ハクメイとミコチ(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ハクメイとミコチ』とは、樫木祐人による漫画作品、及びそれを原作としたアニメ作品である。
体長九センチしかない小人たちが、言葉を話すことの出来る昆虫や動物たちと共に住む平和な世界。そこで暮らす小人である料理上手のミコチと修理屋のハクメイを中心に彼らの小さな生活を描いた日常系ファンタジー。

ハクメイの師匠的な存在でもある鰯谷は、イワシと呼び捨てにしてくるハクメイに対しいつも親方と呼べと注意していた。
風車修理の時、ミスをして高所から落ちたハクメイは鰯谷に助けられるものの酷く落ち込み、鰯谷のことを親方と呼ぶ。そんなハクメイを気遣った鰯谷の一言。

ハクメイ「オロシが襲ってきたとして、ミコチを置いて逃げるのは嫌だからな」

オロシから隠れる為に洞窟に籠ったハクメイに、ミコチが怖いのか尋ねた時にハクメイが返した言葉。恐怖心を見せないように、そしてミコチが無理をしないようにわざとミコチを引き合いに出すハクメイの気遣いが見える一言。ミコチはそんなハクメイの内心をわかったように「そう……そうだね」とだけ返した。

ナライ「いい仕事だ。感謝する」

石貫会の会長であるナライが、新入りであるハクメイにノミ砥ぎを頼みその出来栄えを褒めた時の言葉。突然現れたハクメイを信用せず、なかなか現場で仕事することを許さなかったナライが仕事を褒めたことで、ハクメイは感極まり思わず涙を見せたのだった。

鰯谷「今日、来る途中で旨そうな飲み屋見つけたぜ」

今まで仕事終わりに飲んでも仕方がないと、ハクメイの誘いを断っていた鰯谷が自分からハクメイを飲みに誘った言葉。ハクメイとミコチに街に連れられたことで、仕事について話しながら飲むのもいいと思うようになった鰯谷の心境の変化にハクメイは喜ぶのだった。

ハクメイ「私はさ、ミコチのところに急に転がり込んだだろ?それってさ、いつの間にか増えてる住人ってことじゃないのか?」

以前、ミコチの家の改築をした友人のセンは、ミコチに黙って大楠に部屋を増設していたのだった。ミコチの家であるはずの大楠にいつの間にか住み着いてしまっている住人達をミコチは嫌がったものの、ハクメイはそんな住人達を庇う。元はハクメイ自身もミコチの家に突然転がり込んだ居候だったが、現在では家族のように仲良くしているということを思い出したミコチは、他の住人達とも仲良く出来るだろうと住人達が増えてしまうことを許すのだった。

ウカイ「なんでもありか、そりゃいいな」

蜂蜜館の初代主人ウカイに「俺が死んだらこの館、お前に任せるよ。お前はどんなところにしたい?ヒガキ」と尋ねられたヒガキは「なんでもいいよ」と消極的に答える。そんなヒガキの言葉を好意的に取ったウカイの言葉。
死ぬまで楽しく生きる為に美術家や無法者を囲い込んだ享楽家というウカイと、生真面目なヒガキが生んだ「なんでもあり」という蜂蜜館の在り方を産んだ会話だった。

ハクメイ「コンジュのバラード、一緒に聞きに行こうな。きっと素敵な歌を作ってくれる。静かで力強い、ここみたいな」

潜水艇という密室で、お互いに理解し合えず険悪な雰囲気になっていたセンとコンジュを一気に和ませたハクメイの一言。嫌味を言ったはずのコンジュと、頑固なセンの両方を悪者にせずに歩み寄らせたハクメイの性格と二人への理解がよく分かるシーン。

ミコチ「辞めちゃだめ!」

結婚することになったミコチの姉のアユネは、劇作家の仕事を続けるかどうか決めておらずどうするべきかをミコチに聞く。そんなアユネに劇作家を辞めて欲しくなかったミコチが言った言葉。久しぶりに会ったアユネのいい加減な性格や態度に始終怒っていたミコチだったが、劇作家としての姉を尊敬しているミコチの姉妹愛を感じられるシーン。

ミコチ「あのさ、ハクメイ。私には、釣りつまんない」

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