グリムジョー・ジャガージャック(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ

グリムジョー・ジャガージャックとは漫画『BLEACH』に登場するキャラクターで、異形の悪霊「虚(ホロウ)」の上位種「破面(アランカル)」の一体。戦闘能力を基準に選ばれた10体の破面「十刃(エスパーダ)」のNo.6。
十刃たちを率いる藍染惣右介(あいぜんそうすけ)の指示を無視することが多く、独断専行を好む。
非常に好戦的で凶暴な性格をしており、強敵との闘争を求める戦闘狂。初めて戦って以来、主人公である黒崎一護(くろさきいちご)のことを格好の獲物としており、彼との一騎打ちを望んでいる。

千年血戦篇

浦原喜助との密約

世界から全てを奪い尽くそうと永い眠りから目覚めた滅却師・ユーハバッハが率いる敵対組織「見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)」が襲来。尸魂界は、ユーハバッハにより選ばれた精鋭部隊「星十字騎士団(シュテルンリッター)」の侵攻を受ける。

ユーハバッハが派遣した狩猟部隊による侵攻を受けていると聞き虚圏へ駆け付けた一護は、騎士団員の一人であるキルゲ・オピーと対峙する。一時は圧されるものの虚化の力で勝利し、同時期に襲撃を受けた尸魂界へと向かうが、キルゲが切り札である拘束能力を発動。一護は脱出不可能の堅牢な檻に閉じ込められてしまう。しかし、強力な能力を発動しながらも一護との戦いで満身創痍のキルゲを、突如現れた何者かが強襲し殺害。拘束能力が解除され、檻から解放された一護は尸魂界へと向かう。

この時にキルゲを襲った人物はグリムジョーであると後に明かされた。以前は一護を始め死神たちと対立する立場であったが、事態をいち早く察知した浦原喜助(うらはらきすけ)がグリムジョーと何らかの密約を交わし、一時的な協力関係を結んでいた模様。おそらく、死神に協力すれば一護との一騎打ちを確約するといった内容であると予想される。
ユーハバッハの目的が完遂された場合、自身の住処である虚圏はおろか全世界が消滅し、一護との再戦の機会も永遠に失われてしまう事実も、グリムジョーの決断の一助になったと言える。
その後も浦原と行動を共にし、彼の指示により同行していた井上織姫や茶渡泰虎の修行に付き合う。

霊王宮決戦

一護たちと共に、尸魂界の王「霊王(れいおう)」を安置する霊王宮(れいおうきゅう)に侵攻したユーハバッハの後を追い、ユーハバッハが選出した親衛隊の一人であるアスキン・ナックルヴァールと遭遇。好戦的な性格は相変わらずで、一護の制止を振り切ってアスキンと交戦する。
集団行動を強いられていた鬱憤を晴らすかのように単独でアスキンを仕留めようと奔走するが、逃げ足の速さに翻弄される。追跡を続けるが、アスキンの戦意を感じられない言動と飄々とした態度に油断し、彼の「毒入りボール(ギフト・バル)」を喰らってしまう。

一時は戦闘不能に陥るが、一護らとともに霊王宮に侵攻した浦原喜助に治療される。その後、浦原とアスキンの戦闘が始まり、アスキンは能力の結界を発動する。浦原は卍解により道標を作り出し、結界の外にいるグリムジョーをアスキンの元へ導く。
帰刃したグリムジョーは浦原の道標に従って奇襲を仕掛け、背後からアスキンの心臓を抉り致命傷を与える。戦闘不能に陥ったアスキンが発動した最後の能力で道連れにされかけるが、それすらも浦原の計算のうちであり、グリムジョーと同じく元十刃であるネリエル・トゥ・オーデルシュヴァンクにより救出される。

小説『BLEACH Can't Fear Your Own World』

成田良悟による公式外伝小説『BLEACH Can't Fear Your Own World』にて、本編終了後の動向が描かれている。同作は千年血戦篇の戦争が終結した直後、霊王宮にて封印されていた斬魄刀「已己巳己巴(いこみきどもえ)」が何者かに盗まれたことから始まる。

グリムジョーは戦争終結後に虚圏へ帰還するが、斬魄刀収奪事件の首謀者・綱彌代時灘(つなやしろときなだ)により送り込まれた刺客・産絹彦禰(うぶぎぬひこね)と交戦する。戦闘の最中に尸魂界へ移動した彦禰を追跡するが、そこで十刃時代にNo.6の座を奪い合った因縁があるルピ・アンテノールと再会。護廷十三隊の十二番隊隊長・涅マユリの実験により強化改造され蘇ったルピと互角の戦いを繰り広げる。しかしそこへ再び彦禰が現れたため、不本意ながら一時的にルピと共闘する。
彦禰はグリムジョーとルピの虚閃を一撃で掻き消すなど卓越した戦闘能力を有していたが、時灘の呼びかけに応じ戦闘を離脱した。グリムジョーは、事件解決に向けて護廷十三隊総隊長・京楽春水(きょうらくしゅんすい)が編成した死神・破面・滅却師が入り混じる”混成部隊”に、一護との決闘を邪魔しないという条件で参加する。

その後は死神たちや滅却師とともに、他者の斬魄刀の能力をコピーし自在に操る斬魄刀「艶羅鏡典(えんらきょうてん)」を有する時灘と、彼が率いる彦禰や道羽根アウラ(みちばねあうら)との決戦に臨む。時灘がコピーし使用した、対象の認識を書き換える完全催眠能力「鏡花水月(きょうかすいげつ)」に翻弄される混成部隊であったが、唯一「鏡花水月」の発動条件を満たしていないため時灘に対抗し得る、九番隊副隊長・檜佐木修兵(ひさぎしゅうへい)が決戦の場へ到着。彼が作った隙に乗じてグリムジョーを始めとした面々が時灘に総攻撃を叩き込む。

しかし、倒れたかに見えた時灘は「鏡花水月」により姿を偽られていた道羽根アウラであった。無傷の時灘に再び攻撃を繰り出した混成部隊だったが、元・護廷十三隊総隊長が有していた灼熱の斬魄刀「流刃若火(りゅうじんじゃっか)」すらも模倣して使いこなす時灘に苦戦する。好戦的な性格から真っ先に飛びかかったグリムジョーは特に深い傷を負ってしまい、ネリエルに支えられながら歯痒い思いで決戦を見守った。その後、鏡花水月の完全催眠を回避した檜佐木が会得した卍解により時灘の無力化に成功し、混成部隊の攻撃により撃破する。逃走し自身の屋敷に逃れた時灘は、かつて始末した暗殺一族の生き残りの少女によりとどめを刺され、事件は幕を閉じた。

グリムジョーたち破面や滅却師たちはそれぞれの拠点へ帰還した。涅マユリの改造を施され彼のもとで働くことを強要されているルピは、いずれグリムジョーと決着をつけると息巻いている模様。グリムジョーも同じ思いで傷を癒やしながら虚圏で過ごしており、その胸中にはルピのみならず一護に対する再戦の滾りを感じていた。

グリムジョー・ジャガージャックの関連人物・キャラクター

黒崎一護(くろさきいちご)

CV:森田成一

空座第一高等学校に通う高校生であり、『BLEACH』の主人公。卓越した霊感を持っており、成仏できずに現世をさまよう霊的存在をはっきりと知覚しており、日常的に干渉されている。
現世に現れた死神・朽木ルキアとの出会いや、家族が「虚(ホロウ)」の襲撃を受けたことがきっかけとなり死神として覚醒する。
ぶっきらぼうな口調だが温厚な性格の持ち主であり、手の届く範囲の人々を護ろうと日々奮闘する。
初めて戦闘して以来グリムジョーとは好敵手同士であり、真っ向からぶつかり合って決着をつけることを望んでいる。

藍染惣右介(あいぜんそうすけ)

CV:速水奨

護廷十三隊の元五番隊隊長であり、”尸魂界の王「霊王(れいおう)」に依存して成り立っている現在の秩序を破壊する”という野望を抱き死神たちを裏切った。登場当初は人当たりが良く聡明で優しい人物だったが、それらは全て目的達成のための演技であり、実際は自分以外の存在を利用価値の有無でしか評価していない冷酷で非情な人物。
護廷十三隊を去った後は虚たちの世界「虚圏(ウェコムンド)」へと赴き、グリムジョーたち十刃を支配下に置いた。グリムジョーの忠誠心の無さについて、把握はしているものの些事であるとして特に咎めることはなかった。

ウルキオラ・シファー

CV:浪川大輔

十刃のNo.4「第4十刃(クアトロ・エスパーダ)」。感情に起伏がなく、常に無表情。それゆえ残虐な行為にも躊躇いがなく、敵味方を問わず威圧的で見下したような口調で話すことが多い。十刃で唯一、二段階の帰刃を可能としており、序列に違わずその戦闘能力は確かなもの。
グリムジョーとは行動方針的にも性格的にも反りが合わず、ウルキオラの行動に苦言を呈するグリムジョーと口論になることも多い。また、黒崎一護という標的を巡って衝突を繰り返した。

ルピ・アンテノール

CV:岸尾だいすけ

十刃のNo.6「第6十刃(セスタ・エスパーダ)」。中性的な容姿をしており、饒舌で挑発的な口調が目立つ自信家。人を見下し馬鹿にしたような態度を取ることが多いが、怒りで冷静さを欠くと威圧的で激しい口調になる。
激昂しやすく本能的なグリムジョーとは反りが合わず、たびたび衝突している。グリムジョーが単独行動を咎められ十刃の座を降ろされた際、彼に代わってNo.6となったが、井上織姫に傷を治させ万全の状態となったグリムジョーに殺害される。その後はグリムジョーが再びNo.6となる。

朽木ルキア(くちきるきあ)

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銀城空吾(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ

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銀城空吾とは、『BLEACH』に登場する完現術者(フルブリンガー)の集まりである「XCUTION」のリーダーで、死神の力を失った一護の前に現れて完現術(フルブリング)を身に着けさせる。一護の前に代行証を得ていた初代・死神代行で、一度は死神と協力関係を結んだが代行証を捨てて姿をくらまし、仲間を集めて復讐の機会をうかがっていた。一護が身に着けた完現術を奪い、護廷十三隊に挑もうとするが、死神の力を取り戻した一護に敗れて死亡し、魂は尸魂界へ送られた。千年血戦篇では月島と共に一護に手を貸している。

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雀部長次郎忠息(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ

雀部長次郎忠息(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ

雀部長次郎忠息(ささきべちょうじろうただおき)とは、『BLEACH』に登場する護廷十三隊の一番隊副隊長で、天候を操る強力な卍解を持ち、何度となく隊長への昇進を打診されても頑なに断り続け、一番隊隊長山本元柳斎重國(やまもとげんりゅうさいしげくに)を支えるために副隊長でありつづけた忠義の男だ。無口な性格で、作中での会話シーンは少ない。滅却師の軍団「見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)」が尸魂界に宣戦布告した際、卍解を奪われて殺害される。

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日番谷冬獅郎(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ

日番谷冬獅郎(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ

日番谷冬獅郎(ひつがや とうしろう)とは週刊少年ジャンプで連載していた『BLEACH』の登場人物で、護廷十三隊の十番隊隊長。史上最年少で隊長の座に就いた天才で、氷雪系最強の斬魄刀「氷輪丸」の所持者。女性死神からの人気も高く、元々の実力は高いもののそれに驕らず、鍛錬に励む努力家。 少年のような見た目で銀髪の翡翠眼が特徴的。主人公、死神代行の黒崎一護(くろさき いちご)からは「冬獅郎」と呼ばれ、なぜか慕われているが、本人は必ず「日番谷隊長だ」と頑なに訂正している。

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