Janet Jackson(ジャネット・ジャクソン)とは【徹底解説まとめ】

Janet Jackson(ジャネット・ジャクソン)とはアメリカのシンガーであり、マイケル・ジャクソンの妹である。1982年、16歳でデビュー。1986年のアルバム『Control』からは「When I Think Of You」が初の全米No.1に輝き、アルバムも初のNo.1となる。その後も『Rhythm Nation 1814』『Janet』とヒットを飛ばし、総売上枚数は1億枚以上、11枚のアルバム中7枚が全米1位、シングル10曲が全米1位を獲得した。世界No.1の女性R&Bシンガーある。

アルバム『コントロール』からの5枚目のシングル。1987年3月にR&Bで1位、Hot100でも2位というビックヒットになる。邦題は「急がせないで」。

ジャム&ルイスによる切ないメロディーラインもすばらしいが、フォークロックバンド、アメリカの1975年のヒット「Daisy Jane」出だしがそっくりで、盗作疑惑が起きた。実際、アメリカ側は、ジャム&ルイスサイドに抗議したようだが訴訟にはならず和解した。

ジャム&ルイスもアメリカをフェイバリット・アーティストとしてあげており、2001年のジャネットのヒットシングル「Someone To Call My Lover」では、彼らのヒット曲「ヴェンチュラ・ハイウェイ」を今度はサンプリングという形で正式に引用している。

The Pleasure Principle

アルバム『Control』からの6枚目のシングルとして発売され、米R&Bチャートで首位を獲得。

この時のジャネットの勢いは凄く、この曲の前にもハーブ・アルバートのシングルで、これまたジャム&ルイス・プロデュース、ジャネットがボーカルを務める「Diamonds」がR&B1位、HOT100でも5位というヒットになっていた。

「The Pleasure Principle」はジャム&ルイスの作品ではなく、タイムの同僚でもあったキーボードのモンテ・モアの作品。アレクサンダー・オニールのバラード「If You Were Here Tonight」の作者でもあるモンテ・モアが作ったこの曲は、シンセを中心としたダンス・グルーヴで構成されている。ジャム&ルイス作品よりも抑えめで繊細な印象のダンストラックで、ここでは同じくタイムのジェリービーン・ジョンソンがロック調のギター・ソロも演奏している。

アルバム『Control』からは1年半かけて6曲のシングルが入れ替わりヒットしたが、この頃になると、ジャネットはDanceのキレも増し、倉庫の中でストイックに一人で踊るこのMVからはジャネットの急成長がうかがえる。

Miss U Much

1989年8月22日リリースのジャネットの大傑作『Rhythm Nation 1814』からのファーストシングルにして代表作。ジャネットにとって2曲目の全米ナンバーワン。

ビルボードHOT100で4週連続1位、これは1989年で最も長いナンバーワンソングで、ジャネットにとっても、「That's the Way Love Goes」(1993)と「All for You」(2001)に続く3番目に長く1位をキープした曲となった。

ビデオは、複雑なダンスルーティンと、椅子を小道具として使用するシークエンスが特徴で、その後、ブリトニー・スピアーズ、アッシャー、バックストリートボーイズ、ティナーシェなど、多くのアーティストが影響され、自分達のビデオにも取り入れた。

Rhythm Nation

『Rhythm Nation』からのタイトルシングル。
ジャネット6枚目の全米R&Bチャート首位獲得シングルとなった。

1987年頃からアメリカのR&Bでは、新しいリズムパターン「ニュー・ジャック・スウィング」が流行しており、ジャネットもいち早く取り入れ、ニュー・ジャック・スウィング独特の執拗なシンコペーション・リズムが導入されている。また、サンプリング・ビートやオーケストラ・ヒットが盛り込まれ、ヒップホップ色も濃厚に出た。

前奏から炸裂するカットギターのギンギンのリフは、スライ&ザ・ファミリー・ストーンの「Thank You (Falettinme Be Mice Elf Agin)」からのサンプリング。

HOT100、ポップ・チャートでも2位を獲得した。

余りにも有名なPVは、歌って踊れるジャネットを最も堪能できる、ジャネットと言えばこれと言われる代表作であり、兄マイケルの「Thriller」にも勝るとも劣らない、80年代を代表するPVの一つである。

Escapade

アルバム『Rhythm Nation 1814』からの3rdシングルで、ジャネット3曲目の全米ナンバーワンを獲得、R&Bチャートでも1位を獲得した。

当初レーベルは「Escapade」を中心に添えたポップで万人受けするようなアルバムコンセプトを考えていたが、ジャネット自身が首を縦に振らず、アルバム『Rhythm Nation 1814』は反骨心溢れる社会派のメッセージの強いアルバムとなった。

その中で軽めの曲として輝きを放ち、明るさの中にも強烈なバック・ビートが支える屈託のないラヴ・ソングとなっている。1986年、ジャネット初の全米ナンバーワンソング「When I Think Of You」の場合と同じように、R&Bのエッセンスを失わずに、弾むようなポップ・ソングに仕上がっている。

Alright

『Rhythm Nation 1814』からの4枚目のシングルとしてリリース。R&B2位、全米4位。

1920年代の禁酒法時代に発達したスウィング・ジャズのスウィングを、ジャム&ルイスが80年代後半の激しいスウィング・ビートのグルーヴに作り上げた。

至福のロマンスを歌ったこの曲は、機械的で硬質なビートと融合して、ジャネットの優しい歌声と甘いハーモニーが陽気な気分にさせてくれる曲である。

Come Back To Me

『Rhythm Nation 1814』からのセクシー&シルキーなスローバラード。1990年6月18日にアルバムから5番目のシングルとしてリリース。全米、R&Bチャート共に2位。PVはパリが舞台となっており、ジャネットの前夫レネ・エリゾンドも登場している。ずっと以前に消えてしまったロマンスを再燃させようという歌である。

Black Cat

『Rhythm Nation 1814』からの6枚目のシングル。この曲だけプロデュースはジャム&ルイスではなく、同じザ ・タイム出身のジェリービーン・ジョンソンが担当、そしてこの曲がジャネットにとって初めての独作曲である。

兄マイケル・ジャクソンが「Thriller」でスティーブ・ルカサーや、エディ・ヴァン・ヘイレンを、「Bad」でスティーヴ・スティーヴンスを、「Dangerous」でガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュをフィーチャーし、ロック寄りな曲を取り入れたように、ジャネットも「ロック的な曲を加えることでアルバムを完成させたい」という強い意志があった。

結果「Black Cat」はR&Bチャートでは10位だったものの、全米チャートでは見事にナンバーワンとなった。

That's The Way Love Goes

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