビュラウェポンと合体して地球全体に封印をかける。
後にこの出来事は「集団意識喪失事件」と呼ばれるようになる。
しかし宗矢によって封印を無効化され、宇宙船と合体した宗矢と戦って敗れる。
兄を失った紅華や、紅華を失った葉介にとっては夢でしか救われないと考えていた。
封印が解除された紅華に兄の元に一緒に行こうと心中を持ちかけるが紅華は考えた末に断り、葉介も紅華と共に現在を生きていく事になった。
五年後は紅華・虎居と同じく、国家安全管理局特別防衛科課兼ネビュラ臨時武官になる。
まめに岳蔵のお墓参りに通っている。
兄に似た雰囲気を持つ虎居と紅華が接触する事に複雑な気持ちを抱いている。

竜造寺 岳蔵(りゅうぞうじ たけぞう)

CV:清川元夢

竜造寺隆の父。
そこその歳であるようだが、肉が大好きでステーキハウスで三万円分も食べてしまう。
隆からお金をせびって一晩で使ったり、白石にセクハラをして隆に怒られている。
次々にグランドパラディンが辞めてしまう中、自分だけは隆の味方でいようという親心で、最後までグランドパラディンを辞めなかった。
一対一でネビュラソルジャーと戦い、その際には固有武器の刀を出し、剣道などの経歴があるのかすさまじい気力で戦った。
負けた後は宗矢に「隆に世の理不尽に耐え、尚優しい…それが正義より尊いものじゃと伝えてくれんか」と言って隆の事を託した。
封印派と穏健派の最終決戦に立会いせず、後から現れて閣下と白石を隆の仇として刀で一撃を加えた。
実際に隆を死に至らしめたのは宗矢であり、宗矢自身もそう言ったが、岳蔵は隆を増長させた封印派を仇と定めたようである。
五年後の龍との決戦前に他界。死因は正月でも無いのに餅を喉に詰まらせたこと。
墓には葉介がまめに訪れている。

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