Janet Jackson(ジャネット・ジャクソン)の徹底解説まとめ

Janet Jackson(ジャネット・ジャクソン)とはアメリカのシンガーであり、マイケル・ジャクソンの妹である。1982年、16歳でデビュー。1986年のアルバム『Control』からは「When I Think Of You」が初の全米No.1に輝き、アルバムも初のNo.1となる。その後も『Rhythm Nation 1814』『Janet』とヒットを飛ばし、総売上枚数は1億枚以上、11枚のアルバム中7枚が全米1位、シングル10曲が全米1位を獲得した。世界No.1の女性R&Bシンガーある。

01. Don't Stand Another Chance
02. Two to the Power of Love"
03. Pretty Boy
04. Dream Street
05. Communication
06. Fast Girls
07. Hold Back the Tears
08. All My Love to You
09. If It Takes All Night

1984年10月23日、A&Mレコードからリリースされたジャネットジャクソンの2作目のスタジオアルバム。

デビューアルバムよりもポップに仕上がったが、ジャクソンファミリーの父ジョーが思っていたような大成功とはならず、1984年にビルボード200で最高位147位と振るわなかった。

兄のマーロン・ジャクソンがプロデュースした「Don't Stand Another Chance」がビルボードR&Bチャートで6位。兄のマイケル・ジャクソンもコーラスで参加している。

Control/コントロール(1986年)

01. Control
02. Nasty
03. What Have You Done For Me Lately
04. You Can Be Mine
05. The Pleasure Principle
06. When I Think Of You
07. He Doesn't Know I'm Alive
08. Let's Wait Awhile
09. Funny How Time Flies (When You're Having Fun)

1986年発表の、ジャネットの運命を変えた歴史的名盤。今作よりタッグを組んだジャム&ルイスにより、エッジの効いたR&Bテイストのアルバムとなった。

「男性アーティストを手掛けるようなHardな音にした」とジャム&ルイスが言うように、アルバム1曲目の「コントロール」から、前2作までのアイドルポップ路線からガラリと変わり、これによりジャネットの才能は見事に開花した。

全9曲中6曲がシングルになり、5曲がビルボード全米Top5入り。5曲がR&Bチャート1位を獲得するという当時、兄・マイケルもなしえなかった記録を生んだ。(その後『BAD』で並ぶ)

・What Have You Done For Me Lately( R&B-1位 / HOT100-4位 )
・Nasty( R&B-1位 / HOT100-3位 )
・When I Think Of You( R&B-3位 / HOT100-1位)
・Control( R&B-1位 / HOT100-5位 )
・Let's Wait A While( R&B-1位 / HOT100-2位 )
・Pleasure Principle( R&B-1位 / HOT100-14位 )

アルバムもR&B/POP共に1位。世界で1400万枚の大ヒットとなった。

Janet Jackson's Rhythm Nation 1814/リズム・ネイション1814(1989年)

01. Interlude: Pledge
02. Rhythm Nation
03. Interlude: T.V.
04. State Of The World
05. Interlude: Race
06. The Knowledge
07. Interlude: Let's Dance
08. Miss You Much
09. Interlude: Come Back Interlude
10. Love Will Never Do (Without You)
11. Livin' In A World (They Didn't Make)
12. Alright
13. Interlude: Hey Baby
14. Escapade
15. Interlude: No Acid
16. Black Cat
17. Lonely
18. Come Back To Me
19. Someday Is Tonight
20. Interlude: Livin'... In Complete Darkness

89年に発表された4thアルバム。ジャネットの代表作。A&Mレーベルの上層部は前作『Control』同様のキャッチーなアルバムを望んだが、ジャネットの強い主張により、人種差別、貧困、大量消費などの社会問題にも触れるコンセプト・アルバムとなった。プロデュースは前作同様ジャム&ルイス。

ニュー・ジャック・スウィング、ハード・ロック、ポップ・ダンス、インダストリアル・ミュージックなど当時の最先端の音楽スタイルを取り入れた傑作となり、4週にわたり全米チャートNo.1を獲得。

数ヶ月後にスタートした「Rhythm Nation World Tour 1990」も200万人以上のファンを動員し、音楽史上最も大きな成功を収めたデビュー・ツアーとなった。

1stシングル「Miss You Much」から「Rhythm Nation」「Escapade」と3曲連続でR&Bチャートを制覇。

「Miss U Much」 「Escapade」「Black Cat」 「Love Will Never Do」と4曲が全米チャートNo.1を獲得、シングル7曲全てがTOP10入り。

アルバムは1990年のビルボード年間アルバムチャートで1位。全世界で1,400万枚を売り上げる大ヒットとなった。

また余談だが、LP中心だった前作『Control』 の1986年から、本作『Rhythm Nation 1814』 の1989年はちょうどCDに移行した時代である。物量的にも圧倒的な差が出ており、曲数も時間も増えている。前者の9曲38分から、後者は20トラック(実質12曲)64分ある。
LP時代にはアルバム1枚が46分のカセットテープに収まったが、ここから1アルバム60分〜マックス80分の時代が始まるのである。

Janet/ジャネット(1993年)

01. Morning
02. That's The Way Love Goes
03. You Know...
04. You Want This
05. Be A Good Boy...
06. If
07. Back
08. This Time
09. Go On Miss Janet
10. Throb
11. What'll I Do
12. The Lounge
13. Funky Big Band
14. Racism
15. New Agenda
16. Love Pt. 2
17. Because Of Love
18. Wind
19. Again
20. Another Lover
21. Where Are You Now
22. Hold On Baby
23. The Body That Loves You
24. Rain
25. Any Time, Any Place
26. Are You Still Up
27. Sweet Dreams "Bonus" Whoops Now

1993年、A&Mからヴァージンへの移籍第一弾アルバム。通算5枚目、ジャム&ルイスプロデュース3作目にしてジャネット・ジャクソンの最高傑作アルバム。

先行シングル「That's The Way Love Goes」はジャジーな傑作バラードで、ジャム&ルイスはグラミーの最優秀R&Bソングを受賞。スローなバラード「Anytime Anywhere」もR&Bでは10週にも渡り1位をキープする。ロッキッシュな「If」 もジャネットの新境地でR&B、3位、Hot100、4位。

PUBLIC ENEMYのチャックDをフィーチャーした「New Agenda」や世界最高峰のディーバの一人であるキャスリーン・バトルを迎えた壮大なスケールの「This Time」を含む、ポップ、R&B、ヒップホップ、オペラ、ハウス、ジャズなどの様々なタイプの楽曲を凝縮したアルバム。

全9曲のシングル中6曲がTOP10入り。ジャネット初の全米アルバム・チャート初登場NO.1。これでアルバム3作連続での全米NO.1に輝く。

全世界で2000万枚超のセールを記録し、ジャネット最大のヒットアルバムとなった。

The Velvet Rope/ザ・ヴェルヴェット・ロープ(1997年)

01. Interlude - Twisted Elegance
02. Velvet Rope
03. You
04. Got 'Til It's Gone
05. Interlude - Speaker Phone
06. My Need
07. Interlude - Fasten Your Seatbelts
08. Go Deep
09. Free Xone
10. Interlude - Memory
11. Together Again
12. Interlude - Online
13. Empty
14. Interlude - Full
15. What About
16. Every Time
17. Tonight's The Night
18. I Get Lonely
19. Rope Burn
20. Anything
21. Interlude - Sad
22. Special
23. (silence)
24. Can't Be Stopped

32歳となったジャネットが1997年にヴァージン・アメリカから発表した通算6作目。

この頃ジャネットは長年連れ添った夫レネ・エリゾンドと別れている。

歌詞の内容も、絶望感、個人の尊厳、ソーシャル・ネットワーク問題、ドメスティック・ヴァイオレンス、セクシュアリティなどなど深いテーマに真正面から向き合っている。サウンド的にはテリー抜きで、ジミーとジャネットの2人で制作された模様で、曲のクレジットは全曲にレネ・エリゾンドの名前もある。

R&Bで1位になった「I Get Lonley」ではテディー・ライリーがリミックスを担当、「Go Deep」ではさらにテディの門下生でもあったティンバランドも加わっている。

「I Get Lonely」で達成された「全米シングル・チャート18曲連続トップ10入り」という記録は、女性アーティストの中でジャネットだけが果たした金字塔である。

「Got ’til It’s Gone」はグラミーのBest Music Video賞に輝く。このアルバムからは「Together Again」が唯一のNo1ヒットとなる。

All For You/オール・フォー・ユー(2001年)

01. Intro
02. You Ain't Right
03. All For You
04. 2WayForYou (Interlude)
05. Come On Get Up
06. When We Oooo
07. China Love
08. Love Scene (Ooh Baby)
09. Would You Mind
10. Lame (Interlude)
11. Trust A Try
12. Clouds (Interlude)
13. Son Of A Gun (I Betcha Think This Song Is About You)
14. Truth
15. Theory (Interlude)
16. Someone To Call My Lover
17. Feels So Right
18. Doesn't Really Matter
19. Better Days
20. Outro

2001年にヴァージン・レコードからリリースされたジャネット・ジャクソンの7thアルバム。

ジャム&ルイスとジャネットが今回もがっちり手を組み、前作『The Velvet Rope』のシリアスな作風とは異なり、特にコンセプトは決めずに「楽しさ」を重視し、アップビートなダンス・ポップやスロウR&Bにロック、ディスコ、ファンク、ソフト・ロック、オリエンタル・ミュージックなどの要素も盛り込んだ多彩なサウンドを展開、ジャネットの集大成とも言える充実した内容となっている。

エディー・マーフィー主演の映画『ナッティ・プロフェッサー2』からの先行シングル「Does't Really Matter 」は、ビルボードHot100で1位を獲得。(R&Bは3位)

「All For You」もR&B/POPとも1位、7週連続1位、2001年の年間チャートでも3位というメガヒット。

3rdシングルの「Someone To Call My Lover」もHot100で3位、R&B11位に輝き、アルバムとしても5作連続で全米アルバム・チャートNO.1を記録した。

Damita Jo/ダミタ・ジョー(2004年)

01. Looking for Love
02. Damita Jo
03. Sexhibition
04. Strawberry Bounce
05. My Baby
06. The Islands
07. Spending Time With You
08. Magic Hour
09. Island Life
10. All Nite (Don't Stop)
11. R&B Junkie
12. I Want You
13. Like You Don't Love Me
14. Thinkin' Bout My Ex
15. Warmth
16. Moist
17. It All Comes Down to Love
18. Truly
19. The One
20. Slolove
21. Country
22. Just a Little While

2004年にリリースされた8枚目のアルバム。スーパーボウルのハーフタイム・ショーの事件後にリリースされたアルバムで、これまで以上にセクシャルな表現のアルバムとなった。

プロデュースはジャム&ルイスの他に当時新鋭のカニエ・ウェスト、ダラス・オースティン、そしてベイビー・フェイスも遂にジャネットをプロデュースする。

エッジの効いた先行シングル「Just A Little While」はダラス・オースティンがプロデュースするが、スーパーボウルの事件の後でジャネットの曲はラジオ等でブラックリスト化されており、結果R&B25位、HOT100 45位に終わる。

しかし海外の国々ではヒットしており、特に日本では5週にわたりNo.1となった。

アメリカではその後もヒットシングルは生れず、1986年の『Control』以来、初めてヒット曲が誕生しないアルバムとなった。

アルバムはR&Bで1位。POPで2位となるが、セールス的には全世界で300万枚にとどまった。

20 Y.O/トゥエンティ・イヤーズ・オールド(2006年)

01. 20 (Intro)
02. So Excited
03. Show Me
04. Get It out Me
05. Do It 2 Me
06. This Body
07. 20, Pt. 2 (Interlude)
08. With U
09. Call on Me
10. 20, Pt. 3 (Interlude)
11. Daybreak
12. Enjoy
13. 20, Pt. 4 (Interlude)
14. Take Care
15. Love 2 Love
16. 20, Pt. 5 (Outro)

2006年にリリースされた9作目。

1986年の『Control』から20年、ジャム&ルイスとのコラボレーションから20年を記念したタイトルである為、プロデュースは当然ジャム&ルイスだが、ジャネットの恋人のジャーメイン・デュプリもプロデューサーとして参加している。

1st シングルでミッドテンポなバラード「Call On Me」はネリーをフィーチャリングし、ビルボードHOT100では25位、R&B/Hip-Hopチャートでは1位に輝き、ジャネットにとって16曲目のR&Bチャート1位曲となった。

ハービー・ハンコックの大ヒット曲「Rock it」をサンプリングした2ndシングル「So Excited」は、ビルボードHot Dance Club Play chart,において22曲連続のTOP10ヒットとなり、同チャートでは17曲目のNo.1となった。

アルバムはR&Bで1位、POPでも2位となるが、セールス的には落ち込み、全米では60万枚のセールスとなった。

Discipline/ディシプリン(2008年)

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