宇宙人ポール(Paul)のネタバレ解説・考察まとめ

『宇宙人ポール』とは、アメコミのイベントに参加するためイギリスからやって来たSFオタクの二人の男が、UFOの跡地巡りの旅の途中でポールと名乗る本物の宇宙人と遭遇し、彼を故郷の星に返してあげようと奮闘しまくるアメリカとイギリス製作のSFコメディ。2011年公開。様々なSF映画ネタが出てくるストーリーを担当したのは主演の二人を演じているサイモン・ペッグとニック・フロスト。

SFオタクのイギリス人。職業はSF小説家。グレアムと違い少々慎重なところがあり、グレアムが宇宙人ポールとすぐに仲良くなったが、クライヴは最初は用心してポールと距離を置く。
ムカッときた時やイヤミな人間を相手にした時、「スター・トレック」に登場するクリンゴン星人の言葉でブツブツと文句を言うクセがある。刀剣に興味があり、グッズショップで見つけた刀剣を購入するが、ビッグ・ガイ相手に戦いを挑もうと鞘から抜こうとしたら、あっさり折れてしまいガックリしてしまう。
ポールが宇宙船で地球から去った後、ポールとの体験を小説にしたらベストセラーとなりコミコンで表彰される。

宇宙人ポール(声:セス・ローゲン、吹替:遠藤純一)

1947年に、科学的任務のために地球にやって来た宇宙人。宇宙船がトラブルを起こし、タラが住んでいた家の前に墜落してしまうが彼女に助けられ、しばらく一緒に過ごす。その後、政府機関に連れ去られ、自分の持っている知識を教えることとなる。
だが、最後に彼の持つ治癒などの特別な能力を政府機関が欲しがり、その研究のために体から幹細胞を取り出されそうになり、親しくなった政府機関の人間の協力を得て施設から脱出。偶然出会ったグレアム達に協力を請い、迎えに来る宇宙船との合流地点への旅をする。
60年近く地球にいたおかげで人間の言葉が話せ、性格は陽気でひょうきんなところがある。自分の名をポールにしたのは、どうもタラの愛犬の名からとったようだ。
死んだものを蘇生させたり、息を止めている間は周囲の景色に溶け込んで透明になる能力がある。また、相手の頭に自分の手を置いて、自分が今まで得た知識や経験を相手の脳に瞬時で送り込むことも出来る。
合流場所に宇宙船がきた時、60年前に自分の世話をしてくれたタラの人生を台無しにしたことへの償いとして、彼女を自分の星に行かないかと誘い一緒に旅立っていく。

ポールの声を演じたセス・ローゲン

ゾイル捜査官(演:ジェイソン・ベイトマン、吹替:茶花健太)

政府機関で働く捜査官。
上司ビッグ・ガイの命令で、逃走した宇宙人ポールの行方を追っているが、最初はポールを捕えようとしているかに見えて、実はポールの味方だったことが最後に判る。基地で親しくなった彼を、生まれた星に返すために母星に連絡するのに協力したのもゾイルである。

ルース・バグス(演:クリスティン・ウィグ、吹替:日野由利加)

キャンピングカー用の車中泊施設を経営するモーゼの娘。幼い頃に目の病気にかかり左目が障害のために見えず、片側が黒い眼鏡をかけている。
父と同様に熱心なキリスト教信者で、最初はポールの存在を「この悪魔」と徹底的に否定するが、彼の能力で左目が見えるようになり、また彼の知識や経験を脳に送り込まれたことにより、今までの考え方を改める。でも急に言葉遣いが下品になり、グレアムやクライヴから引かれてしまうこともしばしば。
ポール達の旅の中でグレアムと恋仲になり、順調に愛を育んで2年後にグレアム達がコミコンにやって来た時もコスプレ姿で現れる。

ハガード捜査官(演:ビル・ヘイダー、吹替:加藤拓二)

政府機関で働く若手捜査官。
ゾイルの指示に従い、何を追いかけているのか知らされぬまま捜査を続けるが、モーゼの施設でグレアムの描いたポールの似顔絵を見つけ、またゾイルとビッグ・ガイの無線会話を盗聴し、探しているのは宇宙人なんだと気付く。
捜査の途中で、ゾイルから「基地に戻れ」と命じられるが、命令に背いてオライリー捜査官と共にポールの後を追う。だが、運転を誤り谷底に落ちて死んでしまう。

オライリー捜査官(演:ジョー・ロー・トルグリオ)

ハガードと行動を共にする政府機関の若手捜査官。
SFオタクで、捜査の途中でグレアム達のキャンピングカーを訪れた時、彼らがSF作家アダム・シャドウチャイルドと会ったと聞き羨ましがる。
ハガードと共にグレアム達を追いかけ、タラの家に入ったとき、ガス栓が開いたままなのに気付かず銃を撃ち大爆発を起こして焼死してしまう。

タラ・ウォルトン(演:ブライス・ダナー、吹替:滝沢ロコ) / 少女時代のタラ(演:ミア・スタラード)

幼い頃(1967年)、墜落した宇宙船から宇宙人ポールを助け看病した女性。
ポールが政府機関に連れ去られた後は、周囲にポールのことを話すが誰にも信じてもらえず非難され続ける孤独で辛い日々を送ってきた。
でも、60年ぶりに現れたポールを見て大喜びし、最後はポールと共に宇宙船に乗り込み彼の母星へと旅立っていく。
家の畑でマリファナを育てていて、それが生活費となっていたようだ。

1974年、少女時代のタラ

モーゼ・バグス(演:ジョン・キャロル・リンチ)

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