MONSTER(モンスター)のネタバレ解説・考察まとめ

『MONSTER』とは、浦沢直樹による漫画およびそれらを原作としたアニメ作品。
舞台は1980年代後半から90年代後半のヨーロッパ。
日本人の天才脳外科医・テンマは強盗事件にまきこまれ重傷を負った少年・ヨハンの命を助ける。しかし、その9年後にヨハンと再会したテンマは、彼が平気で殺人を繰り返す殺人鬼であることを知る。
殺人鬼・ヨハンを生き返らせてしまったことに責任を感じたテンマは、その責任を果たすため、ヨハンを抹殺する旅に出る。

声 - 小山茉美

テンマの元婚約者で、アイスラー記念病院院長の娘。
わがままで高飛車かつ打たれ弱く、精神的にもろい人物。

テンマと婚約していたが、テンマが院長の命令に背き、出世コースを外されるとあっさりと彼を捨てる。
院長らの死後、再び出世コースに戻ったテンマに復縁を持ちかけるも拒否され、テンマを逆恨みするようになる。
そして、彼の無実を知りながら彼に不利になる証言をし、その結果テンマは指名手配されてしまう。

3回結婚したがすべて離婚している。
テンマのことを激しく恨む一方で彼を忘れられない。アルコール依存症になり酒浸りの日々を送っている。

テンマの後をつけていたところ、たまたまヨハンの顔を見てしまったことから、ヨハンの手下・ロベルトに命を狙われる。

ハインリッヒ・ルンゲ警部

声 - 磯部勉

BKA(ドイツ連邦捜査局)の警部。
驚異的な記憶力を持っており、キーボードを打つしぐさをすることで頭に情報をインプットしている。

アイスラー記念病院の院長らの殺人事件で、殺害の動機が十分にあったテンマを疑う。
その後のエヴァの証言などによりテンマを犯人だと思い込み、彼を指名手配する。

優秀だが協調性や情緒に欠ける性格。自らの家庭を顧みない働き方がきっかけで妻と娘に捨てられる。
さらに、ある事件に対するムチャな捜査がきっかけで事件の関係者を自殺に追い込み、その結果警察所内での立場を失ってしまう。
それがきっかけでほかの仕事がなくなったため、より一層テンマの事件に執着することになる。

ヴォルフガング・グリマー / ノイマイヤー

声 - 田中秀幸 / 幼少期 - 河原木志穂

ヨハンの行方を探る旅の途中、テンマが出会ったフリージャーナリスト。
かつて東ドイツに存在した孤児院・511キンダーハイムで起きた殺し合い事件について調査していた。

その正体は511キンダーハイムの元生徒。一見にこやかで人当たりのいい人物だが、511キンダーハイムでの教育の影響で本当は感情が乏しい。
かつて息子が死んだ際もあまり悲しむことができず、それがきっかけで妻と離婚している。
激しい怒りを感じると極度の凶暴性と超絶的な力を発揮し、相手を殴り殺したり物を破壊したりする。本人はこの状態を、子供のころに見たアニメになぞらえて「超人シュタイナー」と呼んでいる。この症状も、511キンダーハイムの教育が原因だった。

ヨハンを追う中で511キンダーハイムの存在を知ったテンマと出会い、彼に協力する。

テンマの協力者

ユーリウス・ライヒワイン / Dr.ライヒワイン

声 - 永井一郎

精神分析医。心理療法センターを開いている。
友人で自身の患者でもあったリヒャルトの死を不審に思い、調べていくうちにヨハンの存在に気づく。
Dr.ギーレンらとともにテンマの無実を信じ、テンマやニナを支える。

ルーディ・ギーレン / Dr.ギーレン

声 - 菅生隆之

テンマの大学時代の同級生。現在は凶悪犯罪者の精神分析などを行なう、犯罪心理学者をしている。
大学時代は、優秀かつ社交的なテンマに嫉妬していたが、再会をきっかけにわだかまりが解け、彼に協力するようになる。
Dr.ライヒワインと協力し、ニナに対してカウンセリングを行うなどしてテンマとニナを支える。

ディーター

声 - 竹内順子

テンマが旅の途中で出会った少年。虐待を受けていたところをテンマに助けられ、彼に同行するようになる。
サッカーが好き。

フリッツ・ヴァーデマン弁護士

声 - 大林隆介

テンマが逮捕された際、弁護を担当した弁護士。「冤罪晴らしの達人」と称されるほどの敏腕弁護士である。

父親がスパイの容疑をかけられたため、「スパイの息子」として不遇な少年時代を過ごす。父の死後、父は冤罪だったということが判明し、一躍時の人となる。
しかし、学生時代に父親は本当にスパイだったという証拠を見つけてしまう。それ以来人を信用することができなくなってしまっていた。

ギュンター・ミルヒ

声 - 千葉繁

強盗グループの構成員で、過去に12回もの脱獄歴を持つ囚人。自分を「脱獄王」と呼ぶなど、脱獄の腕前には自信がある。
エヴァの命が狙われていることを知ったテンマが脱獄する際、彼を助けた。

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