幕末Rock(ゲーム・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「幕末Rock」とは、2014年に発売された音楽ゲーム、及びそれを題材としたアニメ・舞台作品。舞台は幕末、幕府の作る天歌(ヘブンズソング)以外の音楽を禁止されていた。ロックを愛する主人公「坂本龍馬」は「高杉晋作」「桂小五郎」、そして序盤は敵であった新撰組の「沖田総司」「土方歳三」の五人でバンドを組み、時代に革命を起こす。

CV:森川智之

ギター担当。
新撰組の副長で、国と民を守るにはヘブンズソングしかないという近藤の思いを叶える為にアイドルをしている。
沖田同様、近藤を尊敬・崇拝している。
近藤のピースソウルを受け継ぎ、その後覚醒させた。
真面目な性格で人見知りが強く取っ付き難いが、たまにノリがいい。
登場人物の中でも屈指のロマンチストで、ポエムを書いている。
本人達は否定しているが、高杉とは似たもの同志。
酔うと周りに絡み出す。
アニメではメンバー唯一作中でソロ曲や単身の見せ場がないが、キャラクターソングCDではちゃんとソロ曲が入っている。

ウルトラソウルズ結成後は、沖田同様メンバーと交流を深める。
龍馬と高杉が喧嘩別れした後もバンドに居残り、フェスティバルに出場した。
慶喜を救うため江戸城に入った後は、龍馬達を先に進ませるため沖田と二人で戦い倒れるが、無事生還した。

サブキャラクター

徳川慶喜(とくがわ よしのぶ)

CV:斎賀みつき

徳川幕府の15代目将軍。
何かと龍馬の元に現れ、龍馬からは違いの分かる少年と呼ばれていた。
極度の寂しがり屋で、一人になる事を恐れ、一番近くに居る井伊に強く依存する。
その井伊が徳川将軍としてしか自分を見ていないと思い込み、徳川の亡霊に精神を乗っ取られてしまうが、龍馬に救われる。
その後、龍馬とは友人になる。
龍馬のギターに興味を持っていたシーンがあり、最終話では慶喜もギターを手にしていた。
普段はあどけない天真爛漫な性格であるが、将軍として振舞う時は将軍らしい言葉使いに変わる。

ウルトラソウルが見たいという願望から、将軍という身分を隠して龍馬を焚きつける行動を取る。
しかし最終的には龍馬の敵側に戻り、井伊の死因を龍馬たちに押しつけ、拡声器でヘブンズソングを全国へ流した。
歴代徳川の亡霊に精神を乗っ取られた状態になっていたが、龍馬に救われた。

井伊直弼(いい なおすけ)

CV:安元洋貴

幕府の大老で、本作の黒幕。
純粋無垢な慶喜に心酔し、それ以外のものには興味が無い。
目的のためには手段を選ばず、他人を道具として扱う冷徹な性格の完璧主義者。
徳川の怨霊と契約し、怪しげな術を使う。
原作では慶喜を守るため、アニメでは徳川を守るために契約したとされている。

日本を徳川家が統べ続けるため、ヘブンズソングを広め人々を泰平化させている。
呪いの力で沖田や松陰を操る。
フェスティバルの会場では召喚した大蛇が井伊を主人と認めずに襲い、飲み込まれてしまう。
しかしその後、龍馬たちの歌によって魂だけ戻り、慶喜に自分にとっての唯一無二のアイドルは上様だと告げ消えた。

吉田松陰(よしだ しょういん)

CV:中尾隆聖

高杉・桂のロックの師匠。
幕府の在り方に疑問を感じ、反幕府派の人間を探していたところ、龍馬の歌を聴きその才能を見込んでギターを授けた。
昔は「松蔭のショウ」としてロッカーとして名を馳せていた。
ひょうひょうとしているが、根は熱く、現在の幕府の作る日本の未来と音楽を憂いている。
アニメでは語られなかったが、井伊に術をかけられた際松陰の良心が分裂して「天狗」となり、ゲーム版のプレイヤー案内役キャラとなった(アニメ未登場)。
そして肉体の方は龍馬達をおびき寄せる偽ライブをさせられるも、龍馬達のピースソウルで浄化され、最後は天狗と一体化して消えていった。

近藤勇(こんどう いさみ)

CV:藤原啓治

新撰組局長。
かつて幕府に仕えていた頃に井伊に才能を見出され、ダンスパフォーマンスユニット「壬生組」のリーダーとして活躍。
その後壬生組は新撰組となり、近藤は新撰組の初代局長となり、ファンの間では愛獲笑顔(アイドルスマイル)が特徴の「超絶中音のいさみー」として名を馳せた。
その後は前線を降りて裏方として新撰組をプロデュースしている。
日本を平和にするのはヘブンズソングであると言う信念を持っていたが、それは音楽の力で人々を幸せにするという意味であり、井伊の思う泰平化とは違うものであった。
沖田が井伊に操られていると気づき、自らの歌で沖田を浄化し、その際にピースソウルが覚醒するが、沖田の呪いを引き受け絶命。
近藤のピースソウルは土方へ引き継がれた。

岩崎弥太郎(いわさき やたろう)

CV:杉山紀彰

龍馬の幼馴染。
特技は金稼ぎで、ライブの裏方などに精通しており入手困難なチケットを入手できたりする。
龍馬が新撰組と敵対していても新撰組の物販でアルバイトするなど、抜け目の無い性格。
昔は笑わない無口で静かな人間であったが、龍馬が弥太郎を笑わせようと弥太郎の前で歌い、その下手さに弥太郎は笑い出し、二人はそこから仲良くなった。

お登勢(おとせ)

CV:乃村健次

旅館兼食堂「アルベルゴ・ディ・テラーダ」の女将。オネエ。
行き倒れていた龍馬を拾い、龍馬を居候させている。
龍馬に対し可能性を感じ見守っているが、金銭勘定はキッチリし、龍馬を扶養分こき使っている。
アルゴルゴ・ディ・テラーダは龍馬たちウルトラソウルズの拠点にもなっている。
店ではワインやピザなど、凡そ幕末にはなさそうなイタリア料理が出てくる。
お登勢には双子の妹(オネエ)がおり、昔は双子ユニットとして活動していたが、妹は幕府に喉を潰されて活動できなくなった。
姉御肌で龍馬達を見守り協力するが、勝手にグッズを作るなどちゃっかりした面もある。

『幕末Rock』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

ライブシーン

ピースソウルを発動すると服がスタイリッシュに弾け飛んでいく。演奏が終わると服は元に戻る。

本作の見所は、ほぼ毎回出てくる歌唱シーン。
歌が始まると字幕が出て、若干シュールな雰囲気になる。
メインキャラ5人の歌が殆どであるが、新撰組の若手の曲や、女の子のバンド暗黒桃桜隊(ダークチェリーズ)の曲、観衆やモブキャラが歌ったりすることもある。
近藤も少し歌うシーンがあり、声優の藤原啓治が非常に高いハイトーンボイスで歌う。
ライブシーンになると楽器が何処からとも無く召喚され、敗れた洋服は演奏後元に戻る。
またライブ中は楽器や歌声などから謎のビームが出たり、歌で物理的に攻撃されたように吹っ飛ぶこともある。
アニメ版は特にコミカル路線に傾いているためか、面白ければ何でもありな良い意味でおバカな雰囲気だがどこか熱く、一部の視聴者から意味は分からないが面白いととてもうけている。

1nayaka1992
1nayaka1992
@1nayaka1992

目次 - Contents