悪魔のいけにえ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『悪魔のいけにえ』とは1974年に公開されたアメリカのホラー映画である。監督・製作・脚本をトビー・フーパーが務めた(脚本はキム・ヘンケルと共作)。テキサス州に帰郷した五人の男女が、人の皮で作ったマスクを被った大男のレザーフェイス(ガンナー・ハンセン)とその一家に不条理に襲われ殺害されていく物語である。ホラーながらも笑えるシーンも多々あり、無名俳優を起用し低予算で製作されながらも、人気のある作品である。

恐怖で泣き叫ぶサリー

監督は、若い俳優たちがレザーフェイスに対し、リアルに恐怖するようにとレザーフェイス役のガンナー・ハンセンを他のキャストと隔離した。
また、ソーヤー一家の父、グランパがサリーの指の血を吸うシーンがある。血がでる仕掛けを施した小道具のナイフが不調であり、サリー役のマリリン・バーンズはこのシーンのために実際に指を切られている。限られた予算で素早く撮影を行う為の工夫として、週7日長時間撮影をし、機材のレンタル代を抑えていた。その為暑い中での27時間にもおよぶ撮影が行われ、セットからは悪臭が漂っていた。早く撮影を終わらせたいスタッフによってマリリン・バーンズの指は実際に切られることとなった。また劇中でサリーの口を塞ぐ際に使用された雑巾もその辺にあったものをそのまま利用している。

『悪魔のいけにえ』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):ウェイン・ベル、トビー・フーパー「曲名なし」

映画全般的には、音楽は使用されておらず、不気味な音が使用されている。オープニングは、この映画を説明するナレーションから入り、続いて奇妙な音がするのである。これは、ウェイン・ベルと監督であるトビー・フーパーがクリエイトしたものである。耳障りなノイズ音をコラージュして作った音である。

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