MONSTER(モンスター)のネタバレ解説・考察まとめ
『MONSTER』とは、浦沢直樹による漫画およびそれらを原作としたアニメ作品。
舞台は1980年代後半から90年代後半のヨーロッパ。
日本人の天才脳外科医・テンマは強盗事件にまきこまれ重傷を負った少年・ヨハンの命を助ける。しかし、その9年後にヨハンと再会したテンマは、彼が平気で殺人を繰り返す殺人鬼であることを知る。
殺人鬼・ヨハンを生き返らせてしまったことに責任を感じたテンマは、その責任を果たすため、ヨハンを抹殺する旅に出る。
ハンス・ゲオルグ・シューバルト
声 - 羽佐間道夫
「バイエルンの吸血鬼」の異名を持つ大富豪。バイエルン州の経済界の大物である。
かつて高級娼婦のマルゴット・ランガーと愛人関係にあり、2人の間に子供ができたが、マルゴットの妊娠中に彼女を捨ててしまう。
以来、そのことを後悔し続けていた。
年老いてからは目が見えなくなり、アルバイトに詩の朗読をさせるなどして屋敷に引きこもって生活していた。
ヨハンにより、アルバイトの1人であるカールが実の息子であるということを知る。
ヨハンの優秀さを認め、自分の秘書として雇う。
しかし、ヨハンの目的が自分に成り代わって経済界に君臨することだということに気づく。
ヨハンらにより暗殺されかかるが、テンマにより命を救われる。
その後はカールとともに静かに暮らしている。
カール・ノイマン / カール・シューバルト
声 - 関智一 / 幼少期 - 時田光
ミュンヘン大学の生徒。
大富豪・シューバルトのもとで本を朗読するアルバイトをしていた。
かつて高級娼婦だったマルゴット・ランガーとシューバルトの間の子供。
シューバルトが自身の父親だということを知っており、彼に認めてもらうために朗読のアルバイトをしていたが、シューバルトには朗読が下手だと酷評されていた。
同じくシューバルトのもとで朗読のアルバイトをしていたヨハンの協力により、シューバルトに実子であると認められる。
ロッテ・フランク
声 - 氷上恭子
ミュンヘン大学の生徒。
大富豪・シューバルトのもとでアルバイトをしていた。
そこで、同じくシューバルトのもとでアルバイトをしていたカールやヨハンに出会い、カールに恋心を抱くようになる。
リヒァルト・ブラウン
声 - 有川博
Dr.ライヒワインのもとで、アルコール依存症の治療を受けている私立探偵。
かつては敏腕刑事だったが、酒に酔った勢いで被疑者の少年を銃殺してしまい、辞職に追い込まれた。さらに、それがきっかけで妻と離婚し、幼い娘とも離れ離れになった。
その後、Dr.ライヒワインの治療を受け、アルコール依存症からほぼ立ち直っていた。
シューバルトから「息子を名乗る人物を調査してほしい」という依頼を受けたことをきっかけに、シューバルトのもとでアルバイトをしていたヨハンの存在を知ることとなる。
その後、調査を進めるうちにヨハンがシューバルトに親しい人間を殺害しているらしいということに気が付く。
しかし、その矢先にヨハンによって過去の被疑者の少年を銃殺した事件のことについて追及され、精神的に追い詰められた末に泥酔状態にされ、屋上から転落死してしまう。
死の直前に、生き別れた娘と会う約束をしていた。
オットー・ヘッケル
声 - 安原義人
テンマが旅の途中で出会ったコソ泥。
逃亡中のテンマに、もぐりの医者の仕事を紹介した。
金にがめつく、高い医療技術を持つテンマをビジネスパートナーにして一儲けしようと考えていた。
しかし、6巻で最後に登場して以降、最終巻まで全く出番がなかった。
最終巻で再登場した際、ヨハンとニナの母親の場所を調査し、テンマに教えている。
料理が得意。
ヤン・スーク刑事
声 - 菅沼久義
チェコ・プラハの刑事。臆病な面もあるが正義感の強い性格。
警察署内部の旧秘密警察の陰謀に巻き込まれてしまったことをきっかけに、グリマーと深く関わることになる。
女装姿のヨハンに一目ぼれするが、利用されて殺人事件の容疑者にされてしまう。
ヤコプ・マウラー
声 - 秋元羊介
ヨハンと再会し、彼が殺人鬼だと知ったテンマがニナの行方を捜しているときに、テンマに協力してくれた新聞記者。
ニナがフォルトナー夫妻の養女となっていることを突き止め、フォルトナー夫妻の家へ向かうが、ヨハンの関係者によって夫妻とともに殺害されてしまった。
ヘビースモーカーであり、そのことを彼の体調を心配したテンマに注意されている。かつて、仕事第一で家庭を顧みなかったため、妻と娘に捨てられた過去を持つ。
ニナとフォルトナー夫妻を無事保護したら、タバコを止め、さらに妻と娘に会いに行こうと思っていた。
ヒューゴー・ベルンハルト
声 - 山野史人
ヨハン殺害の準備を進めるテンマに、銃の使い方を教えた元軍人の男。
山奥に射撃訓練所を開き、そこでミャンマー人の養女と暮らしている。
この養女は、ヒューゴーが軍人時代、撃ち殺してしまった女性の娘だった。
そのため、ヒューゴーに対し心を開いていなかったが、テンマとの交流を通して、次第に心を開くようになる。
テンマの銃の扱いに関しては、集中力と技術面を高く評価しているが、「実戦で力を発揮できるかどうかは別」と述べている。
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目次 - Contents
- 『MONSTER』の概要
- 『MONSTER』のあらすじ・ストーリー
- 天才脳外科医Dr.テンマ
- 追う者と追われる者
- なまえのないかいぶつ
- 事件の結末
- 『MONSTER』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- ケンゾー・テンマ(天馬 賢三) / Dr.テンマ
- ヨハン・リーベルト
- ニナ・フォルトナー / アンナ・リーベルト
- エヴァ・ハイネマン
- ハインリッヒ・ルンゲ警部
- ヴォルフガング・グリマー / ノイマイヤー
- テンマの協力者
- ユーリウス・ライヒワイン / Dr.ライヒワイン
- ルーディ・ギーレン / Dr.ギーレン
- ディーター
- フリッツ・ヴァーデマン弁護士
- ギュンター・ミルヒ
- ハンス・ゲオルグ・シューバルト
- カール・ノイマン / カール・シューバルト
- ロッテ・フランク
- リヒァルト・ブラウン
- オットー・ヘッケル
- ヤン・スーク刑事
- ヤコプ・マウラー
- ヒューゴー・ベルンハルト
- Dr.シューマン
- ミラン・コラーシュ
- ヨハンの関係者
- ロベルト / アルフレート・バウル / アドルフ・ラインハルト
- 赤ん坊
- ギュンター・ゲーデリッツ教授
- ヘルムート・ヴォルフ将軍
- ペトル・チャペック
- クリストフ・ジーヴァーニッヒ
- マルティン・レースト
- その他の重要人物
- フランツ・ボナパルタ / クラウス・ポッペ
- ヤロミール・リプスキー
- マルゴット・ランガー / ヘレンカ・ノヴァコバー
- ミハイル・イワーノヴィチ・ペドロフ / ラインハルト・ビーアマン
- フィリップ・ゼーマン / フィリップ・ゼマン
- カレル・ランケ
- ベンヤミン・ヴァイスバッハ
- 『MONSTER』の用語
- なまえのないかいぶつ
- 超人シュタイナー
- 3匹のカエル
- 赤いバラの屋敷
- 511キンダーハイム
- 朗読会
- 終わりの風景
- 『MONSTER』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「人の命は平等じゃないんだもの。」(1巻1章『ヘルDr.テンマ』)
- 「バリバリグシャグシャバキバキゴクン。」(9巻3章『なまえのないかいぶつ』)
- 「おかえり。」(11巻8章『悪夢の扉』)
- 「人間はね………何にだってなれるんだよ」(15巻6章『ニナの記憶』)
- 「Dr.テンマ……すまなかった。」(18巻2章『休暇の終わり』)
- 「悲しみはどんどん薄れていって……楽しかった記憶ばかりが残っていく……人間て、都合よくできてるわよね……」(18巻10章『明日は来る』)
- 『MONSTER』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 「テンマ」の元ネタ
- 実際に発売された『なまえのないかいぶつ』
- 国境なき医師団
- アニメ版『MONSTER』
- 概要
- 主題歌
- オープニングテーマ「GRAIN」 作曲・編曲 - 蓜島邦明
- エンディングテーマ 「for the love of life」(CHAPTER.1 - 32) 作詞 - デヴィッド・シルヴィアン / 作曲 - デヴィッド・シルヴィアン・蓜島邦明 / 歌 - デヴィッド・シルヴィアン
- 「Make It Home」(CHAPTER.33 - 74) 作詞・作曲・編曲 - 蓜島邦明 / 歌 - フジ子・ヘミング