SKET DANCE(スケットダンス)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

「SKET DANCE」は、篠原健太によって「週刊少年ジャンプ」に連載された漫画作品。
学園生活支援部、通称「スケット団」は、生徒の楽しい学園生活を守る人助けの部活である。主人公であるリーダーの「ボッスン」は、「ヒメコ」と「スイッチ」の二人と共に、個性的な生徒達から舞い込む数々の相談事を解決していく。ギャグが軸でありながら、人助けにまつわる深い名言が数多く存在する。

ボクは見捨てないと言ったんだ!! 勝手に捨てさせないぞ!!

生徒会では三年生が引退し、次期生徒会長として椿が就任、一年生の新メンバーも入って生徒会は新しくなっていた。
しかし新メンバーである加藤は問題行動ばかり起こす問題児であり、仲間意識も彼には無かった。そんな加藤が「生徒会なんかやめる」と言って生徒会の腕章を投げ捨てた際、放られた腕章に飛びつきながら椿が言ったセリフ。本人がどう思っていようとも椿にとっては仲間であり、問題児だろうと見捨てないという決心をしていた。椿の仲間想いが分かるシーンである。

使った時間に責任を持て! 後悔はバカのする事だ! 遊んで深まった友情が財産になるかもしんねえ。バイトの経験が10年後に役立つかもしんねえ。この3年間を活かすも殺すもこの先の自分次第だ!

卒業式にて、生徒会長の安形による卒業生代表の答辞で放たれたセリフ。
どんな高校生活を過ごそうが、終わってしまえばただの過去であり、変えることはできない。ならば後悔なんかしても無駄なのだから、ポジティブに前を向いて生きていけという、人生の先輩から在校生へのメッセージである。

そんな事に…! 助けるなんて言葉使うなボケェ!!!

ヒメコはスケット団のメンバーと共に、旧友であるスミちゃんに会うべく地元大阪へ帰ってきていた。
スミちゃんは元カレのツネに弱みを握られ金をせびられていた。スミちゃんが席を外している最中にツネからきた着信をヒメコが取り、ツネから電話越しにその事実を聞く。
悪びれる様子は一切なく、「世の中助け合いだ」などと言うツネに激昂したヒメコのセリフ。ヒメコにもスケット団として「人助け」に誇りがあり、スミちゃんを弱みで脅しておいてその言い草は許せないという怒りが見える。

3人とも何も部活やってないんでしょ? せっかくだからやってみたらいいのに。きっかけなんて何でもいいのよ! やる前から自分には向いてないって決めちゃうなんて、みすみすチャンスを逃すだけだわ。何事も最初は不安だけども飛び込んでみれば案外楽しめるものよ。何より素敵な仲間ができるじゃない! 一度しかない高校生活! 燃えないなんてもったいない! やる時はやるってとこ見せてよ一年生!

山野辺先生は黄老師と呼ばれる謎の人物から教わった、聞いたこともないような超マイナーなゲームが好きだった。先生はスポーツやボードゲームなど、黄老師に教わった数々のゲームを行うための部活を作りたいとスケット団に依頼してきた。
スケット団は三人の部活無所属の一年生を連れてきて、黄老師ゲームの一つである「ジェネシス」というスポーツの説明をするが、元々ツッコミどころ満載のルールな上にスケット団たちの説明も下手で、一年生はチンプンカンプンだった。
そこに通りがかったのが、ソフト部のキャプテンの高橋(通称「キャプテン」)である。キャプテンは爽やかな体育会系女子で、スケット団の面々が「青春オーラ」と呼ぶほどの風格を持つ人物。彼女にジェネシスの軽い説明をしてもらった後、山野辺先生の部活に入部してくれるよう一年生を説得してくれたセリフ。直後、それまでずっと何の興味も示さなかった一年生たちがコロッと手の平返して入部した。完全なギャグ回にも関わらず青春の本質をつくような彼女のその名言は、多くの読者の学生生活に影響を与えたのではないかと思われる。

喜ばねえ訳ねえだろっ!!

ボッスン達のクラス担任である中馬が、副担任のレミと結婚することになった。
二人の恋の行方を数ヶ月ずっと見守って来たボッスン達としては盛大に祝ってあげたいところだったが、中馬は難しい性格の上にバツ一ということもあって、結婚祝いは派手なことを避けたがり、身内だけで食事会で済ませるという。
それを知ったボッスン達クラス一同がサプライズを企画する。休日に中馬とレミを学校に呼び出し、教室を結婚式場のような内装に仕上げて、そこで疑似的な式を挙げようというものだった。
レミは感激の顔を浮かべるが、中馬はずっと固い表情を浮かべている。
やはり勝手なことをして怒らせてしまったかと懸念するボッスン達に、追い打ちをかけるように「こんなことして俺が喜ぶとでも思ってんのか」と中馬は言い放つが、その直後に付け加えたセリフ。
その後、中馬は崩れるように泣いて喜んでいた。それまでの固い表情は照れや喜びの我慢の裏返しであり、最後についに感極まってしまったことが窺える。

汚れ仕事ができねーヤツが人助けできるかよ。

スケット団創立初期、まだ依頼も来ない無名の彼らは、校内の掃き掃除などの雑用を率先して受け持っていた。その現状に愚痴をこぼすヒメコに、ボッスンが言ったセリフ。
人助けという行為に対して、口だけじゃなくちゃんと向き合っていることが分かる。

ゴチャゴチャ、うるせえっ! いいから出て来いっつってんだコラァ!!

スイッチはかつて引きこもりだった。
過去のストーリーに登場するのはスイッチ弟と、兄弟で共通の友人の沙羽、沙羽の友人の雪乃である。沙羽とスイッチ弟は仲が良く、沙羽に気があったスイッチは嫉妬交じりに「弟と沙羽は付き合ってる」と雪乃に話していた。実際はそういう事実はなかったのだが、そう言えるほどお似合いであるというスイッチの軽口だった。
しかし雪乃は、かつて「沙羽を好きになった」という理由で彼氏に振られたことを根に持っていて、沙羽の大切なものを傷付けることでその復讐をしようと企んでいた。そうして、スイッチ弟と沙羽が二人で買い物に行っている最中、雪乃が「沙羽の彼氏」と思い込んでいるスイッチ弟を刺し殺してしまう。
そんな過去があり、スイッチは二度と口を開かなくなり、部屋に閉じこもってしまったのだった。

それを何とかしようとボッスンとヒメコが動くものの、頑なに外出しようとしない。ネットではよくスイッチと会話をしていたボッスン達だが、直接は話したこともなかった。
「弟を差し置いて人生を楽しむわけにいかない」などと言って頑なに引きこもるスイッチの部屋に、窓ガラスを割ってベランダから入っていったボッスンのセリフ。自分にこんなにも親身にぶつかってくれるボッスン達の想いに胸打たれたスイッチは、これをきっかけに引きこもりをやめた。

最後の一歩に助っ人はいらない。必ず、自分で。

ボッスン達に心を許したと言っても、スイッチのトラウマは、そんなにすぐに心変わりできるような過去ではない。学校に通えるようになるまではもう少し時間がかかると言ってボッスン達と別れたときの別れ際のセリフ。気持ちに整理がつくまでまだ時間がかかるが、それでも必ず自分で踏み出してみせるというスイッチの決意と勇気が見て取れる。

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