悪魔のいけにえ(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『悪魔のいけにえ』とは1974年に公開されたアメリカのホラー映画である。監督・製作・脚本をトビー・フーパーが務めた(脚本はキム・ヘンケルと共作)。テキサス州に帰郷した五人の男女が、人の皮で作ったマスクを被った大男のレザーフェイス(ガンナー・ハンセン)とその一家に不条理に襲われ殺害されていく物語である。ホラーながらも笑えるシーンも多々あり、無名俳優を起用し低予算で製作されながらも、人気のある作品である。

パム(演:テリー・マクミン)

車内で占いの本を見ているパム

カークの恋人である。
占いが好きで、占星術ができる。皮肉にも、災難を予言したパムの占いは当たる事になる。
カークがレザーフェイスの家に入ったきり出てこないのを心配し、自分も家に入るが部屋の中の恐ろしい有様に逃げ出す。しかしレザーフェイスに捕まり、ミートフックに吊るされた挙句冷凍庫に入れられ殺される。

ソーヤー家

ヒッチハイカー(演:エドウィン・ニール)

捕まったサリーを嘲笑うヒッチハイカー(手前)と老人(奥)

本名はナビンズ・ソーヤー。ソーヤー一家の三男で、レザーフェイスの兄である。顔に大きなシミがある。落ち着きがなく、言動が奇怪である。
ヒッチハイクでサリーたちの車に乗せてもらったものの、あまりの奇妙な行動に車から放り出されてしまう。
逃げたサリーを追いかける途中で、走って来たトラックに轢かれて死亡した。

老人(コック)(演:ジム・シードウ)

サリーが泣き喚くのを楽しむ老人

本名はドレイトン・ソーヤーである。ソーヤー一家の長男で、レザーフェイスの兄である。
ガソリンスタンドとバーベキュー店を経営している。殺しは好きではなく、他のソーヤー家のメンバーよりも人間らしさはあるが、主に殺した人間の調理を担当している。店にはバーベキューにされた人間の焼死体がある。
レザーフェイスに追われ、何も知らないサリーが助けを求めて来たのを利用し、サリーをソーヤー邸に拉致した。

レザーフェイス(演:ガンナー・ハンセン)

何か思いついたレザーフェイス

本名はババ・ソーヤーである。ソーヤー一家の四男である。
人間の顔面の皮を剥いで作ったマスクを被った大男で、病気により醜くなった素顔を隠すため人皮のマスクを被っている。チェーンソーやハンマーで侵入者を惨殺し、殺した人間や動物を家具の材料に利用している。知的障害を患っており、兄に怒られ怯えるなど子どものような一面もある。
サリーの仲間たちを次々と殺害した。サリーをチェーンソーで追いかけるが、たまたま通りがかったトラックの運転手に反撃され、脚をチェーンソーで負傷した。サリーを逃がしてしまい、チェンソーで踊り狂った。

グランパ(じい様)(演:ジョン・ドゥガン)

レザーフェイスの家でサリーが発見したじい様

ソーヤー一家の父である。年齢は124歳。
ミイラの様であるが、生きている。自力では動けず、椅子に座ったままである。かつては牛を一撃で仕留めるほどの屠殺の名人だった。
現在高齢のせいで握力がほとんど無く、サリーを撲殺しようとした時もろくにハンマーも握れなかった。

アナウンサー(演:ジェリー・グリーン)

序盤、テキサス州で起こった墓荒らしを伝えるニュースが流れる。そのニュースを伝えたアナウンサーの声である。

ナレーター(演:ジョン・ラロケット)

冒頭、映画の始りを告げるナレーションが入る。そのナレーションの声である。

トラックの運転手(演:エド・グイン)

レザーフェイス(奥)から逃げるサリー(左)とトラック運転手(右)

サリーがヒッチハイカーに襲われている時、たまたま通りかかったトラックの運転手である。チェンソーで追いかけて来たレザーフェイスにスパナを投げ応戦した黒人男性である。

『悪魔のいけにえ』の用語

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