SIREN(サイレン)のネタバレ解説・考察まとめ

『SIREN』とは、2003年にソニー・コンピューターエンタテイメントが開発、PlayStation2用に販売されたホラーゲームである。他人の視界を利用してマップを見渡せる幻視ジャック(視界ジャック)や純日本風の舞台設定など、他にはないシステムや世界観から、国内外で大ヒットとなった。主人公の進め方次第でシナリオの難易度が変化はするも高難易度であることも知られている。

堕辰子を食した比沙子は直接呪いを受けていて、精神の輪廻を繰り返している。神代家子孫の亜矢子・美耶子姉妹にも受け継がれている。
神代家は羽生蛇村に天武時代より続く有力者の一族で、八尾家の子孫にあたる。代々女系の一族で、婿は必ず外部からの入婿。姉妹が生まれると妹が神の花嫁に選ばれ、姉が次代の娘を生む。

神の花嫁(かみのはなよめ)

神代家に生まれる二人姉妹の内、妹が選ばれる。儀式に於いて御神体へ花嫁として生贄に出される運命を持つ。

儀式

呪いを解くための生贄の儀式。
684年、八尾家の祖先は天から落ちた堕辰子の肉を食べ、堕辰子の呪いを受けてしまった。呪いを解くためには先代が体内に取り込んだ血肉を返還すればよいと考え、八尾家の血を引く娘を『神の花嫁』として生贄に差し出す事となった。生贄の対象である娘が初潮を迎えた頃合いに行われる。現代では八尾家の血を継ぐ神代家の『美耶子』という名の娘が『神の花嫁』である。
先代の生贄も美耶子だが、これは先の儀式が失敗した時の生贄が『美耶子』だったため、彼女の名を取ったとも、儀式失敗のリベンジのためとも思われる。

赤い水(あかいみず)

羽生蛇村を包囲する赤い海を構成する水。その正体は堕辰子の流した血。ほんの少し触れるだけで屍人と化してしまう。異変の後からは村の全ての水が赤い水に変わっている。
尚、毎日四回流れるサイレンは海の中から聞こえているが、これは堕辰子の叫び声である。
体内に取り込むことによって怪我の治癒や体力の回復といった効果が表れるが、一定量以上摂取すると同量の血液が体内から排出され、屍人へと変異する。
そのため屍人が目から流している血は、赤い水と入れ替わりになった自身の血である。

赤い海(あかいうみ)

異変直後に羽生蛇村を取り囲んだ赤い水で満たされた海。海送り・海還りを行うための場所。その正体は堕辰子の血であり、毎日四回流れるサイレンの出処でもある。サイレンは堕辰子の鳴き声であり、屍人達を呼び込んで永遠の命を与える。

海送り(うみおくり)、海還り(うみがえり)

海還り

本来は眞魚教(まなきょう)に関連した村の民俗行事であり、旧暦の大晦日から元日まで行われる。大晦日に黒装束を着て眞魚川に入り一年の罪や穢れを清める儀式が海送りで、水辺を現世と常世の境目と見立て現世の穢れを水に流し、常世(不老不死の理想郷)の神の恩恵を願ったものが始まりとされている。そして年が明けて海送りを終えると行われる儀式が海還りで、穢れを清めた人が常世の神の恩恵を受けたとされ、村人からもてなしを受けるものである。
異変の後は、海送りは半屍人が屍人となるための儀式となっており、赤い水に浸かることによって永遠の命を得る。その後海還りによって屍人となって戻ってくる。

眞魚教(まなきょう)

羽生蛇村で信仰されている土俗信仰。土着神である堕辰子(だたつし)が崇拝対象であり、堕辰子の首を御神体としている。信仰は求導師(きゅうどうし)と求導女(きゅうどうじょ)と呼ばれる人物が中心となる。彼らは独自の教会で牧師とシスターとして生活している。
真の姿は生贄を御神体へ捧げる儀式を執り行う邪教。生贄は堕辰子の復活のためであり、復活した堕辰子に神の世界へ連れて行ってもらうのが目的である。

永遠の命(えいえんのいのち)

命ある生物が赤い水に触れると、不死の存在となり永遠に生きられるが、代わりに化け物へ変化する。それが半屍人であり、赤い水の源である赤い海にて海送り、海還りを経ることによって完全に屍人となり、永遠の命を手に入れる。
また神代家の人間は、永遠の命を生まれながらにして持っている。ただし永遠に生きられるのは精神だけで、肉体は朽ちる。

オカルトランド

恭也がSDKとして書き込みをしているオカルト掲示板。SIRENのスタッフが実際に作成したものもある。

www.occultland.com

宇理炎(うりえん)

それぞれに剣と盾が刻印された二つ一組の土偶。不死の存在である屍人を永久の命から開放する力を持つ。ただし使用するには使用者の命と引換えとなる。永遠の命を持った者は何度でも使用可能。

木る伝(きるでん)

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