スーパーロボット大戦(任天堂携帯機シリーズ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

スーパーロボットアニメ作品によるクロスオーバーシミュレーションRPG『スーパーロボット大戦』のシリーズの1つ。
任天堂が販売している携帯ゲーム機向けに制作されているためこのように呼ばれる。
若者向けのスパロボを目指し、シリーズとしては珍しい作品、新しい作品が多数参戦している。
2001年発売の『スーパーロボット大戦A』からシリーズが始動。2018年1月現在9作品がリリースされている。

ゴッドマーズ

『六神合体ゴッドマーズ』の主役ロボ。ガイヤー、スフィンクス、ウラヌス、タイタン、シン、ラーの6体のロボットが合体した姿。合体時の掛け声は「六神合体!」
ギシン星の科学者イデアが開発したロボット、ガイヤーにはズール皇帝の命令によって反陽子爆弾が搭載された。ズールは更にイデアの息子マーズに地球爆破の任務を与えたため、イデアは密かに開発した5体のロボットを地球へと送り込んだ。ガイヤーと5体のロボットは合体することにより驚異的な力を誇るゴッドマーズとなり、ズール皇帝の送り込む敵ロボットを歯牙にもかけず葬り去っていった。物語後半では強力になった敵ロボットに追い詰められる場面も増えた。
微動だにせず敵の攻撃を受けきり、必殺の「ファイナルゴッドマーズ」で敵を葬るという演出が印象的なロボットだった。特に番組序盤は殆ど動かず、振り返るだけで視聴者を驚かせたという。これは玩具主導でデザインされたゴッドマーズの線が非常に多く複雑な形状をしていたため、アニメで動かすのが容易ではなかったことに起因している。それ故「動かすのが容易では無いのならば、攻撃にも動じずにすぐに敵を倒す強力な存在にしてしまえばいい」という逆転の発想を生んだ。これによりゴッドマーズ自身の戦闘シーンが短く、なおかつバンク(既存映像の流用)を多用できるものとなったため、副次的に人間ドラマやゴッドマーズに合体する前のガイヤーの活躍も目立つ事となった。
クライマックスとなる戦闘ではゴッドマーズが苦戦するシーンも登場した。この際には普段とは違い苦闘し、活躍するゴッドマーズの姿を時間をかけて描くことで敵の強大さを演出し、それを克服するタケルの強さもまた引き立つようになっている。また、あくまで動かすのが容易ではないだけで動かせないわけではないため、後期オープニングや先述の苦戦するシーンではしっかり動いている。
Dに登場。当時の任天堂携帯機シリーズは動画枚数が少なく、代わりにカットインなどの挿入で戦闘シーンを演出していたが、この方針は動きが少ないゴッドマーズの戦いを再現するのには非常に適していた。特に「ファイナルゴッドマーズ」の戦闘シーンは原作バンクとほぼ同じ流れとなっており、好評を得た。対して原作で動かないロボットという印章が強すぎるせいか、後期オープニングの動きを再現した戦闘シーンは捏造と揶揄されてしまう事態も発生した。
原作の特徴が登場ゲームと見事にリンクした一例として印象深いロボットである。

秋津マサト

CV:関俊彦(ゲーム内ではボイス無し)
『冥王計画ゼオライマー』の主人公。内気な性格の中学生だったが、15歳の誕生日に日本政府の秘密機関ラスト・ガーディアンに誘拐され、自身が世界征服を企む秘密結社、鉄甲龍に所属していた狂気の天才科学者木原マサキの遺伝子を元にした試験管ベビーであったこと、父母は日本政府に雇われて彼の両親を演じていただけだったこと、木原マサキが開発した巨大ロボット、八卦ロボの一体、天のゼオライマーのパイロットとして遺伝子登録されていることを明かされ、監禁される。
マサトハ自身の意志とは関係なくラスト・ガーディアンと鉄甲龍の戦いに巻き込まれ、天のゼオライマーを操縦する。マサトはゼオライマーの中で冷酷な人格と記憶に意識を乗っ取られる。これはゼオライマーにデータ化して残されたマサキのものであった。自身の意識が書き換えられる恐怖に苛まれながらも、鉄甲龍の野望を阻むため天のゼオライマーに乗り続け、マサキの人格を押さえ込んで八卦ロボを撃破。己の人格がもはやマサトとマサキで不可分だと悟ったマサトは天のゼオライマーの力を最大まで引き上げることで鉄甲龍の本部を消滅させ、同時に天のゼオライマーとともに自らも消滅することでマサキとなった自分が生き残ることも否定することでマサキの野望を完全に打ち砕いた。
絶対的な力を持つロボットに対しパイロットがいびつで不完全という図式がストーリーを盛り上げた。戦闘時に表出するマサキの性格の残忍さも鮮烈で、天のゼオライマーの異常なまでの強さを引き立てる。『冥王計画ゼオライマー』は全4巻という短い尺のOVA作品だったが、同一人物かつ別人であるマサトとマサキを聞き分けさせた関俊彦の演技のキレも合わさり、視聴者の印象に残るキャラとなった。
任天堂携帯機シリーズにおいてはJに登場。
原作では人類最大の脅威であった鉄甲龍とマサキの野望を完全に止めるために命を絶ったが、本作では他の脅威も残る世界を守るというアイデンティティを確立し、マサトとして戦い続けることを選んだ。マサキ同様極秘裏に計画を進めていた点が似通っているラウ・ル・クルーゼから木原マサキとして世界を破滅へと導くことを促され、拒絶する姿が印象的である。自身同様に戦いに巻き込まれた紫雲統夜とも友人となった。物語上では木原マサキも黒幕として暗躍しており、敵役たちの黒幕、上役は彼の存在を警戒している描写も見られた。

グレートゼオライマー

『冥王計画ゼオライマー』の主役機、天のゼオライマーの強化機体。原作制作スタッフがお遊びで描いたイラストと簡単な設定だけが存在していたが、Jに『冥王計画ゼオライマー』が参戦する際に正式に設定が制作され、隠しユニットとして抜擢された。
まさかの大抜擢に多くのユーザーが驚愕したが、それ以上に強烈なインパクトを与えたのがその圧倒的な性能である。元となる天のゼオライマーや八卦ロボ自体が特撮ヒーロー物の怪獣とヒーロのような「他を圧倒する強大な存在」として描かれ、ゲーム内でもそれを踏まえたハイスペックなユニットとして君臨していたが、グレートゼオライマーはそれに輪をかけた衝撃的な性能となっており、バランスブレイカーとして名高い。
その強さを支えるのが「次元連結システム」である。
「次元連結システム」により強敵である八卦ロボすべての必殺技を強化して使用でき、二体による協力攻撃を「次元連結システムの応用」で一体でこなし、「次元連結システム」でエネルギーを無尽蔵に回復させ、「次元連結システム」で自身を修復し、「次元連結システム」で敵の攻撃を回避し、「次元連結システム」で地形をすり抜けて移動する。
必殺技も元々「次元連結システム」を搭載していた天のゼオライマーが使用するメイオウ攻撃の強化版「列メイオウ」。「次元連結システム」から物体を原子レベルで分解するエネルギーを放つ一撃で、必ず(海外であろうと宇宙であろうと)原作ラストシーンを再現した「アジア圏を包む莫大なエネルギー」のカットインが入る。威力も国境を超える一撃だけあり強力無比である。
冗談のようだが、全てゲーム内で説明が入るため間違いなく「次元連結システム」の恩恵である。
最弱武器が他参戦作品の最強武器以上の攻撃力を持っており、「列メイオウ」は単体版とMAP兵器(MAP兵器とは、範囲内の複数の的に攻撃できる兵器を指す)版の二種が搭載され、どちらも異常な火力を誇っている。「次元連結システム」の恩恵で燃料切れになって攻撃不能となることも少ないため、異常な火力を簡単に連発できてしまう。
その分入手には非常に多くの困難が生じるが、それでもなお獲得する価値のある強さを誇っている。本作のために制作されたという事実も合わせ、多くのユーザーが舌を巻いた印象深い機体である。

フェイ・イェンHD

CV:藤田咲
元々はゲームソフト『電脳戦機バーチャロン フォース』のXbox360への移植に際して行われたプロモーション企画のために描き起こされたイラストに登場したロボット。「電脳戦機バーチャロン」シリーズを展開するセガがクリプトン・フューチャー・メディア社が販売する音楽作成ソフト『初音ミク』シリーズが主役を張る音楽ゲーム『初音ミク プロジェクトディーヴァ』シリーズの販売も行っていた縁から生まれたコラボレーションキャラクターで、「電脳戦機バーチャロン」シリーズとは独立した商業展開がなされた。HDは「ハート・オブ・ディーヴァ」と読む。
「電脳戦機バーチャロン」シリーズに登場する人格を持つバーチャロイド「VR-014 ファイユーヴ」が電脳世界で初音ミクの「声」と出会い、誕生した。独自の人格を持っているため、キャラクターとも言える。
シルエットはオリジナルであるファイユーヴ及びその量産型であるフェイ・イェンと似通っているが、外装とカラーリングが初音ミクの者に変更されている。初音ミクとは切っても切れない関係にあるネギも「」として携行している。
当初は自身の出自や目的を思い出せず、カタコトしか話せない混乱状態にあったが、徐々に自我を取り戻し、内に宿した初音ミクの意思と共に戦場に立つ。
フェイ・イェン系バーチャロイドが持つ強化状態「エモーショナルモード」によりボディーの配色が通常時の緑、からピンク、黄金へと変化する。
サイズは可変であり、作中では等身大のロボットと表現されるも、シナリオによっては巨大ロボットとして描写される場面も多い。ゲーム中でのサイズはMで、これは十数メートルから三十メートル前後までのロボットのサイズとなっている。
UXに『「電脳戦機バーチャロン」シリーズ フェイ・イェンHD』名義で単独参戦。スーパーロボット大戦シリーズにおいて原作とは無関係な企画物が参戦作品扱いされるのは初であり、版権作品間のコラボ企画が参戦するのも初となった。
「電脳戦記バーチャロン」シリーズにおけるジョーカ的存在だったフェイ・イェンがコラボ企画で単独参戦というサプライズが発表されたことでユーザーは少なからず衝撃を受けたが、プロモーションビデオにおいてコラボ元であることを活かし初音ミクその人が登場した際にはコンテンツ業界全体に衝撃が走った。
初音ミクは積極的にコラボを行っていたが、当時のクリプトン・フューチャー・メディアはキャラクターの価値を下げるコラボレーションを拒否し、明確に禁止していた。その禁止事項の1つにボーカロイドキャラクターによる暴力的な表現があったのである。
このため、RPGやSRPG、対戦アクションといった暴力性を含むコンテンツの制作者は初音ミクとのコラボに細心の注意を払い、初音ミクそのものは登場させない、戦闘とは無関係なところに出すなどの方法で規制を回避しており、初音ミクが敵を攻撃するなど論外だったのである。
ゲーム内でも直接名称を出すことは避けられ、初音ミクは戦闘アニメーションのカットイン内で登場するに留められていた事から、具体的な業界の驚愕ぶりに触れたスーパーロボット大戦シリーズ公式ラジオ『スパロボOGネットラジオ うますぎWAVE』内ではパーソナリティの杉田智和が「ミクならダメでもフェイ・イェンならいいのか」と初音ミク登場に至った経緯を推察した。
杉田の推察が正解なのかは不明だが、公式ラジオでカットされずにこの発言が放送されたことから、作中に登場するキャラクターを初音ミクと捉えること、及び初音ミクが戦闘描写を見せたことは明言してもいいことが伺える。
初音ミクによる戦闘描写は2017年にリリースされたスマートフォン用アプリ『#コンパス』にヒーローとして参戦するまで徹底的に回避され続けたため、UXが異例であったことは間違いないようである。
上記のような経緯もあり、シナリオ上でも半オリジナルキャラクターとして作品をつなげたりメタフィクション的視点を提供したりと大活躍を見せたためユーザーの印象に残ったキャラクターである。図らずも名実ともにUXの特異なクロスオーバーを体現するキャラクターともなった。活躍自体は同作のシナリオ評価ともども好評である。UXを語る上では外せないキャラクター兼ロボットと言える。

早乙女アルト

CV:中村悠一(『L』ではボイス無し)
『マクロスF』『劇場版 マクロスF 虚空歌姫~イツワリノウタヒメ~』『劇場版 マクロスF 恋離飛翼~サヨナラノツバサ~』の主人公。
歌舞伎の名家、早乙女一門の跡取りとして生まれた。父による厳しい修行を受け、天才女形として知られていたが、空を自由に飛びたいと言う夢を諦められず、父から勘当される形でパイロットへの道に進む。女性と間違えられるほどの美形、と言うよりは『マクロスF』の登場人物の中で一番の美形であり、前述の出自もあって同級生などからは「アルト姫」というあだ名で呼ばれている。
高等部航宙科の二年生だったが、バジュラの襲撃に際しパイロットがいなかったVF-25F メサイアに搭乗し活躍、その腕前が認められ民間軍事会社S.M.Sに雇用される。
正義感が強く義理堅いが、それゆえに無茶をしやすい。
シェリル・ノームがライブのオープニングで行う空中ショーに出演したことがきっかけでアルトとシェリル、ランカ・リーの三名が出会い、マクロスシリーズの特徴である三角関係が始まる。
『劇場版 マクロスF 恋離飛翼~サヨナラノツバサ~』では新たな愛機としてYF-29 デュランダルにも搭乗した。
L、UX、BXに登場。Lでは1話から登場し、中盤で本格参戦。任天堂携帯機シリーズでは唯一の『マクロスF』名義での参戦となっており、役者だったことがクローズアップされた描写が多かった。スーパーロボット大戦UXでは任天堂携帯機シリーズとしては初の『劇場版 マクロスF』の設定で登場。劇場版の展開を踏まえた刹那・F・セイエイとのクロスオーバーが印象的。スーパーロボット大戦BXでは『劇場版 マクロスF』の設定かつ原作終了後の参戦となり、年長者としての側面が強く出ている。

YF-29 デュランダル

『劇場版 マクロスF 恋離飛翼~サヨナラノツバサ~』に登場する主役機。早乙女アルトの新たな乗機となる。
未完成だったが、VF-25 メサイアのパーツを流用することで完成した。そのため、劇中に登場する姿は本来のものではないとされている。
バジュラ本星での決戦に投入され、ブレラ・スターンとの激しいドックファイトが繰り広げられた。バジュラクイーンにシェリルとランカの歌を届けた。アルトは戦闘の意思がないことを示すために空中で本機から降りたため、本機はバジュラ本星に不時着した。
本機は戦闘用ではなく、異生物バジュラに思いを伝え、コミュニケーションを行うための機体として建造された。この性質は『劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』に登場した、謎の生物ELSとの対話を目的として建造されたモビルスーツ、ダブルオークアンタに近いものとなっている。
UXとBXに登場。両作品共にコンセプトの近いダブルオークアンタとの共演が光った。UXでは中盤でVF-25 メサイアからアルトが乗り換える形で登場。BXでは序盤から登場するが、想定外の連戦から各部に不調を起こし性能が低下しているとして一部武装が使用不能となっている。どちらも進行に伴い強化され、最終盤では敵を行動不能にする「翼の舞」が使用可能となる。「翼の舞」の戦闘アニメーションにはシェリル・ノームとランカ・リーもボイス付きで登場する。任天堂携帯機シリーズでは伝統的に非戦闘キャラクターが戦闘シーンに登場することが多く、「翼の舞」の演出はその系譜にあるといえる。

『スーパーロボット大戦(任天堂携帯機シリーズ)』の名シーン・名場面

それが私の戦争

Aより。
正体不明の異世界人と戦闘してから様子の女主人公。母艦ネェル・アーガマからは怪しい通信電波が発せられていた事が判明し、スパイの潜入を疑うプレイヤー部隊ロンド・ベルの前に、ギガノス帝国の機動要塞が現れる。
母親が行方不明になっているケーン・ワカバを焚き付けて独断先行に成功した主人公は自らが人造人間で異世界人、シャドウミラーのスパイだと明かし、自爆装置を盾にロンド・ベルへ武装解除を通告する。
そこへ現れるシャドウミラーの軍勢。通信電波は主人公とシャドウミラーの間でかわされたものだったのだ。
シャドウミラーのリーダーであるヴィンデルも加わりロンド・ベルの前に立った主人公は、スキを見てロンド・ベルにケーンの母親の所在を告げ、ヴィンデルの機体、ツヴァイザーゲインに隣接し、自爆装置を作動させる。
スパイとしてロンド・ベルに潜入した主人公だったが、様々な人物と触れる内に人間らしい感情に目覚め、シャドウミラーによる侵略行為は許されざるものだと気づいたのだ。
自爆によって重症を負った主人公は、シャドウミラーの活動拠点に移送されていた。
目覚めた主人公に声をかけたのは彼女の上司であり、生みの親でもあるレモン・ブロウニングだった。
レモンは主人公が自分たちに敵対する意思があることを確認し、人間らしい感情に戸惑いを見せる彼女を諭し、逃走を手助けする。
自身の生み出した人造人間が感情を持ってしまったことに嘆息し、裏切りも戦争の常だというレモンに対し、主人公は「それが私の戦争です」と告げてシャドウミラーの拠点を後にするのだった。

Aの主人公は出自が隠されており、作品中盤でその正体が敵役のスパイだったと明かされるという演出がなされた。今までにない癖のある展開だが、この一連の流れにより主人公の変化と覚悟が顕になる展開はプレイヤーの心を掴んだ。
この流れは男女の主人公で違い、男主人公の場合は第1話で失った記憶を取り戻しシャドウミラーとの繋がりを思い出すも、それまでの戦いでシャドウミラーのやり方に正しさはないと気づいて、シャドウミラーに所属している恋人と別れロンド・ベルへもどるという流れになっている。こちらもまた印象深いが、自我の萌芽と変化を絡めた女主人公のストーリーのほうがより高い評価を得ている。

ツインバスターライフル対ツインサテライトキャノン

Rより。
宇宙に誘い出された主人公部隊、ラウンドナイツのスキをつき、地球の大統領府を制圧するマリーメイア率いる特殊部隊。
地球統一政府はリリーナ・ドーリアンの指導の元武装解除の準備を進めており、簡単に制圧されてしまう。
ラウンドナイツは地球に舞い戻り、マリーメイア軍と戦闘に入る。リリーナを助けるためウィングガンダムゼロカスタムに搭乗し出撃するヒイロ・ユイと、マリーメイア軍に参加しているシャギアとオルバが使用するサテライトランチャーを止めるため、サテライトランチャーのもととなったツインサテライトキャノンを搭載したガンダムダブルエックス搭乗し出撃するガロード・ランとティファ・アディール。
特殊部隊が全滅してもなおリリーナを人質にするマリーメイアに対し、ヒイロは立てこもっているシェルターの防御が完璧かと問う。
当然だ、いかなる攻撃も無意味だと強気の姿勢を見せるマリーメイアに対し、ヒイロはウィングガンダムゼロカスタムの大出力ビーム兵器、ツインバスターライフルを発射する。
一発ごとに冷静さを失っていくマリーメイア。シェルターの防御も危険域に近づく中、マリーメイアを降伏させるために更に射撃を継続しようとするヒイロ。
その時、ニュータイプであるティファはシェルター内のマリーメイアたちがすでに戦意を喪失していることを察知する。彼女からその事実を聞いたガロードはツインバスターライフルの射線に入り、ヒイロに対し「ツインバスターライフルとツインサテライトキャノンの力比べなんてしたくないだろ!」とツインサテライトキャノンのチャージを開始し、必死の説得に回る。
彼の気迫に押される形でヒイロはツインバスターライフルを下ろした。程なくしてマリーメイアたちは分裂・降伏し、大統領府占拠事件は一応の幕を下ろすのだった。

90年代に放映された新機動戦記ガンダムWと機動新世紀ガンダムXの主人公機は共に巨大なビーム兵器を装備しており、後継機になると砲数が2つに増えるなど、よく似た性質を持っていた。
放映当時に誰もが想像したこの2つの兵器の打ち合いを想像させるこの場面は、スパロボならではと評されることが多い。

ミゲル・アイマン、ハイネ・ヴェステンフルスの出撃

nao34
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@nao34

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