プラネット・ウィズ(アニメ・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『プラネット・ウィズ』とは、「J.C.STAFF」製作のオリジナルアニメーション作品。2018年に放送。本作は漫画家「水上悟志」が書き下ろしたネームを元に製作されている。漫画版は水上悟志自らが描いている。主人公「黒井宗矢」は記憶喪失の状態で「先生」「黒井銀子」の二人と暮らしていた。ある日、街に「ネビュラウェポン」と呼ばれる謎の飛行物体が現れ、それをヒーロー7人が倒す。しかし宗矢は銀子にヒーロー達を倒すように言われるのであった。

先生はシリウスで宗矢を救った際、シリウス人である宗矢を生かしておけないと言う龍に、「自分がこの子を育て、シリウス人にも愛はあると証明する」と約束をする。
先生は宗矢を育て、宗矢は地球のために戦い、そして龍を許すという愛を育む。
龍の体内へ入りアズラバラクラと対面した先生は、微笑み「私は証明したぞ」と報告する。
先生はずっと己の正義に捕らわれた龍の事も救おうとしていたのである。

「いい夢だったよ…父さん、母さん」

力尽きたアズラバラクラは、今際の際に人間として龍造寺夫妻に育てられた幼い頃の夢を見る。
夕暮れの風景と、優しく微笑む両親、幸せを象徴するかのような思い出に「いい夢だったよ」と本音を言う。
龍になったアズラバラクラにとっては龍造寺夫妻との思い出は刹那のものであったかもしれないが、優しくされた思い出は確かな救いになった。
ただ悪として裁かれて消えていくのではなく、アズラバラクラにも救いもある、深い演出となっている。

「宗矢くんですから!」

亜空間に飛ばされて消滅する寸前、宗矢たちは偶然、或いは宗矢の縁でシリウスに漂流する。
しかし通信手段などは無くどうしようかと困っていると、そこに閣下たちネビュラが到着する。
亜空間の時間と外の時間にはズレがあり、そのズレはネビュラでも観測不可能であった。
しかし宗矢との繋がりが強く宗矢と波長が合うのぞみが、宗矢が今どこに居ていつ何処に現れるか全てサイキックで感知し、それを元に皆で迎えに来たのである。
とても凄いことであるが、それを褒められるとのぞみは「宗矢くんですから」と当然の事のように微笑んだ。

「おかえり、大きくなったな!」「お陰様で」

迎えに来たネビュラの船に乗って帰る寸前、宗矢は「おかえり、大きくなったな!」という兄の声を聞く。
振り向くとまだ滅ぼされてなかった頃のシリウスの風景と、大好きな兄の幻影がそこにいた。
シリウスが滅ぼされた日、宗矢はまだ子供であり兄は大きく見えたが、現在の宗矢は兄と同じくらいの年頃となっていた。
宗矢の「お陰様で」というセリフで本作のアニメは終了する。

『プラネット・ウィズ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

ネビュラの中に水上悟志

右のカエルが水上悟志。

本作の中でも見た目から存在感の強いきぐるみ族。
実はその中に水上悟志を象徴するカエルの姿がある。

小山力也がフィギュアで遊ぶ動画

公式サイトには、先生の声優を勤める小山力也が先生の可動フィギュアで遊ぶ様子が動画にされている。
可動フィギュアは原型・色彩監修をいずなよしつねがしていて、2019年2月に発売。

水上悟志スペシャル対談

公式サイトには水上悟志とゲストによるスペシャル対談が載せられている。
第一回目は、代表作「イヴの時間」で知られる、アニメ監督「吉浦康裕」、。
第二回目は、アニメ化された「それでも町は廻っている」などで有名な漫画化「石黒正数」。
第三回目は、「トップをねらえ2!」のメカデザイン「ガドガード」の原作メカデザインなどで有名な「いずなよしつね」。
それぞれ水上とゲスト達の書き下ろしサイン色紙をプレゼントするキャンペーンも行われた。

planet-with.com

『プラネット・ウィズ』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):Minami『One Unit』

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